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アークトチスの育て方

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アークトチス
目次
アークトチスとは?
水やり
肥料
管理場所・日当たり
花を摘む
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
アークトチスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アークトチス
科名
キク科
属名
ハゴロモギク属
学名
Arctotis
別名
羽衣菊
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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アークトチスとは?

アークトチスはキク科アークトチス属の南アフリカ原産の常緑多年草、もしくは一年草。ただし、日本では夏の高温多湿で枯れることが多いため一年扱いになることが多いです。また、夏越し・冬越しをしても株の寿命で3年前後で弱っていきます。春〜初夏までの一年草扱いだと考えると悪くないのですが、見た目がガーベラで、じゃあ、もうガーベラでいいじゃん!て感じになりやすい。

白い花を咲かせるアークトチス・グランディスが有名ですが…ベネジウムとの交雑種のベニディオアークトチスも「アークトチス」として多色が出回っています。育てる感覚としてはオステオスペルマムに近く、霜に当たらなければ暖地での越冬は可能です。花の時期が長いので、今後春から夏に掛けてのガーデニングで流行するかもしれません。

ホームセンターなどで売られていても「多年草」と記述があります。実質は一年草と考えてください。ちなみにお店には悪意はありません。図鑑や分類上は多年草ですからね。

夏の暑さに弱いのですが絶対に枯れるというわけではありません。風通しの良いところで管理すれば夏越しもできなくもないです。
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水やり

庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。乾燥する時期は水をやる程度です。

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。アークトチスは湿気の多い状態を好みませんので、水のやり過ぎに気をつけてください。水をやり過ぎると徒長(ヒョロ長くなること)します。さらに水やりが多いと根腐れを起こして枯れてしまいます。土が濡れている間は水をやらないようにしてください。

水をやるときは鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。春と秋は土を指で触ってみて乾いていたら水をやるようにします。夏は雨が降らない限りは毎日朝と夕方の二回しっかりと水をやってください。冬も土が乾いていたら水をやります。冬は蒸発量が少ないので、土が乾くまでの期間が長いです。一月に一回くらいかもしれません。環境によるのであしからず。

肥料

痩せ地でも開花するので肥料がないからといって枯れることもないですが、開花時期が長く、一つの花の開花期間も短くて、いくつもの花が咲くので、肥料が切れると花が途切れます。かならず開花期間は肥料を追加してください。肥料は液肥なら一週間に一回。緩効性肥料ならば一ヶ月に一回です。リンの多めのものを。

種まき

秋(9月〜10月)に種をまいて苗を作り、植えることもできます。種子から育てるのはあまり経済的ではないので苗が便利です。苗は春に出回るものを植えれば十分です。

暖地や中間地では秋にまいて翌年の春から開花を楽しむ「秋まき」で育てます。寒冷地(北関東・東北)では春にまいて初夏まで楽しむ「春まき」で育てます。暖地で春まきをすると開花までに暑さと湿気で枯れてしまいます。

種子から育てる場合は秋(9月〜10月)にポットに土を入れて、種子をまいて5mmほど土をかけます。分厚くかけると発芽しなくなるので注意してください。乾燥しないように水をやって、日陰で管理します。発芽して本葉が3枚か4枚になったら春に植え付けをします。

苗で冬を越す場合は、寒さに弱いです。防寒が必要です。

用土

水はけのよい土を好み、乾燥気味の管理を好み、湿気の多い土だと腐って枯れてしまいます。土は市販されている土か、市販の土に赤玉土を混ぜて水はけをよくしてから植え付けをします。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものに化成肥料を追加したものを使います。水はけが悪いと茎が間延びしてヒョロヒョロになります。

鉢植えの植え付け・植え替えの手順

アークトチスは直根性で太い根が傷つくと生育不良を起こし枯れることもあります。苗ポットから取り出すときも土をほぐさず、土を落とさずに、そのまま植え替えをします。

鉢の底の穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を入れ、用土と株を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで、水をやって完成です。

鉢に根が行き渡って植え替えをするときは、根を崩さないようにして、新しい土で、一回り大きな鉢に植え替えをします。

庭植えの手順

植え付けの1週間前に庭の土を25cmほど掘り返して、堆肥を庭土に対して2割ほど追加し、化成肥料を少量混ぜて用土とします。水はけが悪いのであれば、軽石・川砂・パーライトなどをよく混ぜて用土とします。株間は20cm〜30cmほど空けて植え付けます。

アークトチスは直根性で庭に植えたら移植はできないですので注意してください。

管理場所・日当たり

日当りを好み、日陰・半日陰では花つきが悪くなりますので、日当りで育ててください。

夏越しをする場合は、半日陰の風通しのよい涼しいところへと移動させます。アークトチスは株全体が老化して、夏越しさせても、何年も生育はしません。寿命が短い多年草です。

アークトチスのグランディスはマイナス12度まで耐える非常に耐寒性のある品種ですが、その他の品種では霜除けが必要です。ただし、交雑が進んでいて性質にかなりばらつきがあり、耐暑性・耐寒性の強いものもあります。苗のタグを参考にしてください。

花を摘む

花が終わってしぼんだものを摘んでください。これを花ガラ摘みといいます。放置しておくと種子を作ろうとして次の花が咲きづらくなったり、株が弱ったり、萎んだ花が腐って病気のものとになったりと、なんにもいいことがありません。

病害虫

アブラムシ・アオムシ・ネキリムシ・灰カビ病・エカキムシハモグリバエ)など。
オルトランを前もって撒いていると予防できます。

特徴・由来・伝承

見た目がほとんどガーベラ。ガザニアに近い種類です。春から初夏に掛けて花を次々と咲かせます。一つ一つの花の寿命は長くありませんが、こぼれるように咲くので一度チャレンジしてみてください。
天気の日には花を開き、曇りの日や夜には花を閉じます。
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