空芯菜(クウシンサイ)の育て方・収穫まで
目次
空芯菜(クウシンサイ)の特徴は?水やり植え付け(5月〜6月)追肥(6月〜10月)収穫(6月〜10月)管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 空芯菜
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- サツマイモ属
- 別名
- クウシンサイ・夏サラダ・エンサイ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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空芯菜(クウシンサイ)の特徴は?
暑さに強いのですが、寒さに弱く気温が10度を下回ると枯れます。本来は
多年草ですが、そのために日本では
一年草扱いの野菜。関東南部では12月初頭まで収穫が可能。
ヒルガオ科サツマイモ属のつる性植物で夏に
朝顔に似た花を咲かせるところから朝顔菜という別名も。
空芯菜、エンサイという名前なのですが、これらが商標登録されているために、売り出すときに名前が使えず、夏サラダとかいろんな別名で出回り若干ややこしい。
育てるのは簡単で、
プランター1個で1家族が消費しきれない量が収穫できる。
水やりや
肥料や土の代金を考えると、スーパーで野菜の空芯菜(夏サラダ・エンサイ)を買ったほうが安いが、大量に消費するなら、お得。
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水やり
空芯菜は水が少ないととにかく成長しない。ネットで「旺盛に成長する」とか「何度も収穫した」とあるのに全然成長しないと思ったら、水不足を疑いましょう。土が絶えず濡れているくらいでもOK。水に浮かんで繁茂するくらいの植物です。
空芯菜については
根腐れはないです。
乾燥対策
株元の土にワラを厚めに敷くかビニールマルチをして、土を乾燥を防いで保湿すると、ジャングルのように繁茂する。
植え付け(5月〜6月)
時期
種蒔き・苗植えは5月以降。気温が10度以下になると枯れてしまうので、暖かくなってから栽培しないと枯れてしまいます。
関東では4月下旬〜5月第1週でも霜が降りることがあります。
用土
鉢植え・プランター栽培ならば、一般的な
培養土を使うか、自作するのであれば
赤玉土6
腐葉土4を混ぜたものに化成肥料を入れて利用します。
地植え・畑植えの場合は、土に腐葉土か
堆肥を追加し、化成肥料を入れて
用土とします。
種まき
種子は一晩水につけておくと発芽しやすくなります。
プランターに鉢底石を入れなくちゃいけないタイプは鉢底石を入れ、培養土を入れ、種を4つほどを一塊に5センチ間隔で蒔きます。プランターには排水をする穴が空いていますが、発芽まではこれを空けないで水が溜まる状態にしておいてください。
もしくはビニールポットに用土を入れ、種を2粒か3粒入れて、苗をつくってからプランターや畑に植え付けましょう。
発芽までの水やり
種が芽を出すまでは水が切れないように種に水をやってください。毎日やることになります。でも水がヒタヒタになって種が水に浸かっている状態になると種が腐ってしまいます。数日以内に発芽します。
発芽したら、間引いて5cm間隔で一本立ちにしておきます。その後はプランターなら20cm間隔に間引きます。
発芽して10cm以上になったら
空芯菜は田んぼのような水をはった場所…水辺で育つ植物です。芽が出て10センチ以上になったらプランター内に水がヒタヒタになっても大丈夫です。でもあんまり水を張って水が腐ったら食べる気が失せますのでほどほどに。
必要なら、プランターの栓を抜いて、水を抜きます。
畑植え・地植え
ポットで苗を作って、畑植えにすることもあります。
土を深さ20cm掘り返し、土に腐葉土か堆肥を2割〜3割を足して、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、用土とします。ここに苗を植えていきます。苗は株間30cm〜35cmを空けて植えてください。
追肥(6月〜10月)
非常に生育が旺盛で、肥料を消費します。肥料が不足すると生育が鈍くなります。植え付けのときに化成肥料をやって、あとは月に一回化成肥料をやります。もしくは1週間に一回液体肥料をやります。
収穫(6月〜10月)
バッタに襲われず、
カメムシにやられなければ草丈30センチになって収穫します。半分くらいの草丈でハサミで切ってしまいます。収穫は
摘芯を兼ねていて、わき枝がその下の葉の根元から出てくるので、収穫してもまた生えてきて、何度も収穫できます。
摘芯の要領でつるの先の柔らかい部分をチョコチョコと
切り戻しつつ収穫していると、脇芽が増えて株が大きくなり、徐々に収穫量が増えていきます。
空芯菜は秋には…気温が10度以下になったら、枯れて跡形も無く消えます。種子も残らず生態系を壊さないのも良いところです。
いくらでも株が増える
空芯菜は発根しやすく、水に浸けているだけで根が出てきます。そこで、収穫したものの中から何本か水に浸けておくと簡単に株が増え、ネズミ算で増えていきます。
挿し木栽培する場合、20cmほどの硬い茎を用意して、葉をすべて落とす。それを土に斜めに浅く植える。土に埋める部分は全体の半分以下にすること。土に埋まった節からも根と芽がでてきて、種から栽培するより早く大きくなる。
また、土にまっすぐ立てるように植えてはいけない。深い部分が窒息して黄色く変色して枯死する。
そこまでするものじゃない。
管理場所・日当たり
生育温度は25度から30度、それ以上でも枯れるわけではないです。とにかく日光の当たる場所で管理します。日光が少ないと成長が遅く病
害虫にかかりやすくなります。
真夏の高温のときでも生育します。日差しにも高温にも負けない。
他の野菜が生育が止まる真夏でも空芯菜は大丈夫。
ベランダでも簡単に栽培できるので
家庭菜園初心者にオススメ。種は
ホームセンターで買うか、ネットで。
病害虫
イモコガ
蛾の幼虫が、葉っぱの一部を折って、中に住み、食害します。葉っぱを見つけたらむしって踏み潰します。
特徴・由来・伝承
かなりスーパーなどでも見かけるようになった野菜。ヒルガオ科の植物で名前のとおり、茎の中心が空洞になっている。夏の高温にも比較的強く、旺盛に生育する。バッタなどに注意すればベランダで収穫も十分可能。
日本では中国語を音読みして「クウシンサイ」、または朝顔菜、沖縄ではウンチェー、ウンチェーバーと呼ばれています。空芯菜という表記は個人により商標登録されているために、商品名に使えない(企業が買い取れば話は別ですけど)。オーストラリアの先住民族ア
ボリジニが古くから食料として利用していた→ブッシュタッカー。
塩害に強く、津波などで塩分の流入した土地に植えると塩分を吸い上げることから
アイスプラントと共に注目される。水辺に生息し、水上で育てると爆発的に繁茂する。
最後に…
他にもコスパの良い野菜があり、まとめているので、よければ参考にしてください。
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