リアトリスの育て方
目次
リアトリスとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- リアトリス
- 科名
- キク科
- 属名
- リアトリス属
- 学名
- Liatris spicata
- 別名
- ユリアザミ・キリンギク
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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リアトリスとは?
リアトリスは
キク科リアトリス属の
多年草。地下茎が太くなるので
球根植物とされることもある。北アメリカ原産。リアトリスにはリアトリス・スピカータ(Liatris spicata)、リアトリス・スカリオサ(Liatris scariosa)、リアトリス・リグスティリス(Liatris lighlistylisu)があり、
園芸品種もありますが、育て方は同じです。
春に種蒔きをした場合、まず春から夏にかけて生育して株が大きくなり、秋以降に寒さで地上部が枯れます。地下茎は生きているので春にはまた新芽が出て来ます。それでやっと春から夏に掛けて花が咲きます。つまり
種子から育てた場合は花が咲くのは二年目以降です。
苗が出回ってません
リアトリスは育てやすいのですが、花が咲くまでちょっと時間が掛るので、意外と人気がありません。育てるのであれば種子か苗をネットで取り寄せた方がいいです。
草丈が150センチ以上にも
リアトリスには穂状(ヤリ状)のタイプと球状に咲くタイプとあります。穂状のリアトリスは草丈が一メートル以上になり品種によっては150センチになりますので、庭の後景に適しています。
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水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。庭植えにした場合は、よほどの日出るでもない限りは降雨だけで十分です。
多湿に若干弱い
高温にはまったく問題ないです。どれだけ直射日光があたっても大丈夫なので、日よけなどをする必要はありません。ですが、
多湿に若干弱く、真夏に水をやりすぎると腐ってしまうことがあります。肥料
元肥として植え付け時に混ぜておき、新芽が出る前の2月〜3月に一回、花が咲いたら、その消耗を補填するためのお礼肥として9月に施肥します。
肥料はどちらも緩効性化成肥料をやります。
植え付け・植えかえ
時期と頻度
苗の植え付けと種まき適期は春(3月〜4月)か、秋(10月)です。鉢植えの場合、2年に一回か、できれば毎年植え替えをします。植え替えのときに株分けも可能です。
成長してくると蒸れやすい
リアトリスは成長してくると、株が密生して蒸れやすくなります。蒸れると腐って枯れてしまいます。庭植えしている場合でも、(
連作障害もありますので)3年に一回は株分けを行って、株を小さくして、風通しをよくして、さらに連作障害を避けるために別の場所に植え付けましょう。
連作障害について
リアトリスは連作障害を起こします
株分け・植え替えの際に同じ場所に植えず、別の場所に植えてください。リアトリスは連作障害を起こしますので、同じ場所に植えると生育不良になり病
害虫に弱くなります。庭植えで植えっぱなしにしていても、数年で株が弱ってきます。
用土
鉢植えにする場合は、花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か
堆肥を2割ほど足して、さらに化成肥料を足して
用土とします。
鉢植えの手順
鉢植えにしているときは、二年か三年に一回植え替えをしてください。植え替えの適期は新芽が出てからの春か、花が終わった秋です。
古い鉢から株を取り出して、古い土を半分ほど落とし、傷んだ変色した根をハサミで切り落としてください。新しい鉢は同じ大きさの鉢か、ひとまわり大きな鉢にします。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための
軽石を2cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
植え替えのときに株分けも可能です。
庭植えの手順
リアトリスは
水はけのよい土を好みますが、少々粘土質でも問題なく生育します。あまりに庭の土が粘土質な場合は川砂・
日向土・軽石などを混ぜて水はけをよくしてください。株間は30cm空けます。
種まき
花を茶色になるまで放置していると種子が熟します。この種子を袋に入れて管理しておいて春にまきます。
発芽温度は20度。一般的には春(5月)に行います。赤玉土か種まき用土を敷いて、その上に種子をまき、土を1cmかぶせます。日影で乾燥しないように管理していると10日〜20日で発芽します。発芽したら間引いていて、葉っぱが4枚〜6枚になったら鉢や庭に植え付けます。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。日光が不足すると花つきが悪くなります。
夏越し
暑さに強いが、多湿に弱いので
リアトリスは夏の多湿に若干弱いので、できれば風通しのよい場所で管理してください。高温は問題ありません。直射日光にあたっても
葉焼けしたり、傷んだりすることはありません。そのままにしておいてください。
水やりが多いと腐ることがあるので様子を見て水やりを減らします。
冬越し
寒さに強い
冬になると寒さで地上部が枯れてしまいますが、地下茎は生きていて春になると新芽が出てきます。そのまま放置してください。一年目の苗で寒冷地であれば霜除けをした方がいいです。
病害虫
アブラムシ
アブラムシは新芽にたまって生育不良を起こさせますので、発生したらすぐに薬剤を散布するか、前もって
オルトランを使っておく。上へと伸びるリアトリスなので、新芽が傷むのは辛いです。
白絹病
白い菌糸が見えるカビの一種。連作障害を起こすと発生しやすくなる。庭植えなら掘り上げて植え替えをし、鉢植えなら植え替えをして土を足しましょう。
特徴・由来・伝承
切り花としてもよく流通する植物。北アメリカ原産。細長い穂状の花を咲かせます。花色は紫が一般的です。白や青紫もあります。耐寒性の
宿根草で、非常に頑健。苗が出回っているのを私は見たことないです。
切り花としてはフラワーアレンジというよりはお供えの花でよく利用されます。花もちは普通。近くで見ると
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