トマトの栽培・収穫

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トマトの基礎データ
トマト
科名ナス科
属名ナス属
学名Solanum lycopersicum
別名唐柿・赤茄子・蕃茄・小金瓜
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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トマトとは?

トマトはナス科の野菜。小さなプランターでもうまくすれば結構な量の実を付けてくれる家庭菜園の星です。トマト栽培っていろんな人が色々と言うのですが、答えはないです。環境・その年の気候・品種・土などなど変動要素は色々とあり…なによりあなたの生活の都合もありますね。それに、答えがないってのはつまり、本来栽培は簡単だってことです。だって、トマト栽培ではほとんど作業をしないソバージュ栽培なんてものもあるくらいですからね。テクニックはあくまで「コツ」であって絶対じゃないです。

このページも他の情報も参考にはなりますが、絶対的とは考えない方がいいです。
トマト:補足情報
栽培の基本のコツ
●トマトはナス科の一年草扱いの野菜。大量に収穫できる家庭菜園の雄。
●乾燥に強い植物とされるが、生育時期は水をよく吸い上げ、水切れしやすく、水切れさせないようにするのがコツ。
●とにかく日当たりに。
●脇芽を取り、一本立ちにする。脇芽が伸びると失敗する。脇芽を取るときは晴れた日の午前に乾いた清潔な手で行う。
●一番最初に咲いた花は結実させる。そうしないと、その後の花の着果率が下がる。
●二番目の花房まで着果数を三個程度に抑えて確実に肥大させる
●着果したらこまめに追肥する。肥料が切れると勢いが停まる。
●雨が掛からないようにする。雨があたると実が割れます。
●スーパーで売ってるものは青い状態で収穫・出荷されている。赤くなってから収穫する家庭菜園の方がおいしいのは当たり前。
●水耕栽培を家庭でもする人が増えています

参考ページ

トマトの水やり

トマトは乾燥した地域に自生する乾燥に強い植物です。ひっくり返すと、水をやり過ぎると傷みやすいということです。しかし、非常に生育力があり、水を吸い上げる力が強く、すぐに土が乾きます。家庭菜園の鉢植えやプランターで問題になるのはどちらかというと「水切れ」。なので畑の場合はビニールでマルチングをして乾燥を防ぐとよい。

水切れするんですが、多少しおれるくらいはなんら問題はないです。葉っぱが萎れてから水をやるくらいでも大丈夫。水をやれば復活します。そのくらい乾燥に強いです。
●土が乾いていたら、水をタップリやってください。
水やりにムラがあると、皮が硬くなり、裂果の原因となります。
●ムラの無い水やりとは、頻度を一定に保つという意味です。一回の水やりはプランターなら底から水が染み出すくらいにしっかり。つまり「水量」ではありません。あくまで頻度。

トマトの肥料

必ず肥料を!
肥料は一週間に1回、液肥をあげてください。肥料が切れやすく、切れると実付きが悪くなります。特に実がついてから肥料がきれいないように追肥してください。
●カリとリン酸の多い肥料をやる。トマト専用の肥料もある。リンは花を咲かせ、実を大きくする。カリは実を甘くする。
●カルシウムが不足すると果実の先が腐ってくる「尻腐れ」が起きる。苦土石灰にはマグネシウムが入っていて、マグネシウムは葉緑素生成に必要。植え付け時に苦土石灰を入れていれば問題はない。発生後に土中に追加してもほとんど効果はない。
●尻腐れが発症した後ならば果実の表面に塩化カルシウムや酢酸カルシウム水溶液を散布した方がより「直接的な」効果がある。
●秋に肥料をやるときは、土の表面に肥料をやっても効果が無い。夏の暑い時期に根が暑くない地中深くに伸びていて、地表の肥料が届かない。液肥をやった方が効果があります。
参考肥料に関してはトマトの肥料にまとめています。

苗の植え付けまで

苗を買って植える時期

種まきは2月から3月ですが、一般的には苗を5月前後に植えます。その頃に苗が流通しますので、霜が降りなくなってから植えてください。トマトは早く植えると根が広がり、樹勢が強くなってツルボケ(木ボケ)しやすくなり、実つきが悪くなる。遅いと収穫が遅くなる(収量が減る)。理想は5月GWに一番花が開花したものを植えるくらいのタイミング。
●植える時期が早いほど収穫は長く楽しめる。
●種まきを1月の下旬にすることも。
●三月に出回る苗は徒長(=ヒョロ長気味)しているもの。徒長させて「寝かせ植え」をする。収穫量が増える。
●3月・4月あたりに葉っぱに黒い斑点が出たら冷害。室内に避難させてください。
●霜にあたると枯れる。よって霜が降りないのが前提。関東では非常に稀ではあるが5月のゴールデンウィークに霜が降りることがある。

コンパニオンプランツ

バジルと植えるとバジルの香りがコナジラミアブラムシを忌避し、トマトの風味がよくなります。ネギとも組み合わせがよく、ネギとトマトはお互いの病害虫を遠ざけあいます。他にラッカセイマリーゴールド(センチュウ対策)も組み合わせが良いです。

逆にジャガイモローズマリーは近くに植えないようにします。

用土

用土は市販の培養土
市販している花と野菜の土で植えます。もしくはトマト専用土があるのでこれで植えます。連作障害を起こしますので、畑に植える場合は過去3年ナス科の植物を植えていないところで植えます。鉢植えにする場合は、去年の土ではなく必ず新しい土で植えてください。株同士は50cm以上離す。近いと弱い方が負ける。

庭植えにする場合は、20cmほど掘り返して、植え付ける2週間前に苦土石灰で中和し、腐葉土堆肥を3割ほど追加して、化成肥料を1平方あたり150gほど入れ、よく混ぜ用土として植え付けをします。
●トマト専用土だとミニトマトでは肥料過多の症状が出やすい。ミニトマトは一般的な培養土の方がいいです。

連作障害を起こす

連作障害を起こす
ナス科の植物です。ナス科の植物は連作障害を起こします。翌年、同じ土にナス科の植物を植えないで下さい。二年か三年空けて植えるようにします。
●鉢で植える時は必ず、毎年新しい培養土を買って植えること。去年の土に植えると生育不良を起こす。これは昨年にナス科以外の植物を育てた土であっても、栄養・雑菌など状態が悪いため。

植え付け

鉢の植え付け
鉢植えの場合はできるだけ大きな鉢を用意し、鉢の底の穴を網(網はホームセンターで売ってます)で塞いで、軽石を3センチほど入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に土をつめて、水をやって完成です。
仮の支柱を斜めに刺して、苗が動かないようにする。仮支柱は苗が動かないようにするもの。動くと根が切れて生育が悪くなるため。
●大玉ならば10号以上の鉢。できれば土が15L以上入るもの。そこに一株。土が少ないと大きく育ちにくい。小さい玉なら、小さい鉢でも問題ないし、大玉でも大きくならなくていいなら、問題ない。
●プランターに三苗植えるより、大鉢に1苗植えた方がいい。ただしミニトマトならばどちらでも。

畑植え
酸性の土を嫌うため、植え付けの2種間前に苦土石灰を混ぜて中和させておく。苦土石灰はマグネシウム(葉緑素の材料)とカルシウム(尻腐れを防ぐ)が入っていて、中和だけでなくトマトにとって有益。植え付けの1週間前に元の土に対して2割の腐葉土か堆肥を足して、1平方mあたり100g〜150gの化成肥料をやってよく混ぜておく。
幅90cm高さ10cmの畝をつくり、株間50cm以上を取って苗を植える。

ビニールマルチをすると、雑草予防・乾燥予防になり、畑植えの場合はかなり水やりの手間が減ります。できるならした方がいいです。
●トマトはアレロパシーという周囲に成長阻害物質を出す性質があります。周囲に雑草は生えにくいのですが、別株のトマトの生育まで悪化させてしまいますので、株間は50cm取ります。

支柱を

支柱をします
実がなる程度に成長したら、必ず支柱をします。支柱をしないと実の重さで茎が折れて倒れてしまいます。
その性質上、一方にだけ実が付きますので、実がつかない側に支柱を添えてあげます。支柱は苗が小さいときは70cm前後、大きくなったら1m〜180cmの支柱を櫓(やぐら)のように建てて、麻紐で固定します。

成長して支柱を超えないように摘芯して抑えるか、ツルサゲをします。ツルサゲとは伸びたツルを一旦、下に向かわせてからまた上へと誘引することです。誘引する場合は水を切ってからの方が茎が折れにくいです。
●バジルを一緒に植えると、味が良くなるとか、バジルが虫除けになるとか、ネットにありますが、根拠は無い。バジルが地中の窒素分を吸収してツルボケを防ぐという話も。それとは無関係に食べ合わせはいいので一緒に育てるのはオススメ。
●トマトは根から他の植物を生育させない成分を出す(アレロパシー)。これが強くて周囲に植物を植えても生えない(生えにくい)。

トマトの栽培作業

水やり(5月〜6月)

鉢植えの水やり
植え付け後の水やりは「葉っぱが萎れる前」か「葉っぱが萎れてから」くらいに乾燥気味に水やりをします。トマトはそもそも乾燥地帯の植物で乾燥に強いのもありますが、乾燥すると根を広げようとするためです。水やりが多いと徒長しやすく、根が表面にしか広がらず、生育が悪くなります。
畑植えの水やり
地植えにした場合で、マルチをしているならば植え付け直後にしっかりと水やりをしていればしばらくは水やりは不要。自然の雨だけでほぼ大丈夫か、雨が降らないならやるくらい。例えば、1週間雨がなく、これからも雨の予報がないなら水をやる!くらいの。

仕立てる(5月〜7月)

仕立て
基本的に「一本仕立て」にします。脇芽を掻いて一本だけをニョキっと伸ばし、果実の数を減らして、おいしいトマトを作ります。これが基本。二本仕立て、三本仕立ても可能です。詳細は脇芽かきと仕立て方を参考にしてください。

一本から大量に甘い実を収穫するテクニックが「連続摘芯栽培」です。上級者がトライするもので、初心者はまずは一本仕立てにしましょう。詳細は「連続摘芯栽培捻枝」のページを参考にしてください。
連続摘芯栽培は非常に面倒。果実が太り、その重みで枝が折れやすく、手間隙が掛かる。逆に言えばそのくらいに効果がある手法ってことになる。
●脇芽が出ても取り除かずに、葉っぱが2枚か3枚出るまで生育させてから、この脇芽を挿し穂にして株を増やすという手法もある。

一番花と摘果(5月)

一番花(第一花房)を咲かせ、結実させ、その上で摘果(=果実を取り除くこと)します。この作業には大事な理由があります。

植物には栄養繁殖と生殖繁殖があり、栄養繁殖に傾くと葉が茂り花が咲かなくなります。生殖繁殖に傾くと葉を抑えて開花して結実するようになります。栄養繁殖に傾いた状態をツルボケ(木ボケ)と言って、トマト栽培ではツルボケを避けます。

一旦、栄養繁殖に傾き、葉っぱが茂ると花粉が付きにくい状態になります。すると花が咲いても結実しづらくなり、余計に葉っぱが茂ってしまいます。そこで最初に咲いた花をしっかり結実させることがツルボケを防ぐ大事な作業となります。実が付けば葉っぱより実にエネルギーが注がれて、茂りすぎということにはなりません。

そこで一番花はどうにも結実させたい。苗を植える5月には大体、一番花が開花しているかその直前です。気温が十分ならば何もしなくても結実します。しかし、ツルボケの可能性を下げるためにもトマトトーン(ホルモン剤)をスプレーしてでも結実はさせた方がいいです。

一番花の果実(一番果)は硬いですし、一番果を摘果しないでいると、次の二番果、三番果が成長せず、不揃いになりやすいです。なので一番果は一般的には摘果します。しかし、人によってはそのまま育てて収穫します。家庭菜園ですからあんまり気にしないならいいです。
●トマトトーンをかけると受粉してなくても結実し、果実が大きくなります。落果・落花を防ぐ効果があるので、第一花房を着果させるのに使ったり、真夏に暑さで落花するのを防ぐときに使います。
●仮に一番花が結実しなかったとしても、二番、三番が結実すれば大丈夫です。しかし、二番、三番もが結実しなかったらツルボケの可能性はグイグイと上昇していくと考えてください。
●風が吹いても受粉しますし、茎をピンを弾いても受粉します。一番花にトマトトーンは不要だ!トマトトーンは高温時期に受粉できないから使うものだ!という人もいますが、一番花のトマトトーンは安心のための保険に近いです。
●ツルボケは病気じゃないです。単に収穫を目的としたトマト栽培の人にとって不都合なだけです。

芽かき(5月〜9月)

葉の根元と茎の間から脇芽が出てきます。この脇芽を1週間に一回程度の頻度で取り除いて、一本仕立て・二本仕立てなどにしていきます。脇芽を放置しているとツルボケしやすくなりますので、必ずやりましょう。

晴れた日の午前中に作業をします。必ず清潔な手でやるか、消毒したハサミで作業する。じゃないと切り口からウィルスや雑菌が入り込んで病気になります。午前に作業するのは切り口が夕方までに乾くからです。
●摘芯して脇芽を全て取っても、脇芽を取ったところからまた脇芽が出る…そのくらいトマトは頑健です。

追肥(結実後〜9月)

二番花が結実した頃に追肥をはじめます。トマトは肥料が多いと葉っぱが巻き始め、ツルボケしやすくなります。ツルボケすると収穫がなくなりますので、これは避けたい。しかし開花・結実・果実の肥大には肥料は必要になり、肥料が枯渇するとこのサイクルが止まります。そこで、結実後は控えめながら追肥を継続します。

二番花が結実した頃に1回目の追肥をします。
トマトの周囲に緩効性肥料を撒いて軽く土を混ぜます。トマトの葉が茂っている範囲には根が広がっているので、そこから少し離れたところに撒くといいです。株のすぐ近くだと肥料焼けを起こします。もしくは液体肥料をやります。
鉢植えの場合は鉢の縁近くに緩効性肥料を撒きましょう。もしくは液体肥料をやります。

2回目以降は3週間に一回のペースで追肥します。ただ、葉っぱの様子や肥大の速度を見つつ、肥料の量と頻度は調整します。これは環境・株の勢い・気候・品種などの要素が絡んでいて答えはないです。3週間に一回は目安です。

水やり(6月〜10月)

トマトは乾燥に強くて、水は控えるのがセオリーなんですが、尻腐れ予防のためのカルシウムも肥料も水に溶けてこそ吸収できるので、水やりはある程度は必要です。それに7月以降は気温が上昇し、日光が当たるので水を生育がよいので吸い上げる力も上がり、株も大きくなって、果実も育っているし、高温で蒸発も増えるため、鉢植えはもちろんのこと庭植え(畑植え・地植え)でも今度は水切れが起きやすくなります。
今度は水切れしないように水やりの頻度を増やします。
鉢植えならば土が乾いていたらしっかりと水やりをし、夏は朝と夕方の2回水やりをします。
雨に注意!
実ができて、そろそろ収穫という時期に雨が降ると、実が割れてしまいます。その前に収穫するのがベストですが、雨ざらしの場所ならビニール(買い物袋・ゴミ袋でもOK)などで水避けしてください。
●実割れは病気ではないので食べても問題ない。実割れしたらトマトソースにでもすればいい。
割果・裂果の原因と予防

トマトトーンで結実(7月〜8月)

気温が上昇してくると、花粉がうまく作られず、受粉ができなくなります。これまで勝手に受粉していたトマトが結実しなくなります。そこで7月の気温が高くなったらトマトトーンを吹きかけて受粉させます。

トマトの収穫(6月〜10月)

収穫について
開花から25日で果実が肥大し、それから25日で赤くなる。合計開花から50日で収穫です。収穫は霜が降りて枯れるまで続きます。地域によっては12月まで収穫している。ただそういう暖かいところは大抵は台風の通り道。支柱を。

ある程度赤くなったら収穫します。8割くらいですね。完熟を目指すと鳥に食べられたり、裂果(実割れ)します。実がなっている段より下の葉っぱは果実に栄養を回さないので、取ってしまいます。葉っぱを間引くことで風通しがよくなって病害虫予防になります。
●収穫時期になると果実の重さで茎が折れることがある。この場合は折れた茎を伸ばして、支柱にくくりつけて支え、折れた部分には添木(割り箸など)をして折れた部分に絆創膏でも巻いていると回復する。
開花しても21度くらいの気温じゃないと受粉せず結実しない。9月以降に涼しくなって結実しても、地域によっては…中間地・寒冷地では完熟する前に霜が降りて枯れる。ただ、なんとか収穫できる地域(その年の気候にもよる)もあるので頑張ってみてもいい。
●枯れた後は切り刻んでコンポストにでも。もしくはゴミに出す。
参考トマトの割果・裂果の原因と予防

トマトの管理場所・日当たり

管理場所

出来るだけ日当たりで管理します。結実してから雨に当たると実が割れてしまいますので、ベランダガーデニングに適しています。
参考:ベランダ栽培まとめ
●室内で管理すれば、越冬させて春早い段階から収穫が出来るようになる。

気温について

気温について
生育に適した温度が昼間は25度以下、夜は10度以上です。昼に30度を越えると実がなりにくくなります。温度のことは気にしてもしょうがないですが知っておきましょう。
●30度以上になると生育が止まる。慌てず素直に秋を待ちましょう。
●しかし秋になって結実しても気温が下がって完熟する前に寒さで枯れることが多い。あきらめましょう。

トマトの病害虫

アブラムシ・ハダニ・コナジラミ・エカキムシハモグリバエ)・オオタバコガ・サビダニ・ウドンコ病灰色カビ病白絹病・黄化葉巻病・ウィルス病…トマトはおいしいのか、病気や害虫にかかりやすいです。
予防策
●土にカルシウムを混ぜる……カルシウムは根を強くします。植物が強くなると病気の耐性も出来ます。
●下葉を取る……一定背が伸びたら、下葉を取ってやります。下葉を取ってやると、病害虫の予防にもなります。
●目の細かいネットで覆ってしまえば、鳥も虫も予防できる。

病気の詳細

青枯病
深さ30cm以内の土壌に住む細菌で感染すると、トマトが枯れる。青枯れ病で枯れたトマトの茎を切って水につけると白いものが出てくる。発生すると土壌消毒しないと根絶は厳しい。
斑点細菌病
低温時期(3月から6月)に葉っぱに斑点が出る。株が生育し、元気だと一定以上は症状が悪化せず持ち直すので無視してもいい。気になる場合はボルドーを使用して対処する。
ウドンコ病
葉っぱが白い粉が吹いたようになるカビ。乾燥すると発生しやすい。ウドンコ病自体は株が健康だと回復するが、全体に行き渡ると厳しいので、ひどい部分を取り除き、実は取り除き、さほどひどくない部分には薬剤か重曹(=殺菌目的)を溶かしたものを散布する。
尻腐れ
果実のおしりが腐ってしまう。原因はカルシウム不足。土に苦土石灰を混ぜるか、果実の表面に塩化カルシウムや酢酸カルシウム水溶液(スプレー予防薬がある)を散布すると予防できる。尻腐れはカルシウム不足で起きるが、土中に後から追加しても改善されることはないし、土中に十分なカルシウムがあってもある程度は発生する。結実している反対側の葉っぱをむしると尻腐れが軽減されるらしい。これは実の反対側の葉っぱがカルシウムを吸収して実に渡さないため、とも言われる。
●尻割れは品種によって発生しやすさが違う。
●水やりが少ないと、カルシウムを吸い上げる力が鈍くなり、尻割れが起きやすくなる。こうなると土中に十分にカルシウムがあっても尻割れが起きる。この「適切な水やり」は品種によって違う。

鳥(害獣
鳥が食べにくる。赤くなるかなり前に食べてしまう。ネットを貼るしかない。
●周囲に網や紐を垂らしているだけでも嫌がってこない。ただ「完全」じゃない。完全に予防するにはスッポリとネットで覆うしかない。

その他雑記

その他雑記
●露地栽培は害獣に注意。近所に盗む人がいることも。親戚が持っていくことも。
●トマトを食べるのが嫌いな人に向いているのは、黄色いトマト。しかし、どうあってもトマトの香りがするので、駄目な人は駄目らしいです。
●家庭菜園のトマトはスーパーで売ってるトマトより味が濃く、香りが強いので、嫌いな人にとっては更に食べにくいということも。
●ゼリーにうまみがある
●しっかり受粉するとゼリーの詰まった実になる。
●雌しべは雄しべに覆われているので、意図的に他の花粉を人工授粉させない限りは別品種と交配はしない。別品種と並べていて交配しても、果実の味や形は株の品種のものが出来る。交配の影響が出るのは種子だけ。

トマトの由来・伝承

トマト:トマトの由来・伝承
トマトの一般化は1519年にメキシコからエルナン・コルテスがヨーロッパへ持ち込んだのが始め。ところが、花の形が有毒植物「ベラドンナ」に似ていたことから、食用とはされずに観賞用植物だった。
その後イタリアの貧困層で食用にしようと考える人が現れ、200年以上の品種改良の結果、現在のトマトが生まれたそうです。
野菜か果物か?
現在でも論争になる「トマトは野菜か果物か」という問題は1793年アメリカに輸入されるときに始まりました。当時アメリカでは果物と野菜で関税率が違っていました。そこで輸入業者は関税の安い果物と言い張り、政府は野菜だと主張して、最高裁判所まで争うことになりました。結論は「野菜」。裁判長は相当に悩んだそうです。
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