リュウビンタイの育て方
目次
リュウビンタイとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- リュウビンタイ
- 科名
- リュウビンタイ科
- 学名
- Angiopteris lygodiifolia
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 室内
- 難易度
- 中級者向け
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リュウビンタイとは?
リュウビンタイは
リュウビンタイ科の日本の沖縄などに自生している着生のシダ植物。大きな葉が本来は1m以上と巨大に育つが、家庭で栽培する分には大きくはならない。それでも、かなり大きいので購入前に置き場所の見当をつけてからにしましょう。シダ植物の胞子が
アレルギーを起こすことがありますので、注意してください。
樹高2m
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水やり
春〜秋は土が乾いていたら水をしっかりと、鉢底から染みだす位にやってください。リュウビンタイはシダ類で湿った環境を好みます。あまり乾燥させないようにしてください。水が切れると葉っぱが垂れてしまいます。
リュウビンタイは15度以下になると生育が鈍くなります。すると水を吸い上げなくなり、
水やりが多いと窒息して
根腐れを起こし始めます。気温が15度以下になったら、水やりを控え、土が乾いてから2日か3日経ってから水やりをするようにします。
気温が10度以下になると活動がほぼ止まり、5度以下になると枯れます。この時期は水やりを控えます。土が乾いてから数日経ってから水やりをする程度に抑えます。水やりを控えることで細胞内の水分が減り、濃度が濃くなって、寒さに強くなります。
鉢に受け皿を敷いている場合、そこに水が溜まっていると腐って
病気の元になりますので、必ず水を捨ててください。
葉水を!
空気中の湿度が高い状態を好みますので、年間を通して霧吹きで葉っぱや鉢に剥き出しになっている根塊にも水を掛けてあげてください。これを
葉水と言います。土への水やりと並行してやってください。葉水をすることで
ハダニや
カイガラムシといった
害虫の予防になります。
冬も葉水は行います。土への水やりを減らしても葉水は継続しましょう。
カビ・根腐れ
水を好むのですが、水をやりすぎるとカビたり、根腐れもします。特に気温が15度以下になると生育が鈍くなり、根腐れしやすくなります。
受け皿の水は捨て、風通しの良いところに移動させます。風が通ることで、空気が滞らず、カビの繁殖が抑えられます。どうにもカビ・根腐れが起きる場合は、殺菌剤を散布します。まぁ、受け皿の水を捨てて、一定の日光と温度があって、風が通れば、株は健康になり、そこまでにはならないです。
肥料
4月〜9月の気温の高い時期…リュウビンタイが生育する時期に薄い液体
肥料を2週間に一回ほどやるとよく生育します。もしくは緩効性化成肥料を一ヶ月に一回やります。肥料がないからって枯れるわけじゃないので、あんまり大きくならなくていい場合は肥料はやらないか、頻度を減らしましょう。
冬は生育が止まっているので肥料はやらないでください。
●有機肥料を使うと
コバエが湧きやすい。コバエは害虫ではないが不快です。室内で管理することが多いので肥料は化成肥料か液体肥料にしておきましょう。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え替えは春から秋にかけての生育時期に行います。植え替えはダメージであり、リュウビンタイの生育に適した時期に行うことで、ダメージを減らし、回復しやすくなります。もっとも適している時期は梅雨(6月〜7月)です。
植え替えは鉢底から根が出るようなら植え替えでいいです。3年に一回くらいです。
根詰まりすると生育が悪くなるので、その前に植え替えたいです。プラスチックの鉢に植え付けて数年放置していると根詰まりしすぎてプラ鉢を割ることがあります。
用土
水はけのよい土を好みます。花と野菜の土(
培養土)ではなく、
観葉植物の土で植え付けをします。観葉植物の土は
腐葉土の代わりに
ピートモスが使われていて、匂いが抑えられています。室内で管理することの多い、リュウビンタイはこれを使いましょう。もしくは、ベラボン(ヤシ素材の土)や、水もちがよく有機物のない
バーミキュライトの単用がいいです。バーミキュライトは鉱物なのに水もちが良いので適しているんですが、ちょっと単価がお高いです。もしくは
水苔でもいいです。
植え替え手順
古い鉢から株を取り出して、古い土を三分の一ほど落とし、傷んで変色した根をハサミで切り落としてください。新しい鉢はひとまわり大きな鉢にします。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための
軽石を2cm敷きます。その上に
用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
参考:
鉢の大きさ(号)と土の量増やし方
胞子から増やすことも可能ですが、一般的ではないです。胞子嚢が膨らんで弾けそう火弾けたら、ジップロックに入れておきます。葉っぱから胞子が出て落ちたら、この胞子を培養します。バーミキュライト単用の上に胞子を置いて、水をやり、日影で管理します。根が出てきたら植え付けましょう。
葉が寿命を迎えて枯れてくると、根元に残って鱗片になります。この鱗片を外して、水苔に包んで、乾燥しないように管理していると一ヶ月ほどで発根します。発根したら、土に植え付けましょう。
管理場所・日当たり
リュウビンタイの自生地は山の中のジメジメした場所。岩に張り付いていたり、木の根本で生育しています。幅1mほど伸びるため、管理する場所を購入前に考えておきましょう。
強い直射日光が当たると葉っぱが焼けてしまいますので、春から夏は室内の明るいところで管理します。直射日光が当たるようならカーテンや寒冷紗などで遮光します。性質上、日陰には強いです。
戸外で管理する場合も直射日光に当たるような場所ではなく、木漏れ日が挿す場所で管理します。そんな場所がない場合は、やはり寒冷紗や遮光ネットで遮光しましょう。
●気温が上昇すると
葉焼けしやすくなります。夏はさらに直射日光に気をつけましょう。
●耐陰性はありますが、日光に当たった方が生育しますし、株も健康になります。
冷暖房の風に注意
冷暖房の風は乾燥しています。これが直に当たると乾燥でリュウビンタイが枯れてしまいます。直に当たらなければ大丈夫ですが、冷暖房を掛ける季節は霧吹きで水を掛けてあげてください(
葉水)。
越冬
耐寒温度は5度。
暖地で無ければ冬は室内で管理してください。出窓は外気と近く、意外と夜間に寒くなりますので、最低気温がマイナス3度以下になる日は出窓ではなく室内の暖かい場所で管理してください(ただし暖房の風には当たらない場所)。昼は日光に当ててあげると健康になります。
また、水やりを控えることで寒さに強くなります。水やりの頻度を減らしましょう。
病害虫
ハダニ
ハダニは乾燥する高温時期に発生し、新芽にたかります。葉水をすることで予防できます。排泄物に
スス病が発生するので、早めに駆除したい。大量に発生したら薬剤を使います。
カイガラムシ
カイガラムシ戸外で管理していると発生しやすいが、室内でも発生します。発生したら歯ブラシで削ぎ落とします。排泄物にスス病が発生します。
ナメクジ(カタツムリ)
湿度の高い環境を維持するため、春から秋に
ナメクジがかけて発生しやすい。誘引駆除剤がよく効きます。1匹2匹ならハシでつまんでポイして、ハサミで真っ二つにします。
バッタ
バッタ葉っぱを食べる。リュウビンタイは葉っぱが次々出るというほどでもないので、食べられるとダメージが大きい(栽培している人の精神的ダメージね)。見つけ次第捕殺する。被害がひどいなら室内で管理しましょう。
特徴・由来・伝承
リュウビンタイはリュウビンタイ科のシダ類で、古代の雰囲気がある観葉植物としてよく流通しています。リュウビンタイは漢字で書くと「竜鱗」。花は咲きません。
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