ユズ(柚子・ハナユ)の育て方…地植えや鉢植えの時期と手順

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ユズユズの基礎データ
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ユズ
科名
ミカン科
属名
ミカン属
学名
Citrus junos
別名
柚子
耐寒
マイナス9度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
ユズの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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育て方:ユズってこんな植物です

ユズは日本では四国・九州で栽培される科ミカン属の常緑小高木。柑橘系では寒さには強く、大きくなればマイナス9度まで耐えるものの、マイナス5度くらいの寒さにあたると葉っぱが傷むので、日本では関東以西や中間地での栽培が可能。

種からの栽培だと十数年かかり、カラタチを台木とした接木の苗からなら数年で収穫できます。庭に植えれば、収穫は可能で、柚子湯に使ったり、柚子料理に使うなど色々と利用価値がありますし、黄色い実がなっている様子はなかなか鑑賞価値があります。
樹高4m

ユズにはトゲがある?

ユズにはトゲがありますが、トゲが少ない品種の苗を選べば、対応できます。

問題はそこではなくて…

ユズはスーパーで売ってるものの種子を取り出して庭に蒔いていると発芽して育ちます。いずれは、おいしいユズができる…と思いがちですが、そうはいきません。この種子は親株の性質を受け継がない…正確には「必ずしも受け継ぐわけじゃない」ため、おいしくなかったり、トゲが親株よりも大量に出ることがあります(その確率の方が高い)。実がなるまで時間がかかる上に、トゲがあって、目が当てられないことになる可能性が高いので、やめておきましょう。
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ユズの仲間

本ユズ

ユズ(Citrus junos)のこと。以下にある花ユズや獅子ユズ(鬼ユズ)と区別するために、「本ユズ」と呼ばれることがあります。

本ユズには木頭柚子(きとうゆず)、山根柚子、多田錦(タダニシキ)という代表的な品種があります。木頭柚子は実が大きく、豊産。山根柚子はトゲが小さく結実が早い。多田錦がトゲが少ないことや果汁が多くて、実がなりやすいこと、何より果実に種子がないことで、庭木に植えらています。ただし、寒さに若干弱いです。
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花ユズとは?

ハナユ(Citrus hanayu)は花ユズや一才ユズとも呼ばれる果樹で、本ユズとは別種です。別種ですが、混同されていることが多いです。実は小さめですが、1年目2年目から結実し、調理にも適していて、樹高が低めで栽培もしやすいです。育て方は同じですのでこのページを参考にしてください。
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獅子ユズとは?

獅子ユズ(Citrus pseudogulgul)は鬼ユズやジャンボユズとも呼ばれる本ユズとは別種の植物。直径15cmほどになる大きな実をつけますが、実はパサパサで食用には向いておらず、観賞用で香りも本ユズに比べると鈍いです。
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植え付け・植えかえ

時期

真冬と真夏を除けば、いつでも植え付けは可能ですが、1番の最適時期は気温が10度前後になる3月〜4月の活動する直前くらいがよいです。

用土

ユズは弱酸性(pH6)の肥沃な土を好みます。鉢植えの場合は一般的な培養土か、赤玉土腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土を追加して、用土とします。庭土の水はけが悪いなら、川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。

庭植え

深さ50センチの穴を掘り、そこに腐葉土を2割か3割、混ぜ込んで用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、水やりをしつつ隙間に土を入れます。

余った土で水極めをします。水極めをすることで根が土になじんで根が広がりやすくなります。株の周囲に土で土手をつくり、そこに水をたっぷりとためます。水が吸収されて引くまで待ち、引いたら土手を崩してならし、完成です。

植え付けは植物にとってストレスなため、どうしてもダメージで葉っぱを落としたり調子を崩すことがありますが、大抵は水をやって様子を見ているうちに回復してきます。

支柱を立てて、グラグラしないようにしましょう。

裸苗の植え付け

ユズ:裸苗の植え付け
根に土がついていない裸苗の場合は、土を山なりにして、その上に根を広げて入れ、土をかぶせて植えていきます。同様に余った土で土手を作って水をため、水が引いたら土手を崩してならして完成です。

苗木の準備・植え付けの注意点は?

ユズの苗木を買うと大抵は接木してあります。ユズは種から育てる「実生」の場合はなかなか実がなるまで時間がかかります。十数年とも(桃栗三年柿8年ユズの大馬鹿18年とか16年とか)。接ぎ木したものであれば数年です。

植え付ける前に苗のテープを外し、しっかりと水をやります。根に土がついていないタイプは数時間、水に根をつけてから植え付けましょう。

接木の境目は必ず地表に出ているように植えてください。

根の負担を減らすために、地表60cmほどで切り詰めておくといいです。

ユズは一株で結実する?

ユズは自家結実性があり、一本の木で実をつけることが出来ます。

鉢植えでの栽培

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

2年に一回、植え替えをします。植え替えをするときは、現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。ひと回りとは現在の鉢より1号か2号大きな鉢のことです。古い鉢から抜き、土を落とさず、根をいじらないで植え替えてください。どうしても同じ大きさに植え替える場合は、根を傷つけないように土を落としてから植え替えます。

管理場所・日当たり

耐寒温度はマイナス7度〜マイナス9度と、少々の寒波なら耐えられます。東北でも栽培されていますが、さすがに東北では冬には風除け・マルチングなどの防寒が必要になります。

日光を好み、日当たりで管理します。西日に弱いとされますが、これは西日が根本に当たって乾燥するためです。根本に西日が差さなければ問題ありませんし、腐葉土などでマルチングすれば問題ありません。

半日陰程度ならば問題なく生育します。でも花のつきが悪くなり、果実が少なくなりますので、出来るだけ日光が当たる場所で育てます。ベランダでも育てられます。

水やり

ユズは水はけのよい土を好みますが、乾燥にも弱いです。庭植えした場合は、降雨だけでほぼ十分で、日照りでもない限りは、水やりをする必要はないのですが、冬場の乾燥や夏の乾燥で、水切れすることがあります。その場合は、根本に腐葉土を敷いてマルチングして乾燥を防ぎます。ユズは有機物を欲しがりますので、腐葉土はそのまま土にすき込んでおきましょう。

肥料

3月・6月・10月に緩効性肥料(化成肥料)を根本に撒きます。肥料があった方が果実は大きくなり、収穫も多くなるんですが、一般家庭で、そんな収穫があっても困ってしまうので、様子を見て減らせば、収穫はほどほどに減ります。
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肥料は減らしても、年間で成木1株あたり最大で6kgの腐葉土を欲しがるので、できれば肥料とは別に腐葉土を土に追加してやりましょう。株の周囲に「根に当たらないように」穴を掘り、そこに腐葉土を混ぜて埋めます。

トゲは取り除く

ユズは品種によってトゲが少ないのですが、それでも生えてきます。作業も危険ですし、ユズの果実がトゲで傷ついてしまいますし、客人が怪我をすることもありますので、すべての枝から、トゲは取り除いておくといいです。ハサミの刃で削いでしまいましょう。

この作業が面倒なので、トゲが少ない品種を選んで植えるようにします。

鑑賞のための剪定(3月)

剪定は3月にします。放置していると3年〜4年で樹高1.5m、その後、4mになります。収穫や作業を考えると鑑賞がメインにしても1.5m〜2.5m以内に収まるようにしたいです。

枯れた枝や、徒長枝を落とし、変な方向に伸びた枝を落とします。また、密生すると病害虫が増えるので、風通しがよくなるように、枝を間引きます。

ユズは昨年伸びた枝先に花を咲かせて結実するので、昨年伸びた枝は残し、それ以前の枝を落としてスッキリさせます。切った枝には必ず、癒合剤を塗ってください。癒合剤は切り口から雑菌や虫が侵入するのを防ぐもので、ホームセンターなどに売っています。
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収穫のための剪定(3月)

植えて3年までの剪定

植えつけて2年〜3年は株を充実させるためにも、剪定せずに枝を伸ばします。また、植えてから2年〜3年は全ての果実を摘果することで株の成長が早まり3年目以降の花つきがよくなります。
2年〜3年目でも結実することもありますが、摘果します。

4年目以降の剪定

剪定は3月に行います。

夏〜秋に細かい徒長枝(夏秋梢)が出ているので、これを切ってしまいます。夏秋梢は来年、花をつけることもありませんし、トゲも多く、樹形を乱し、密生して風通しが悪くなり、残していても何もいいことがありません。これを取り除くのが、剪定の仕事のほとんどです。

徒長枝を整理したら、主枝を剪定します。何本くらいの主枝を残すのかは庭の事情によるので、なんとも言えないですが3本が多いようです。亜主枝は主枝1本あたり2本を目安にします。

主枝・亜主枝から前の年に伸びた枝に花が咲いて実がなるので、去年のびた枝は切らないようにします。昨年、実がなった枝は落としても構いませんが、全体的に出来るだけ剪定しません。邪魔になったら切る程度にとどめます。

ユズは毎年、大きく剪定するのではなくて、全体を2割前後落として、調節していく感じです。強く剪定すると、株が大きくなろうとして結実しなくなって、隔年結実になったり、夏秋梢(徒長枝)が増えます。

誘引

ユズだけでなく、柑橘系は枝が「上」に向いていると花が咲かない傾向があります。全く咲かないのではないのですが、より多く収穫するためには、ロープで太い枝を引っ張って「横」へと誘引させます。収穫を目指すならば、これを3月までに行います。

摘果(5月〜8月)

5月ごろに花が咲き、その後、果実が膨らみ始めます。そのときに葉っぱ100枚に付き果実を一個程度に間引きます。間引くことで、数は減りますが一個づつの果実を大きくする効果があります。また果実をたくさんつけることで株が弱まるのを防ぎますので、必ず間引いて下さい。

また、夏以降に出来た実はすぐに摘果した方が来年の実つきがよくなります。

収穫

青柚子の収穫(6月〜9月)

黄色く熟す前の5月〜8月に収穫して調理への利用も可能です。果汁・皮をすりおろして薬味にすることもできます。熟したユズとは違い、苦味・酸味が強く、果汁も少ないですが、皮の香りは非常に強いです。

冬の収穫でたくさん収穫できても保存に限界があるので、夏からちょいちょい収穫して使っておくといいです。

黄色いユズの収穫(11月〜12月)

黄色い果実の収穫は12月になります。緑の実が黄色く色づいて、若干緑が残っているくらいで収穫します。

果実が黄色く色づいても、そのままにしておくと株が弱まり、翌年に花が咲きづらくなります。すると一年おきに実がなるようになります。これを「隔年結果」といいます。柚子は比較的隔年結果になりにくいのですが、あまり長期間果実を放置せずに収穫しましょう。

病害虫

アゲハチョウの幼虫
ミカン科の植物ですので、アゲハ蝶がタマゴを産み付けにきます。タマゴからは芋虫が生まれ、それが葉っぱを食べるのですが、そのままにしておくと、あっという間に葉っぱを食べられてしまいます。早めに捕殺しましょう葉の裏に卵をうみつけるので、発見したら、葉っぱをむしって卵を踏み潰しておきましょう。

黒星病
葉っぱに黒い斑点が出る病気で、菌が原因。殺菌剤を散布することで予防できます。

ハダニ・サビダニ
小さな虫で、汁を吸って弱らせます。乾燥を好むので、葉っぱの裏に水をかけることで予防できます。もしくは薬剤を散布して駆除します。

カミキリムシ
カミキリムシはユズは食害しないんですが、台木のカラタチを食害します。幼虫が幹を食べ、枯れることがあります。発生すると株の周囲にオガクズのような糞が見られるので発見したら対応薬剤で駆除します。

特徴・由来・伝承

「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿18年」と言われるように、果実がなるまで時間が掛かります。しかし寒さに強く、収穫が出来るかんきつ類は柚子くらいのものです。カラタチに接木することで収穫は3年から5年程度まで短縮出来ます。ちなみに18年ではなく、9年や30年ということもあります。

害虫が少ないことから庭木としても利用されます。柚子を植えるとあの実がなることから「橙(だいだい)=代々栄える」とされ縁起の良い庭木です。

柚子というと花柚子・本柚子とあります。ところがこの二種はまったくの別種。花柚子は本柚子よりも花も実も小さいですが、熟すのが早いです。
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