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除虫菊(ジョチュウギク・シロバナムシヨケギク)の栽培

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除虫菊
目次
除虫菊(シロバナムシヨケギク)の特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
種まき
管理場所・日当たり
病気・害虫
特徴・由来・伝承
最後に…
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学名などの基礎データ
除虫菊の開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
除虫菊
科名
キク科
属名
ヨモギギク属
学名
Tanacetum cinerariifolium
別名
シロバナムシヨケギク、ピレスラム
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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除虫菊(シロバナムシヨケギク)の特徴は?

除虫菊(シロバナムシヨケギク)はバルカン半島・クロアチア原産のキク科ヨモギギク属の多年草。花にピレトリンという殺虫成分が含まれていて、これが蚊取り線香の材料となります。白花が通常ですが、ピンク花・赤花もあり、頑健で栽培しやすいです。

春に種を撒いて、夏を越し、冬を越して、春を越して、花が咲くのは種を撒いてから一年後の初夏です(なので二年草と言われる)。冬にも枯れることもなく、常緑の多年草。
草丈60cm〜80cm
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水やり

土が乾いたら水をやるようにします。除虫菊は乾燥に強く、多湿に若干弱いです。鉢植えでも庭植えでも水をやり過ぎないように気をつけてください。

特に夏は蒸れを避けるために、朝か夕方に水やりをします。

冬は寒さで活動が鈍くなっているので、水やりを控えます。

肥料

二月に完熟堆肥を土に混ぜ込むか、周囲に穴を掘って入れて混ぜるか、ボカシを根本にやります。もしくは生育期間の4月〜6月と、9月〜11月に液体肥料を週に一回やります。

除虫菊は意外と肥料を必要とします。肥料か有機物(堆肥や腐葉土)をやらないでいると徐々に元気が無くなっていきます。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

苗は4月〜5月に植え付けます。植え替えも同時期にします。鉢植えの植え替えは2年に一回します。植え替えの際に株分けもできます。

用土

HCや園芸店で販売しているような、一般的な培養土で植えます。培養土は肥料も入っていて配合も無難というか大抵の植物に適しているので他の植物にも使えます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜて用土とします。

庭植え

庭植えする場合は、深さ20cm〜30cmを掘り返し、庭土に苦土石灰を混ぜて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、反応が終わったら、土に対して1㎡あたり1.2キロの堆肥を入れ、化成肥料を説明書きの規定量だけ入れて混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻して、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。これで完成です。

鉢植え・プランター

8号〜10号に1苗を植えます。65cmのプランターなら3個の苗を植えます。

植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

越冬したら春に、土を3分の1ほど落とし、根の負担を減らすために、地上部を半分まで刈り込んで同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの際に株分けもできます。

しかし草丈が高くなり(1メートルほどにも)、風で倒れてしまいますので、適度に摘芯切り戻しをするか、庭植えします。

種まき

まず湿らせたティッシュで種を包んで乾燥避けのビニール袋に入れて、冷蔵庫(5度)に一週間保存します。寒さに当てることで発芽率があがります。

その後、ビニールポットに上記の栽培用の土を入れ、ポット一つあたりに数粒撒いて、土を5mmほどかぶせ、霧吹きで水をやって、発芽するまでは水が切れないようにします。芽が出るまでは水やりは種が流れ出ないようにゆっくりとやるか、霧吹きで濡らすようにします。

芽が出たら、間引いて一本立ちにして、葉っぱが4まいにになったら、庭植えするようにします。
春に種まきすると翌年の初夏、秋に種まきすると翌々年の初夏に開花します。

管理場所・日当たり

日当たりを好み、寒さには強く(マイナス10度)で寒さにはかなり強いです。

夏の暑さに若干弱くて、調子を崩すことがありますので、夏対策に風通しのよいところで管理し、前もって枝葉をさばいて風通しをよくしておくといいです。

病気・害虫

アブラムシが発生することがありますが、基本的には病害虫はほとんど発生しません。

特徴・由来・伝承

除虫菊(シロバナムシヨケギク)は蚊取り線香の材料で、除虫菊で蚊取り線香を作っているのが「金鳥」でおなじみの大日本除虫菊株式会社。この会社の社長である上山英一郎は最初観賞用としてこのキクを栽培していたのですが殺虫効果を知って「除虫線香」の開発を始めたそうです。

現在、除虫菊の成分であるピレトリンは化学的に合成できるようになったので、殺虫剤のための生産はほとんどされていません。

植えているだけでも虫除けの効果があるが、殺虫効果はありません。花を焼いて出る煙には殺虫効果があり、それが除虫菊の名前の由来。虫除け効果はハーブゼラニウムカトリソウの方が強いかと思います。

キク科でマーガレットに似た白い花が咲きます。名前が「除虫」とありますが、鑑賞価値のあるオススメガーデニング材です。

以前、キク科ピレスラム属だったので、「ピレスラム」という名前で苗が販売されていることもあります。

最後に…

除虫菊は植えているだけで、虫除け効果もあります。虫除けになる他の植物を蚊・虫除けになる植物・ハーブの一覧にまとめているので、参考にしてください。
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