カトレア(カトレヤ)の育て方

科名 | ラン科 |
学名 | Cattleya |
別名 | カトレヤ |
水やり | 水控え目 |
場所 | 日の当たる室内 |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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カトレアとは?

ランの中では育てにくいですが、それでも環境が合えば、毎年花を咲かせてくれます。
繊細な花びらと迫力のある造形で昔から定番の高級ギフトです。しかし育てるのも繊細で、初心者が手を出すには難易度が高く、カトレアの前にシンビやデンファレ、オンシジュームから胡蝶蘭、最後にカトレアといった比較的簡単に栽培できるものから順にクリアしていきましょう。
花が終わったら
花がしぼんだら花の茎を根本から切ります。
栽培に際して部位の専門用語を確認しておくと理解しやすいです。以下のページを参考にしてください。

カトレアの各部分の名前
栽培のコツ
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水やり
水苔(ミズゴケ)が乾いていたら水をしっかりとやります。水苔が湿っているうちは水をあげません。カトレアは葉っぱが乾燥に耐えられるように肉厚になっていますので、毎日水をやると根や茎が腐ってしまいます。冬は成長が鈍っていて水を吸い上げませんので、水を控えます。水を控えることで耐寒性が上がります。冬は水苔が乾いてから数日経って水をやります。
水をやると鉢底から水が出てきます。これが受け皿に溜まっていると水が腐って病気のもとになりますので、受け皿に水が溜まっていたら水を捨てて下さい。
葉水を

水苔への水やりもジョウロではなくて、霧吹きでミズゴケを湿らせるのが一番です。葉水も霧吹きでやりますので是非購入を検討してください(100円均一ので十分です)。
カトレアの鉢を引っ張りだせば分かりますが、鉢の中でポットに入っていたり、発泡スチロールが詰め込まれていたりと、ジョウロで水を注いでも必要な部分に水が行き渡るか不確実ですし、葉っぱからも水を吸収しますので、葉水+霧吹きで株元にしっかりと水を供給するようにしてください。
冬の水やり
冬(12月〜2月)に水をやるときに、冷たい水道水をそのまま水やりすると、カトレアを傷めるので、室内で汲み置きした常温の水(15度くらい)を使うか、ケトルなどの温水を足して、人肌程度(25度)にした水で水やりをします。肥料
新芽が動き始めたら、生育している間は薄い液体肥料(2000倍〜2500倍)を週に一回やります。霧吹きで根だけでなく、葉っぱにもかけてください。カトレアは葉っぱやバルブからも吸収します。植え付け・植えかえ
暖かくなって新しい根が出てきてからが、植え替え時期です。植え替え・株分けの詳細は以下のページを参考にしてください。
カトレアの植え替え・株分けのまとめ
栽培のコツ
管理場所・日当たり
春〜秋の管理場所
カトレアは日光を好むのですが、ジャングルの木にしがみついて生活して、ずっと木漏れ日の中で生育する植物ですので、強い直射日光を浴びると葉っぱが焼けて変色します。冬は窓際で日光に当て手も大丈夫ですが、春〜秋はカーテンで遮光して調節するか、場所を変えて調節します。冬の管理
冬は最低でも5度。5度はカトレアにはダメージがあって冬を越してもダメージが後を引いてしまいます。なので、出来れば10度以上、理想的には温室などで15度以上の環境だといいです。人が生活する場所(リビングなど)が10度以上になるので、人が生活する部屋で明るい場所で管理します。人が生活する場所は真夜中になっても5度以下になることは滅多にありません。出窓や窓の近くは夜中に意外と寒くなりますので、夜は部屋の奥へと移動させましょう。
最近は断熱材が優秀で冬でも15度以上の環境の家は十分あるんで、自宅がどうなのかは最高最低温度計で、実際はどうなのかを計測するといいです。
冷暖房の風に当たらないように

もしもお店でギフト用に購入したカトレアを車に積んで持っていく場合も、車の冷暖房の風が当たらないようにしないと、到着までに茶色く変色してしまいます。
病気・害虫
アブラムシ・カイガラムシといったよく見るものや、カビ系の病気もありますが、これらは葉水をしたり、環境を見直すことで対応可能です。それよりラン系で問題になりやすいのはウィルス病です。ウィルス病は普段から消毒して予防しても感染することはあり、一旦感染すると治療ができず、他の株に感染するので、温室で大量に株を栽培していると全滅することが十分あります。詳細は以下のページを参考にしてください。

カトレアの病害虫の一覧まとめ
栽培のコツ
特徴・由来・伝承
非常に大きくて派手な花なので、コチョウランを「ランの王」というのに対して「ランの女王」と呼ばれます。カトレアは原産地の中南米で木に着生する「着生植物」…太い根で木にしがみついて生活しています。そのために店頭で販売しているような鉢の中に根を押し込まれることはカトレアの自生状況を考えると、実は窮屈。特にビニールポットに入っていると蒸れやすく、庭上している植物と同じ頻度で水をやると、根が傷む原因になります。
乾燥に耐えられるように葉っぱは多肉植物のように肉厚になり蒸発を防ぐ層があり光沢があります。
ミニカトレアと呼ばれる種類が比較的育てるのが楽です。