ルピナス・リリアンの育て方…夏越しはできる?
目次
ルピナス・リリアンの特徴は?植え付け・植え替え管理場所・日当たり水やり肥料病気・害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ルピナス・リリアン
- 科名
- マメ科
- 属名
- ルピナス属
- 学名
- Lupinus
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ルピナス・リリアンの特徴は?
ルピナス・リリアンは
マメ科ルピナス属の耐寒
宿根草のルピナスの早咲きの
園芸品種。ただし、日本では夏の暑さで枯れるので
一年草扱い。従来のルピナスより色合いが鮮やかで大きすぎず、人気があります。リリアンは「百合」という意味の女性の名前で、品種のネーミングとしてよくあるので注意。
流通しているものは温室で育てていて、本来の開花時期より早くから出回っている。花穂が短く、草丈が小さくまとまりやすい。秋に植えて冬を越して春に開花する
一年草と考えると非常に優秀なガーデニング材。花が終わったら、早めに
花茎の根元から切ることで次の花が咲きます。
草丈50cm
夏越しもできなくもない
ルピナスリリアンは夏の高温多湿に25度〜30度で枯れてしまいます。でも、
夏越しできないわけではありません。もちろん寒冷地では難しくなく、
中間地〜
暖地と暖かくなるにつれ、難易度は上がっていきます。
夏は、傷んだ葉を取り、
水やりを控え、風通しの良い日陰(
半日陰や木陰ではなく)で管理していると夏越しすることもできます。一番大事なのはムレを予防するための風です。難易度が上がるのは水やりの具合です。やり過ぎれば腐る、不足すると枯れるのです。失敗するのが当然、という楽な気持ちでやりましょう。
腐りやすいですし、弱るほどに
害虫も発生しやすくなります。それに対処するために、薬剤を使うといいですが、そこまで
高価な苗でもないですし、来年また買うと割り切ってしまえば、非常に優秀な冬〜春のガーデニング材です。
大体は花が終わりに近い5月に夏に開花するものに植え替えます。
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植え付け・植え替え
秋(9月〜10月)に苗が流通するのでこれを植え付けます。また、夏越しできた場合も
根詰まりしているようなら、秋に植え替えをします。
用土
酸性の土を嫌いますので、庭植えにする場合は中和してから植えます。鉢植えは市販されている花と野菜の土(
培養土)で植え付けをします。自作する場合は
赤玉土小粒7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢植え
6号〜
7号鉢に1苗、
プランターなら3苗を目安に植えます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。 苗の土は落とさず、根をいじらないで植えます。根が傷つくと生育不良を起こして枯れることもあります。
基本的に夏に枯れるので植え替えることはないですが、夏越しに成功した場合は、土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えてください。
庭植え
深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に
苦土石灰を混ぜて、中和します。中和には1週間〜10日かかるので、反応を待ってから、腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、化成
肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は20cm〜30cm空けて植えてください。
ルピナス・リリアンは移植に弱く、一度植えると移植はできません。
管理場所・日当たり
日光を好みますので、日光のよく当たるところで栽培します。多少半日陰でも生育はしますが、できるだけ日当たりで育てましょう。
寒さには強くマイナス5度まで耐えます。霜に当たっても枯れないですが、土が凍結すると枯れてしまうので、凍結しないような場所で管理するか、庭植えなら
マルチングなどして凍結を防ぎます。
剪定・花ガラ摘み
花が終わったら、穂が咲いている花茎の根元から摘んでしまいます。放置しているとしぼんで
病気に元になったり、
種子を作ろうとして栄養を回し、次の花が咲きづらくなるので、早めに摘んで、次の花を咲かせましょう。
水やり
鉢植えは土が乾いていたら水をやります。鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。ルピナス・リリアンは乾燥に強いタイプで、水をやりすぎると
根腐れするので気をつけてください。
庭植えにした場合は、ほぼ自然に降る雨だけでいいですが、春は気温の上昇とともに水をよく吸い上げるので、土の配合によっては水切れするかもしれませんので、様子を見て蒸れない程度に水やりをしてください。
肥料
開花時期の3月〜5月に化成肥料を少量だけ1ヶ月に一回やるか、液体肥料を2週に一回やります。秋の植え付け後の生育時期(9月〜10月)にも同様に化成肥料を少量だけ1ヶ月に一回やるか、液体肥料を2週に一回やります。
病気・害虫
ウドンコ病、
ハダニ、
アブラムシなどが発生します。発生するんですが、気温が上昇する4月〜5月以降で、秋〜早春ではほとんど見かけません。
最後に…
ルピナス・リリアンは秋に植え付けて春に開花し、鮮やかで愛らしい花です。同時期に栽培する植物は以下のページにまとめているので、一緒に植えてみてはどうでしょうか?
また、ルピナス・リリアンの花がひと段落する5月あたりに、代わりに植える植物は
にまとめているので、参考にしてください。
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