チャイニーズハット(ホルムショルディア・テッテンシス)の育て方

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チャイニーズハットの基礎データ
チャイニーズハット
科名クマツヅラ科
属名ホルムショルディア属
学名Holmskioldia tettensis
別名ホルムショルディアテッテンシス
水やり水を好む
場所冬は室内 夏は外
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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チャイニーズハット(ホルムショルディア・テッテンシス)とは?

チャイニーズハットはシソ科ホルムショルディア属の半ツル性の常緑低木。原産地では樹高が3m以上になる。チャイニーズハットとして流通する植物は「ホルムショルディア・テッテンシス」と「ホルムショルディア・サンギネア」があります。どちらも流通するときは学名ではなく「チャイニーズハット」のことが多いです。

ピンクの萼が開き、その中心に紫の花が咲きます。この姿が中国の帽子に見えることが名前の由来です。

5月から新芽が出て秋までよく生育します。育てるのは簡単。問題は夏の乾燥と冬の寒さだけども、十分乗り越えられる程度の難易度。寒さには弱いので、鉢植えにして冬は室内に取り込みます。
樹高3m
チャイニーズハット
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水やり

土が乾いたら水をやります。土が濡れているのに水をやっていると根腐れを起こしますが、チャイニーズハット(ホルムショルディア・テッテンシス)はどちらかというと乾燥して弱る方が多いですので、乾燥に気をつけてください。土が乾き切る前に水をやるくらいでもいいです。

夏の水やり

夏は乾燥してしまうので、水切れしないように朝と夕方の二回、毎日水をやります。それでも水切れするなら半日陰に移動させたり、寒冷紗で遮光します。花に水がかかると花がしおれてしまうので、水をやるときには株元に水をやってください。

冬の水やり

冬は寒さで生育が止まるので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。土の表面が乾いていても土中に水が残っていて、それでも水をやっていると根腐れを起こすので、できれば土壌水分計で計測してから水やりをするといいです。温室などで気温が15度以上を保てる場合は普通に「土が乾いたら」水をやります。
土壌水分計
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肥料

春から秋にかけては液体肥料を一週間に一回やるか、固形肥料を1ヶ月に一回やります。チャイニーズハットは夏の暑さに弱いので真夏に35度以上になるのであれば、肥料はやらないようにしてください。

肥料が多いと徒長する。肥料は少なめに。

液体肥料
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化成肥料
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管理場所・日当たり

日当たりを好みます。オレンジ黄色系のサンギネアは日光が多いと色が濃くなります。

高温には強いが寒さに弱い。具体的には5度から35度。霜に当たれば枯れますし、土が凍結されば枯れる。暖地なら戸外で越冬可能。

夏は戸外で管理。直射日光に強い。ほとんど葉焼けはしない。暑さには強い方なので、真夏は戸外の日当たりで良い。気温の上昇とともに生育します。ただし、あまりに乾燥して水切れしてしまうのであれば、半日陰に移動させてください。
35度以上で生育が止まる。止まるが枯れない。

越冬

霜が降りる地域であれば、室内に取り込む。室内の日当たりで管理します。暖地であれば、戸外で越冬も可能ですが、暖地でも室内で管理する方が無難。5度以上で大丈夫ですが、5度から7度くらいで落葉するかもしれません。落葉しても根まで枯れていなければ春にまた芽吹いて開花します。

人が生活するリビングならば、暖房を切っても夜中に5度以下になることはほとんどないです。ただし窓の近くは5度以下になるので、夜は窓から離してください。

気温が15度以上あると生育します。ただし15度以上を維持するには、床暖房+高気密高断熱の家か、温室が必要です。
家庭用温室
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摘芯

摘芯は成長点を切ることで、成長点を切ると、その下の葉の根本からわき枝が伸びてきて、葉が増え、花も増えます。また、放置しているとかなり伸びるので、摘芯することで、高さを抑えることができる。

植え替えの際の4月と、生育が終わった10月に適宜、切り戻して大きさを抑えます。10月の切り戻しには、株を小さくして根の負担を減らす意味もあります。
剪定ハサミ
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植え付け・植えかえ

植え替えは4月。2年に一回植え替えをします。

鉢植えが無難。鉢植えにして適宜、置き場所を変える方がいいです。

用土

水はけの良い土を好みます。
一般的な花と野菜の培養土観葉植物の土でも育つのですが、できれば培養土や観葉植物の土にパーライトを2割ほど混ぜて水はけをよくして使用するか、自作する場合は赤玉土7腐葉土2ピートモス1を混ぜて利用します。

冬は室内に取り込むので、匂いの少ない観葉植物の土がいいです。
観葉植物の土
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鉢植え

植え替えの時に地上部(枝葉)を三分の一ほど切り戻します。植え替えは植物にとって「ストレス」なので、切り戻して地上部を減らすことで根の負担を減らさないと生育が鈍くなります。

植え替えるときは根についた古い土をほとんど落とさないか、三分の一ほど落としてから、一回りかふた回り大きな鉢に植え替える。

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

支柱

チャイニーズハットは半ツル性で高温になるとよく枝が伸びて、風が吹くと倒れるかもしれないので、支柱を添えて、紐でくくって固定しましょう。風でどうにも倒れるならば、重い鉢で二重鉢にして予防するといいです。
行燈支柱
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病気・害虫

ハダニ
高温時期に乾燥すると発生しやすい。風通しの良い場所で、密生しないように剪定することである程度予防できます。葉っぱの裏に潜んでいるので、葉っぱの裏に水をかけると予防できます。発生したら薬剤を散布して駆除しましょう。前もってオルトランなどの浸透性の薬剤を散布するといいです。その他の薬剤や生態については以下のページを参考にしてください。

特徴・由来・伝承

チャイニーズハットと呼ばれる種類は「ホルムショルディア・テッテンシス(花が薄紫)」と「ホルムショルディア・サンギネア(花がオレンジ・黄色)」と二つあって、このページは前者。二つは開花する時期が違う。ホルムショルディア・テッテンシスは夏に開花。ホルムショルディア・サンギネアは秋から冬前にかけて開花します。

インドからヒマラヤ原産。
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