ラムズイヤー(子羊の耳)の育て方

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ラムズイヤー
目次
ラムズイヤーとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
挿木
管理場所・日当たり
剪定・切り戻し
病害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ラムズイヤー
科名
シソ科
属名
イヌゴマ属
学名
Stachys byzantina
別名
ワタチョロギ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ラムズイヤーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ラムズイヤーとは?

ラムズイヤーはシソ科イヌゴマ属の多年草ハーブ。トルコ・アルメニア・イランが原産。厚い葉がモフモフとした白い毛に覆われていて触ると気持ちいいハーブです。ラムズイヤーとは「子羊の耳」です。ピッタリの名前ですね。初夏から秋に紫色の花を咲かせます。この花もかわいいですが、メインはあくまで葉っぱです。
参考:シルバーリーフ

日当りのいい場所が好ましいです。日光に良く当ててください。ただし、ラムズイヤーは高温多湿に弱くて、真夏の暑さと蒸れて枯れてしまうことが多いです。そこで、真夏だけは半日陰に移動させるか、日除けのすだれをかけてやって暑さ対策をしてあげないといけません。また梅雨の長雨にも蒸れてしまいますので、この時期は軒下に移動させてやらなくてはいけません。

反面冬の寒さには強く、防寒対策は必要ありません。しかし土が凍るほどの寒冷地では防寒が必要です。

種を残し、こぼれダネから広がっていき、庭中がラムズイヤーということがあります。花が咲いたら種ができないようにまめに摘んでおきましょう。
草丈30cm〜80cm
●ラムズイヤーのシルバーカーペットはランナーで横に広がり、グランドカバーにも可能。
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水やり

ラムズイヤーは乾燥気味の環境を好み、湿気が多いと蒸れて傷んでしまいますので、鉢植えの場合で、水をやるときは、土の濡れ具合を確かめてから水をやってください。土が乾いていないうちに水をやっていると、蒸れて枯れてしまうことがあります。

庭植えにした場合は、根付いて仕舞えば自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。あまりに乾燥する時期には水をやってください。さすがに乾燥すると枯れます。

水をやるときは葉っぱに水をかけないようにします。1回2回ではなりませんが、カビが生えてきやすいです。土に注ぐように水をあげましょう。口の長いジョウロがあると便利です。

肥料

ラムズイヤーは肥料を必要としておらず、肥料をあげすぎると傷みます。ほとんど必要ありません。生育期に繁殖力が弱いなと感じたら、薄い液肥を2週に1回ほど与えてみてください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

春の活動が始まった直後くらい…4月に植え替え・植え付けをします。2年か3年で鉢に根が一杯になりますし、培養土赤玉土が劣化して泥になってしまい、根詰まり根腐れの原因になるので植え替えしましょう。4月にできなかったら10月に植え替えをします。この時に株分けをします。

用土

水はけのよい土を好みます。鉢植えの場合は、市販の花と野菜の土(培養土)か、これに赤玉土や川砂を混ぜて水はけをよくしてから植えます。

酸性土壌を嫌うので、庭植えする場合は植え付けをする一週間前までに土に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。庭土に腐葉土堆肥を少し足して、水はけが悪いならば川砂やバーミキュライトパーライトなどを入れて水捌けをよくしてから植えます。

植え替えの手順

最初は6号鉢で1苗を植え、徐々に大きくしていきます。

古い鉢から株を取り出し、半分の土を落として、古い根を整理して落とします。株分けも一緒にします。半分か三等分ににして、それぞれを別の鉢に植え付けます。

鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするためと、水捌けをよくするための軽石を3cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

庭植えの手順

種を残して広がっていくので、まずは鉢植えからにしましょう。

植え付けの2週間前に深さ20cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜて中和しておきます。1週間寝かせて、腐葉土か堆肥を2割ほど追加して、混ぜて用土とします。それから1週間寝かせて、植え付けをします。株間は20cm〜25cmほど空けます。

挿木

7cmほど切って、その切り口を水につけて水揚げをします。その挿木を挿木用土か赤玉土単用かバーミキュライトにさして、日陰で乾燥しないように管理していると発根します。発根したら土に植え付けましょう。

水揚げの詳細は水揚げを参考に。
挿木については挿木を参考に。

管理場所・日当たり

日当たりを好むが夏の高温多湿が苦手
戸外の日当たりか半日陰で管理します。鉢植えにした場合は、夏だけは半日陰の涼しいところで管理します。春・秋・冬は戸外の日当たりで管理します。

庭植え(地植え)するなら半日陰に
庭植えにする場合は夏を考えて年間を通して半日陰の涼しいところに植え付けるようにします。

夏越しについて

ラムズイヤー栽培では夏が鬼門。日光を好むのですが、夏だけは半日陰か日陰でもいいので、とにかく夏の直射日光を避ける。寒冷紗・ヨシズなどで遮光してもいいです。夏だけは室内に取り込んで、カーテン越しの日光に当てる程度に抑えてもいいです。

また、風通しをよくするために前もって傷んだ葉っぱを摘んで、枝をさばいて風通しをよくするといいです。また、水はけの良い土に植えるようにするといいです。

冬越し

耐寒温度はマイナス10度と寒さには強く、土が凍るほどでなければ防寒も必要ありません。寒さをものともせずに繁殖してくれます。問題は夏の暑さです。

剪定・切り戻し

花の収穫

花が終わったら、花を花茎の根元から取り除きます。もしくは花が咲いたらすぐに花茎から切ってしまいます。放置していると種子を作ろうとして株が弱りますし、種から芽を出しどんどん広がっていきます。花茎が伸びた時点で、早めに摘んでもいいです。

強めに剪定しても、高温時期ならすぐに回復します。

夏の剪定・収穫

夏の高温多湿で枯れこむので、梅雨か夏前に前もって葉を整理し、枝を整理して風通しをよくします。できれば雨の当たらないところに移動させたり、雨よけをするといいです。

風通しのためにも株分をして1株を小さくしておくといいです。

夏前後は風通しをよくしないといけません。ですが夏には花を咲かそうとラムズイヤーは茎を伸ばして花穂をつけようとするので、風通しが悪くなります。そこである程度咲いたら、収穫してしまいましょう。ラムズイヤーはハーブなので、乾燥させてポプリなどにしてください。

冬〜春の剪定

冬を越して3月に新芽が出る前に、昨年の葉を剪定しましょう。色の汚い葉っぱがそのまま残ると、新芽の綺麗な葉と混ざって汚いです。

病害虫

ウドンコ病アブラムシにやられます。
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