シクラメン・ジックスの育て方…耐寒性は？夏越しは？

TOP > サクラソウ科 > シクラメン…最終更新2024-02-28画像投稿

シクラメン・ジックスの基礎データ

科名: サクラソウ科
属名: シクラメン属
学名: Cyclamen persicum
耐寒: 0度
水やり: 水を好む
場所: 室内
難易度: 中級者向け

シクラメン・ジックスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

シクラメン・ジックスはそりかえって咲く

シクラメン・ジックスはオランダのスクネベルト社が開発したシクラメン。よくジックスの解説で「花が下を向く」みたいなことが書かれていますが、シクラメンはそもそも雨季に開花し、雨に花粉が流されないように花が下を向いて咲くものなので、ちょっと違います。

通常のシクラメンの花は下を向いて、花びらが上に完全に反り返っているのですが、ジックスは花びらがそり返らないんです。これが特徴です。花がそり返らないので、花が大きく見え、同じだけ咲いてもジックスの方が派手に見えます。

人間から見るとずっとジックスの背中を見ているような感じですね。見返り美人？というべきでしょうか？。

ギフトとしてもガーデニングの植物としても人気があります。秋から冬に店舗で販売されています。しかし、色合いが外国人好みだなと思う。ちょい渋い。

耐寒性はあるが…

ジックスはガーデンシクラメンと同じくらいに寒さにも強いとされているので、庭植えも可能ですが、ガーデンシクラメンほどは寒さに強くないですね。

霜に当たっても枯れないんですが、ダメージがあって、回復に時間がかかるので、霜には当てない方がいいです。戸外の軒下での管理がおすすめです。

夏越しするなら…

基本的には気温が20度〜25度以上になると休眠し、日本の高温多湿で腐って枯れるものなので、春まで花を楽しんだら、春から夏の定番植物に切り替えるのが通常ですが、夏越しもできます。夏越しについてはシクラメンを休眠させる夏越し（ドライ法）を参考にしてください。

水やり

土が乾いていたら水をやります。気温が20度以下の秋から春の開花時期であれば、水を欲しがり、水が切れるとしなびるので、水切れしないようにしましょう。

寒い時期はいいんですが、気温が20度を超えたら球根には水をかけないようにするといいです。また、気温が上昇して徐々に葉っぱがなくなってきたら水やりとストップして夏越しさせます。

休眠させる場合はシクラメンを休眠させる夏越し（ドライ法）を、葉っぱを残しつつ夏越しさせる場合は、ウェット法…葉っぱを残して夏越しを参考にしてください。

肥料

秋から春の開花している時期は、液体肥料を週に一回やります。植え付けの土には肥料が入っているのですが、一ヶ月ほどで使い切ってしまいます。

ジックスなどシクラメンは葉っぱの枚数だけ開花する予定のものなのですが、肥料が切れると花が少なくなるので、必ず追肥しましょう。

植え替え・植え付け

時期

ガーデンシクラメンと同じように、土を作って植え付けも可能です。開花・葉が活動している時期に植えるなら、土は落とさないで、根を傷つけないようにして植えます。夏に休眠している場合（葉が全然ない場合）の8月〜9月なら土を落としての植え付けもできます。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。

培養土で植えた場合は匂いがするので室内管理はしにくいので、室内で栽培する予定なら観葉植物の土で植えるといいです。

鉢の植え付け

鉢植えの底の穴を鉢底ネット（鉢底網）で塞いで、その上に鉢底石（軽石）を2ｃｍ〜3ｃｍ入れて、その上に用土を入れて、シクラメン・ジックスの株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

底面給水の鉢だと水やり管理が楽です。底面給水の場合は鉢底石を入れず、吸い上げるヒモをカップ内に出すようにして植え付けましょう。

庭植え

通常の苗と同じように植えることもできます。

深さ15ｃｍを掘り返し、土に苦土石灰を入れて中和させます。中和は1週間かかるので反応が終わってから、腐葉土を元土に対して2割と、化成肥料を入れてよく混ぜて用土とします。ここにシクラメン・ジックスの株を植えて、最後にしっかりと水やりをします。株同士は15ｃｍほど離します。植える際に苗の土はいじらないでください。いじると調子を崩します。

管理場所

葉っぱがあるうちは温度が15度以下の日当たりで管理します。もしも庭植えで植え付けるのもそういう場所がいいです。

シクラメン・ジックスを室内で鑑賞する場合は、涼しいところで管理します。気温が18度くらいになると休眠しようとして、花がしおれ、葉が黄色くなってくるので暖房がかかっていない15度以下になる涼しいところで管理します。大体は玄関とか、廊下とかそういう、人が通るけど肌寒いところがいいです。日光不足で、葉っぱが黄色くなってきたら、戸外の日当たりで管理するといいです。