サギナ(アイリッシュモス・モフリッチ)の育て方…枯れる最大の要因は蒸れ!
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ナデシコ科 …
最終更新画像投稿サギナの基礎データ
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- サギナ属
- 学名
- Sagina subulata
- 別名
- アイリッシュモス、スコッチモス、モフリッチ
- 耐寒
- マイナス5度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
サギナ(アイリッシュモス)の特徴は?
サギナはナデシコ科サギナ属の多年草。アイリッシュモス(モスは苔の意)とも呼ばれるし、見た目が苔っぽいですが苔ではなく、ナデシコ科の植物で、小さいですが花も咲きます。
草丈がコケのように低く、環境が合えば、よく広がることから、グランドカバーにも利用されますが、踏み付けには弱いですので、踏まれないところに配置しましょう。グランドカバーにすると、蒸れてムカデやヤスデの住処になることがあります。
戸外のグランドカバーというよりは、室内で管理する小さな観葉植物と考える方が無難。ベビーティアーズのような感じです。でも、サギナが庭にグランドカバーとして生えていたら、嬉しいでしょうね。植えてみて広がればラッキーという姿勢で植えてみてもいいかも。
冬の寒さには強い(マイナス5度)です。夏の高温多湿に弱く、夏は何かの植物の日陰になって、風通しが良い場所が適しています。
管理場所・日当たり
観葉のような扱いをされますが、ナデシコ科の植物で、日光を好みます。日光が少ないと間延びしてヒョロヒョロになる。
真夏は直射日光で葉焼けと高温多湿で最悪枯れるので、庭植えであれば、年間を通して風通しのよい半日陰に植えるといいです。
鉢植えの場合は、多少は耐陰性がありますので春・秋・冬は室内で窓辺で日光に当て、夏はレースのカーテン越しの日光を当てて管理します。ただ、サギナ(アイリッシュモス)は日光に当たった方が健康的に育ちますから、できれば春・秋は戸外で日光に当てるといい。夏は高温多湿に注意
夏の高温に若干弱く、ジメジメした環境では腐って枯れてしまいます。水を控えすぎると、乾燥で枯れるし、水やりが多いと蒸れて腐る。鉢植えは夏は風通しの良い半日陰で管理するといいです。もしくは室内でレースのカーテン越しの日光に当てて管理します。
庭植えの場合は、最初から風通しの良い半日陰に植えるといいです。
高温になり水切れすると余計に葉焼けしやすくなります。しかし、水やりが多いと腐る…やっぱり風通しの良いところで管理するのがいいです。
越冬
気温が10度を切ると成長が止まり、耐寒温度はマイナス5度まで。霜に当たっても枯れないですが、強い寒波が来たり、土が凍るとダメ。寒冷地では室内で管理します。寒冷地ではないけど霜が降りる程度ならば、戸外でOK。
暖地では戸外で越冬しますが、夏の高温多湿対策が必要です。水やり
多湿に弱く、見た目でなんとなく水をジャンジャンやっていると腐って枯れます。あくまで水やりは普通の植物と同じように、「土が乾いたら」水をやる程度に。
地植えの場合は雨にまかせ、乾燥するなら水やりをする。
鉢植えに水をやるときは鉢底から水が染み出す位にしっかりと。受け皿に水がたまっていたら水を捨てる。夏の水やり
夏は高温で蒸発が早く、水切れしやすいので毎日、朝と夕方の2回、水やりする。それでも水切れするようなら、明るい日陰に移動させて蒸発を防ぐ。冬の水やり
冬は生育が止まるので、更に乾燥気味にします。土が乾いて数日たって水をやる。肥料
春と秋に一回づつ、化成肥料をやるか、春と秋に2週に一回液体肥料をやる。肥料があった方が生育が良く、葉色がよい。あまり肥料が多いと弱るので、控えめに。植え付け・植えかえ
時期・頻度
春(3月〜5月)に植えるか、秋(9月〜10月)に植えるか。春に植える場合は温室で育てて出荷しているので、急に寒波に当たると枯れることも。初年は強い寒波(マイナス5度とか)がこなくなるまでは植えるのは控える。
鉢植えの植え替えも、春(3月〜5月)秋(9月〜10月)に行います。根詰まりする前に行い、毎年か2年に一回やる。用土
土は赤玉土(中粒)5腐葉土2川砂2ピートモス1を混ぜたものか、一般的な培養土に川砂かパーライトを2割ほど混ぜて水はけを良くしたものか、培養土をそのまま使う。
室内で管理する場合はニオイのしない観葉植物の土をそのまま使うか、これに川砂かパーライトを2割ほど混ぜて水はけをよくしてから植えます。
鉢植え
ポットより一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで鉢底石を2cmから3cmほど入れて、鉢底石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え付け直後に水をやったら二週間は水やりを控えます。
植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、根をほぐし、傷んだ根を取り除きます。同じ大きさの鉢に植え替えることも可能です。また、植え替えの際に株分も可能です。庭植え(地植え)
庭植えの場合は、20cm〜30cmの深さの穴を掘って、掘り出した土に苦土石灰をまいて中和させておく。中和には1週間〜10日ほどかかるので待ってから、その土に腐葉土を元の土に対して3割ほど混ぜて用土とします。
水はけが悪いなら川砂や軽石小粒やパーライトを混ぜる。穴に用土を半分戻し、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
植え付け直後に水をやったら二週間は水やりを控えます。2週間は根が活発に動いておらず、頻繁に水をやると根腐れすることもあります。
株間は20cm空けてください。株分け
植え替えのときに株分けも可能。
庭植えのものも大きくなって密生して蒸れるようならば掘り出して株分けします。掘り出して、一株の中に根っこと葉っぱが十分ついているように切り分ける。最初のポット苗(店で売ってるやつ)の8割位の大きさに切り分けられるなら、そのくらいで切り分けるといいです。あんまり細かく切らないほうがいい。剪定
梅雨前・夏前にハサミで全体を刈り込んでおくと、蒸れを予防できます。病害虫
ハダニ 、アブラムシ 、カイガラムシ 、ナメクジ 、ダンゴムシ 、バッタなど。
ハダニは乾燥すると発生。ナメクジはジメジメすると発生。他の虫は、まぁ、ある程度は発生するものなので諦める。前もってオルトランでも撒いておけば、かなり予防できる。
戸外でグランドカバーとして栽培していて、蒸れてジメジメするとムカデやヤスデが発生する。これらは肉食で植物を食べるわけじゃないのですが、不愉快なので、刈り込んで風通しをよくしておくと、その他の害虫も予防できます。スポンサーリンク
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