ルピナスの育て方…植えっぱなしで夏を越せなくもないし、こぼれダネでも更新できます

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ルピナス
目次
ルピナスの特徴は?
移植はできないので植えっぱなしで
種まき
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
水やり
肥料
剪定・花ガラ摘み
病気・害虫
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ルピナス
科名
マメ科
属名
ルピナス属
学名
Lupinus
別名
ノボリフジ
耐寒
マイナス5度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ルピナスの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ルピナスの特徴は?

ルピナス:ルピナスの特徴は?
ルピナスはマメ科ルピナス属の多年草。自生地では多年草ですが、日本の夏の暑さに弱く、秋に植えて夏に枯れる一年草扱いです。しかし、種子ができて9月にまけば発芽して更新も可能。昔はドギツイ色が多かったのですが、最近は小さくて可愛い品種も多くなってる。

マメ科の植物で痩せ地でも生育し、空気中の窒素を土中に取り込む性質があるので、植えたあとにルピナスごと砕いて土にすきこんで肥料にする緑肥作物として日本で利用された。
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移植はできないので植えっぱなしで

マメ科の植物で移植に弱いです。一度植えてしまったら移動できないので、気をつけてください。苗ポットくらいの大きさでしたら植え付け・植え替えは可能ですが、鉢植えでも庭植えでも一度植えたら、そのまま植えっぱなしにしましょう。すでに花が咲いている4号鉢の鉢植えを植え替えても根付かないです。

どうしても植え替える・植え付けするときはポットや鉢から抜き出した時に土を一切落とさず、ほぐさないようにします。

夏越しもできなくもない。こぼれダネでも生えます。

25度を超えると弱り、30度くらいで枯れる。
一年草扱いとするのが通常です。

春になり花が咲いて終わったら、枯れるもの!と考えれば問題ないですが、本来は多年草なので夏越しさせることも出来なくはないです。

枯れた葉っぱをむしって、鉢植えの場合は風通しのよい日陰で管理します。

庭植えの場合も同様に、枯れた葉っぱをむしって風を通し、ヨシズや寒冷紗で遮光して、涼しくして過湿にしないようにします。最初に植え付けるときから夏に木陰になり、涼しい場所に植ておけば、遮光しないで済みます。また、土は川砂や軽石小粒を足して、水捌けの良いもので植えると夏越しの確率は上がります。

暑さで弱り病害虫が発生しやすいので、薬剤で駆除します。水やりが多いと腐りますし、不足するとそのまま水切れして枯れるので微妙な水やりになります。萎れる前に水をやるけど、やりすぎに注意します…って厳しいですね。あと、葉っぱに水をかけず、土に注ぐようにしてください。

寒冷地以外では夏越しは非常に難しいです。

あと、こぼれダネでも生えてくるので、無理に夏越しを狙わずにタネを落としておくと、来年も開花します。もしくは採取してタネから育苗しましょう。

種まき

開花後にサヤに入った種子ができます。サヤが熟して色が変わってから切り取ります。あまり長く放置していると弾けて飛び散ってしまいます。紙袋に入れて冷暗所(日陰)に常温で保存しておきます。

9月にまくと翌年の春には開花します。発芽温度は15度から20度くらい。一晩水につけてから、

ビニールポットに土を入れ、土に1センチの深さの穴を開けて種子を二つか三つ入れて土をかぶせて水をやる。発芽したら間引き、一本立ちにして、葉っぱが数枚になったら早めに…ポットに根が回る前に、鉢や庭に植え替える。

ルピナスは直根性で根をいじると枯れるので、ポットに根が回り切る前に植えます。

種まきから1ヶ月後が下の画像です

ルピナス:種まきから1ヶ月後が下の画像です
毎年、ルピナスの種を採取して、更新していくことも可能です。

植え付け・植えかえ

時期

秋(9月〜10月)の気温が25度以下…できれば20度くらいになってから植え付けます。

用土

酸性土壌を嫌います。地植えにするなら苦土石灰で中和しましょう。

市販されている花と野菜の土(培養土)で植え付けをします。培養土は殺菌されていて、中和されているのでそのまま使えます。夏越しを狙うならば、この培養土に川砂か軽石小粒を1割〜2割足すと確率があがりますが、通常はそこまでしません。

自作する場合は少し水はけのよいように、赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

鉢植えであれば6号〜7号鉢に1苗。10号鉢なら3苗。プランターなら3苗を目安に植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

苗の土は落とさず、根をいじらないで植えてください。

庭植え

酸性の土を嫌うので植え付けする一週間前に庭の土を深さ30cmほど掘り、その土に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。それから植える。痩せ地でも育つので堆肥は必要ありませんが、腐葉土や堆肥を多少入れるといい。水はけが悪いのであれば川砂・軽石小粒などを入れて水はけをよくする。

穴に用土を半分戻し、そこに苗を植え、水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は25cm〜40cm空けて植えてください。

管理場所・日当たり

日当たりのよい場所が好ましいですが、半日陰程度でも十分に育ちます。寒さには強くマイナス5℃まで耐えます。とはいっても、強い寒波が来ると枯れてしまいますし、土が凍結すると枯れます。マイナス五℃以下になる地域では鉢植えにして随時室内に取り入れるなどします。もしくはマルチングして凍結を防ぎます。

ただし冬(12月〜2月)に出回る苗は温室で育てられているので5度以下になると枯れる。霜に当たるとヤバイ(枯れなくても傷むし、枯れるかもしれない)。よって冬に購入した苗は室内の寒いところ(5度以上で10度以下)のできるだけ日光の当たるところで管理しましょう。

25度を超える春〜夏になると調子を崩してきます。
●北海道の積雪のない土が凍結する痩せた土地でも生育するよ!と投稿がありました。マイナス5度はあくまで目安で、それ以下でも問題なく育つこともある。

水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているうちは水をやらないようにします。ルピナスは極端な乾燥に弱いですが比較的乾燥に強い方で、どちらかというと過湿に弱いです。水をやりすぎると葉っぱが腐ったり根が腐ったりして徐々に枯れてしまいます。

庭植えの場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

肥料

ルピナスは空気中の窒素を取り込む根粒菌を持っていて、肥料がなくても問題なく生育します。むしろ痩せ地を好む植物です。それでも肥料を少量やるとよく生育し、開花しやすくなるので、観賞用であれば追肥をしましょう。

開花し生育する春(4月・5月)と、気温が20度前後になり生育する秋(9月〜10月)に固形肥料を少量やるか、春(4月・5月)と秋(9月〜10月)に二週間に一回、薄い液体肥料をやるかします。

真冬はルピナスも生育しませんので、肥料はやらないでください。
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肥料はさほど必要じゃないですが、植え付け時の培養土に最初から入っている肥料程度なら問題ない。

剪定・花ガラ摘み

花が終わったら花茎の根元から摘んでしまう。花を早めに摘むと次の花芽が出てきて開花する。二番花、三番花と開花する。黄色い葉っぱは早めにとりましょう。

病気・害虫

ウドンコ病ハダニアブラムシが発生。どれも乾燥気味にすると発生しやすい。乾燥気味にしなくちゃいけないルピナスにとっては避けられないですが、春までの一年草と考えると、この辺りの病害虫も気にしないでもいいです。
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