ツワブキ(石蕗)の育て方…植え替えの時期は?

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ツワブキ
目次
ツワブキとは?
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
水やり
肥料
花ガラ摘み
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ツワブキ
科名
キク科
属名
ツワブキ属
学名
Farfugium japonicum
別名
イシブキ・石蕗
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
ツワブキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ツワブキとは?

ツワブキ:ツワブキとは?
ツワブキ(石蕗)はキク科ツワブキ属の中国原産の多年草宿根草)。東北以南の海岸付近に自生します。寒冷地では冬に地上部が枯れますが、春にはまた生えてきます。暖地では完全に冬も常緑です。斑入り種、八重咲き種、丁字咲きなど、園芸品種があります。

ツワブキは日光を好みますが、1日に3時間程度しか日のあたらないような場所でもしっかりと育てられますので、シェードガーデンや庭園の下草に使われます。無理に日当たりで管理することはありません。

また真夏の直射日光や西日にあたると葉っぱが焼けてしまいますので年間を通して半日陰の場所で管理します。斑入りのツワブキが人気がありますが、この斑の部分は葉緑素が薄くなっていて特に日光に弱く、真夏に日当たりに放置しておくと斑の部分だけが茶色く変色して焼けてしまいます。
草丈草は15cm〜20cm、花茎が50cm〜70cm
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別属だけど性質のよく似たリグラリア・デンタータリグラリア・プルツェワルスキーがあり、人気があるのでそちらもチェックしてみたください。
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植え付け・植えかえ

植え替えの時期は?頻度は?

植え替え時期は春と秋としていますが、実際にはいつでも問題ありません。

鉢植えは2年に一回植え替えましょう。地植え(庭植え)は植えっぱなしでいいです。

用土

市販されている土で植え付けをします。ツワブキは水はけのよくて、腐葉土堆肥が多い有機質を含んだ土を好みますが、あまり気にしないで大丈夫です。

鉢植えの植え付け・植え替え

ツワブキは小さな鉢に植え替えると、自然と小さくまとまる性質があります。小さな鉢に植えると、次から生える葉っぱが徐々に小さくなっていきます。大きくしたくない場合は、土を変えても大きな鉢には変えず、同じ大きさの鉢に植え替えましょう。

ツワブキはこういう小さく盆栽のように楽しむことが多いです。

根が浅いので深さのない盆栽用の鉢に植えると良いです。
鉢底の水を抜く穴を鉢底網で塞ぎ、鉢底石(軽石)を2cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を詰めて、最後にしっかりと水をやります。

植え替えの場合は古い鉢から株を取り出し、3分の1ほど古い土を落として、植え替えてください。株分けも可能です。二つか三つに分けて、別々に植え替えれば株が増やせます。あんまり細かく分けると回復に時間がかかります。

庭植えの植え付けの手順

ツワブキ:庭植えの植え付けの手順
庭植えする場合は庭土を深さ15cmほど掘り返して、庭土に腐葉土か堆肥を1割か2割ほど入れて化成肥料を少量足して用土とします。土を半分戻して、株を入れて、埋めてさ以後に水をやってください。

植え付けの際に土を盛って植えると良いです(高植え)。土を盛るのは水はけを良くするためです。

管理場所・日当たり

真夏の直射日光に若干弱いので、出来るだけ真夏は半日陰へと移動させます。ただし、真夏に日当たりで管理しても、多少葉が痛むだけで枯れるわけではありません。

葉焼けするので最初から半日陰で管理するのが一般的です。ただしあまりに日光が少なくても傷みますし、斑入りの場合は日光不足で斑がぼやけることもあります。

寒さには強く、防寒する必要はありません。冬も常緑、とされますが、関東北部など寒い地域では冬に地上部が枯れる。春には芽吹きます。

水やり

地植えの場合は植え付け直後に水をやれば、あとは余程の日照りで無い限りは降雨だけで十分です。

鉢植えにした場合は、土が乾いたら水をやってください。

肥料

冬と6月前後、あと開花中か開花前後に化成肥料を根本にあげます。あげなくても枯れませんし、花が咲かなくなるというわけでもありません。肥料をあげると葉っぱが大きく育って、可愛くないので小さくまとめたいときは肥料は控えて下さい。

ちなみに斑入り品種は肥料が多いと斑が消えることがある。

花ガラ摘み

開花が終わったら、花は摘んでしまいます。花茎の根元から摘み取ってください。残すと種子が落ちて、新株が出ますが、実生からの新株は親株の性質を受け継ぎにくいので摘んだ方がいいです。

開花後には種子ができます。種子は親株の性質を受け継ぐとは限らないので、親株と全く同じ性質の株が増せる「株分け」が一般的です。また、切った根を埋めておいても芽が出て新しい株ができます。

病気・害虫

ウドンコ病
ウドンコ病は白い粉をふくカビの一種。胞子は水に当たると死んでしまうため、水やりで葉っぱにかけてやると多少予防できます。発生したら、病変箇所を取り除きます。状態がひどいなら、殺菌剤を散布します。
ウドンコ病
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斑葉病・褐斑病
水やりが多い、土の水はけが悪いと雑菌が繁殖して症状が出ます。

キクスイカミキリムシ
キク科植物を専門に食害する小さなカミキリムシ。近くのヨモギなどのキク科植物から飛んでくるので、雑草を取り除くことである程度の予防はできますが、これでは根絶は無理です。4月〜7月に茎に卵を産み、幼虫が食べ進み、根まで到達してしまいます。オルトランを前もって散布しておくと予防できます。
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特徴・由来・伝承

沖縄の方言では「ちぃぱっぱ」。ツワブキの名前の由来は「艶葉蕗(ツヤバブキ)」、つまり艶のある葉っぱのフキという意味から転訛したといわれています。

ツワブキは晩秋から冬に掛けて花が咲きます。花が少なくなり、冬の訪れを感じる花です。
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