ステビアの育て方…種まきの時期は?ステビア栽培はなぜ危険とされるか?

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ステビアの基礎データ
ステビア
科名キク科
属名ステビア属
学名Stevia rebaudian
別名アマハステビア・シュガーリーフ
耐寒0度
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ステビアとは?

ステビアはキク科多年草。葉っぱや茎に砂糖の200倍〜300倍の甘さでカロリーは90分の1の成分が含まれていて、これを採取するのが栽培の目的となります。

ステビアは秋に甘味が増しますので。この時期に収穫して煮出してシロップを作っておいておくということも可能です。煮出しすぎると、苦味が出ます。煮汁を煮詰めてシロップにします。または、紅茶などに一枚葉っぱを浮かべて砂糖代わりにします。口にする場合は、無農薬で育てなくてはいけないので、大変です。

ステビア農法という言葉があります。ステビアには強い抗酸化作用があり、土壌を改良する力があり、土壌改良に植えられることもあります。そのくらい頑健でよく育つ植物なので、育てるのは簡単です。
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ステビアは危険?

1971年に大阪の守田化学工業によって商品化された甘味料としてのステビアはショ糖(砂糖の甘みの主成分)の300倍の甘味を持ちながらカロリーは砂糖の100分の1とされ、ダイエット商品や糖尿病患者の食品に用いられています。

ブラジルとパラグアイの先住民グアラニー族はステビアを甘味料としてだけではなく、心臓病・高血圧・尿酸値低下などに利用していた。ペルーでは避妊薬として使われいていましたが、ステビアには避妊の効果は一切ありませんでした。

ステビアを食品添加物としての利用がアメリカ・ヨーロッパで始まったのは2008年以降で、それ以前は既存の甘味料団体(砂糖業界)のロビー活動によって商品化が禁止されていた。2008年以前にすでにステビアを添加物として認めていた日本のインスタントラーメンなどがアメリカで撤去されたこともありました。

インターネットでステビアは危険(発がん性あり、不妊を招くなど)という噂が広まりましたが、全てデマでした。

「避妊薬として使われた」、「アメリカでは販売が禁止されていた」という項目を抜粋だけして、考えると「人体に何か影響がある可能性が高いぞ」という結論になり、流布したんでしょうね。しかし、避妊の成分はなく、アメリカで禁止されていたのはライバル業界の芽をつぶそうとした、ってだけでした。

よってステビアは危険なものではないので、安心して栽培してください。
もちろん、今後ステビアから危険な成分が発見されることがないとは言えないのですが、どんな植物もなにか成分を持っているので、そんなことを言っていたらなにも栽培できないです。

苗の植え付け・鉢の植えかえ

植え付け・植え替え時期と頻度

春(4月〜5月)に苗を購入して、植え付けます。鉢植えで冬越しした場合は同時期に植え替えをします。

ステビアが活動を開始する頃に植え替えをするんですが、4月はまだ関東でも霜が降りることがあるので、植え替えしても最低気温に気をつけてください(最低気温4度以下で霜が降り、ステビアは霜に当たると傷む)。

鉢植えの場合、鉢底から根が出ていたら植え替えをします。2年に一回か、毎年植え替えをすることになります。

用土

市販されている一般的な培養土で植えつけるか、赤玉土6腐葉土4を混ぜた土で植えつけます。
培養土
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鉢植えの手順

苗を買ってきたら、5号鉢6号鉢に苗を一つ植えます。鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。網はホームセンター・百均で売っています。その上に土の流出を防いで水はけをよくするための鉢底石(軽石)を2cmほど入れます。その軽石の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水やりをします。

植え替えの場合は古い鉢から株を取り出して、土を3分の1ほど落としてから植え替えます。鉢は古いのと同じ大きさの鉢でもいいです。

庭植え

庭植えする場合は、前もって2週間前に深さ20cmの穴を掘って、苦土石灰を混ぜておきます。植え付けの1週間前に、元の土に対して1割ほどの腐葉土か堆肥を混ぜておきます。植え付け日に株を20cm〜30cmほど空けて植え付けます。

増やし方

種まき

発芽温度は22度前後とかなり高いため、種まきは5月以降に行う。セルトレイなどに種まき用土を入れ、種子をまく。好光性なので土を被せても5mm以下にする。厚く土を被せると発芽しない。水をやって、乾燥しないように日陰で管理していると発芽する。葉っぱが5枚以上になったら、鉢や庭に植え付けましょう。

種子は親株の性質を植え継ぐとは限らず、性質がばらつきがあるため、一般的には「挿木」で増やす。種子から育てると「甘くないステビア」のことがあるので、普通は苗で育てて、増やしたいなら挿木で増やす。

挿木

枝を10cmほど切って、下葉をとって、水揚げしてから用土(赤玉土単用やバーミキュライト単用などの挿木用土)に乾燥しないように水をやりつつ、日陰で管理していると一ヶ月くらいで発根します。適した時期は5月〜6月。発根したら庭や鉢に植え付けます。

管理場所・日当たり

日光を好みます。日光が不足すると生育が弱くなりますので、日当たりのいい場所で管理してください。
真夏は30度以上になると生育が鈍くなります。日本の高温多湿の環境に弱いので、真夏は風通しのいい半日陰か明るい日陰移動させるか、ヨシズなどで遮光してやってください。

越冬

霜の降りない暖地では戸外で越冬可能。冬は0度まで耐えられますが、霜や寒風には弱いので、戸外に庭植えしている場合は霜よけや根元に腐葉土を敷いて防寒してください。鉢植えにした場合は、室内の日当たりへと移動させてください。
●土が凍結したら枯れます。

水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやってください。乾燥に弱いですが、水をやりすぎても根が腐って枯れてしまいましので、土が乾燥していないうちに水はやらないでください。メリハリある水やりを心がけましょう。

冬の水やり
冬は水やりの回数を控えてください。水やりを控えることで耐寒性が増します。土が乾燥して数日たってから水をやる程度です。土に水が残っているのにやっていると、根腐れを起こすので、気をつけます。
持ち上げてみて土中の水量がなんとなく分かるようだと楽なんですが、よくわからない場合は竹串をさして確認するか、土壌水分計で確かめるといいです。
土壌水分計
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●秋に収穫してしまって、冬は地上部がないんで、水を忘れがちです。でも、断水すると枯れてしまいますので、冬も水やりは継続しなくてはいけません。

肥料

肥料は生育期に、液肥を薄めて月に二回程度やってください。もしくは二ヶ月に一回化成肥料をやるか、油粕などをやります。肥料があるとよく生育します。
液体肥料
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化成肥料
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摘芯

20cm以上に伸びたら、成長点を摘みます。これを摘芯と言います。するとその下の葉の根本から脇芽が出てきます。出てきた脇芽も適当に摘芯していると、株全体が大きく育ちます。ステビアは葉っぱを収穫するので、摘芯=収穫量アップなので、春〜夏は摘芯してしっかりと伸ばしましょう。

収穫

ステビアは葉に甘みがあるので、収穫自体は春〜秋の生育時期であればいつでも可能です。ステビアの葉っぱを何枚かとハーブを蒸してハーブティにするといいです。甘みは晩秋に一番濃くなりますし、冬は寒さで生育が止まるので、葉っぱを放置していても枯れるだけなんで、晩秋、最低気温が7度〜8度になったら収穫してしまいましょう。株の根元から刈り取って、吊るして乾燥させて、ドライにしてあとは瓶詰めにして保存します。もしくは枝葉ごと水で煮てシロップを作ります。

病害虫

ほとんど発生しないが、アブラムシハダニが発生することがある。発生したら水をかけて吹き飛ばしたり、テデトールする。口にするものなので、薬剤は使わないようにしましょう。使うなら収穫までの日付を守って使いましょう。
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