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ムラサキゴテン(紫御殿・セトクレアセア)の育て方

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ムラサキゴテン
目次
ムラサキゴテンの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
切り戻し
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ムラサキゴテンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ムラサキゴテン
科名
ツユクサ科
属名
ムラサキツユクサ属
学名
Tradescantia pallida ‘Purple Heart’
別名
紫御殿
耐寒
2度
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
初心者向け
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ムラサキゴテンの特徴は?

ムラサキゴテン(紫御殿)はツユクサ科ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)の多年草のトラデスカンチア・パリダの品種。以前はセトクレアセア属だったので、セトクレアセアで流通しており、現在でもその名で流通していることがあります。

春から秋に日光を浴びて非常によく生育します。冬は生育が止まります。宿根草ではないので寒さに当たって地上部が枯れたら復活はありません。

葉っぱが多肉植物のようになっていて乾燥に強いです。水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいますので、土が濡れている間は水をやらないでください。
草丈50cm
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水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨でほぼ大丈夫です。夏などの乾燥時期にあまりに乾燥していたら水やりをする程度です。冬も自然に降る雨だけでいいです。

鉢植えの水やり

乾燥に強く、水をやりすぎると根腐れを起こします。鉢植えの場合、春・夏・秋は土が濡れている間は水をやらないでください。頻繁に水をやっていると根が腐ってしまいます。土が乾いてから、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、受け皿に溜まった水は捨ててください。乾燥しすぎると葉先から枯れこんできます。枯れこんできてから水をやっても、大丈夫です。

夏も冬も水をやるときは鉢底からしっかりと染みだす位にやります。水やりを減らすというのは量ではなく頻度です。

冬の水やり

冬はムラサキゴテンの生育も鈍くなり、また気温が低下して蒸発のスピードも下がっていますので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。

分かりにくい場合は、毎日ムラサキゴテンの鉢を持ち上げて鉢の重さを覚えておきます。そこから鉢内の水分をなんとなくわかるようになっておくと、水切れ・水のやりすぎを防げます。もしくは土壌水分計で計測してから水やりをすると失敗を防げます。
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肥料

生育期間(5月〜9月)に肥料をあげるとよく茂ります。2ヶ月に1回緩効性肥料をやるか、2週間に1回液肥をやります。どちらにしても肥料をやりすぎると葉色が薄くなりますのでほどほどに。肥料がないからといって枯れることはありません。

植え付け・植えかえ

時期

生育期間(5月〜9月)に植え付け・植え替えをします。鉢植えは毎年か2年に一回、植え替えをしましょう。

用土

土は市販の花と野菜の土(培養土)に川砂を二割混ぜたものを利用するか、赤玉土腐葉土3川砂2を混ぜたものを利用します。庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を追加して、用土とします。

鉢植え

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。株分も可能です。適当にハサミやナイフで切って分けて、地上部も半分〜3分の1に減らして根の負担を減らしてから、植え付けてください。

植え替え後は1週間ほど日陰で養生させると、回復が早まります。

庭植え(地植え)

深さ15cm〜20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど混ぜて、化成肥料を少量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

庭土の水はけが悪いなら、川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。

庭植えにした場合は植えっぱなしです。

管理場所・日当たり

年間を通して日光に当ててください。春から秋は戸外で直射日光に当てた方がよく生育しますし、花もよく咲きます。冬に室内で管理していて、春に戸外に出す際、いきなり直射日光に当てるのではなく、日陰⇒半日陰⇒日向へと一週間ずつ慣らして移動させましょう。

暑さも強いですし、熱帯地方の割には耐寒温度は2℃と寒さに強い方です。霜が降りない地域であれば戸外での越冬も可能です。管理人の住んでいる広島では霜が降りますが、戸外で越冬しています。

切り戻し

生育期間(5月〜9月)に節で切り戻しをすることで、脇芽が出て、大きく育ちます。生育期間の間はいつやっても構いませんが、春先に形をまとめる目的も兼ねて切り戻しをするといいです。

花が咲くと、徒長しやすいのでできれば、定期的に摘芯して花を咲かせないようにするといいです。

病害虫

カイガラムシ
カイガラムシは蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。少量であれば、歯ブラシなどで削ぎ落とせば、動けないのでそのまま死んでしまいます。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。浸透性薬剤(オルトランなど)を使っておくといいです。

ハダニ
ハダニは乾燥すると発生する小さなダニの仲間で葉っぱの裏に潜んで汁を吸っています。たくさん発生すると枯れることもあります。浸透性薬剤(オルトランなど)を前もって使っておくか、発生後に薬剤で駆除します。

ナメクジ
ナメクジが発生します。葉っぱにヌメヌメとしたナメクジが這った跡があったら、ナメクジ駆除剤を撒きましょう。

ウドンコ病
ウドンコ病は葉っぱなどに白い粉が吹いたように見えるカビの一種で、胞子が濡れると死んでしまうため、高温・乾燥すると発生しやすい。原因となる菌はそこらじゅうに潜んでいて、感染を完全に予防するのは難しいですが、株が健康だと発症しても大事にはいたらず、治癒することもあるので、発症場所を取り除いて様子を見ているだけでもいいです。対応した薬剤を散布して予防・治療します。

灰色カビ病
灰色カビ病は湿度が高くなると発生する灰色のカビで、梅雨や長雨の時期に発生します。風通しがよいと発生は予防できます。殺菌剤を散布して予防することもできますが、枝葉をさばいて風を通すといいです。

特徴・由来・伝承

葉っぱも茎も濃い紫色をしています。メキシコ原産のツユクサ科の観葉植物。旧学名がセトクレアセアなので、セトクレアセアで流通することがあります。鮮やかな小さな花を毎日咲かせます。葉っぱの深い色とのコントラストが激しく、小さいですが目立つ花です。一日でしぼむ一日花ですが、観賞価値があります。
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