ツンベルギアの育て方
目次
ツンベルギアとは?種・仲間水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり摘芯病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ツンベルギア
- 科名
- キツネノマゴ科
- 属名
- ヤハズカズラ属
- 学名
- Thunbergia vogeliana
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ツンベルギアとは?
ツンベルギアは熱帯・亜熱帯に自生する
キツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の
低木もしくはツル性植物です。
春に種を撒くか、春から初夏に掛けて流通する鉢を購入して観賞します。室内で管理すれば越冬も可能なのですが、冬には枯れる
一年草扱いとされることが多いです。ツル性のツンベルギアはフェンスに絡ませることが出来ます。行燈仕立てが多いです。
真夏はあまりの暑さに花が咲かなくなります。でも秋になればまた花が咲きますので、安心してください。
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種・仲間
ツンベルギア・エレクタ
ツンベルギア・エレクタ(hunbergia erecta=
コダチヤハズカズラ)は西アフリカに自生する樹高1m〜2mの常緑低木。花付きがよく、美しい花が咲く。耐寒温度5度と寒さに弱く、鉢植えにして冬は室内で管理する。
非常にツンベルギア・フォーゲリアナとよく似ていて、この一番上の写真もどちらか怪しい。エレクタの方が花付きがよいので、フォーゲリアナは出回っていないです。
ツンベルギア・アラタ
ツンベルギア・アラタ(Thunbergia alata=ヤハズカズラ)はアフリカ原産の2mほどに伸びるツル性
多年草。一年草扱いとされ、冬には枯れる
一年草と考えた方がいいです。花いろはオレンジや白。たまに行灯仕立てのものが鉢物として見かけたが、最近はあまり見かけない。種まきで増やせます。
ツンベルギア・グランディフロラ
ツンベルギア・グランディフロラ(Thunbergia grandiflora=ベンガルヤハズカズラ)はインド〜東南アジアに自生するツル性の木。ツルの長さが20mにもなる大型の木です。沖縄などでは庭木に植えられています。
ツンベルギア・マイサレンシス
ツンベルギア・マイサレンシス(Thunbergia mysorensis=マイソルヤハズカズラ)はインド原産のつる性低木。花が1mも垂れ下がる。一般家庭での栽培は場所をとって難しいので、見たい人は温室のある植物園へ。ちなみにマイソルとはインドの都市のマイスール(マイソール)から。
水やり
鉢植えの水やり
土が乾いていたら水をやります。土を触ってみて、濡れているようならば水をやらないでください。春と秋なら晴れていたら毎日、夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。「しっかりと」というのは鉢底から水がしみ出すくらいにってことです。
鉢は土が少なく、庭植えに比べると水が不足しがちです。特に夏は水が切れやすいデス。水が不足すると葉っぱの水分が減り、
葉焼けを起こしやすくなります。どうにも水切れするようなら、夏は
半日陰に移動させてください。
冬は
水やりを控えます。土が乾いてから数日経って水をやる程度にします。環境にもよるのですが一ヶ月に一回か、二回かその程度になります。
庭植えの水やり
庭に植えた場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。ただし、真夏で日照りになるなど極端に乾燥する場合は、水をやってください。
肥料
鉢植えでも庭植えでも春から秋に掛けて非常に長い間、花が咲くので必ず
肥料を追加してください。肥料が切れると花が途切れてしまいます。肥料は固形肥料(化成肥料)を月に一回あげるか、液肥を一週間に一回あげてください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
春(4月〜5月)に植え替え・植え付けを行います。鉢植えの場合は毎年か2年に一回、植え替えをします。鉢の底から根が出ていたら、
根詰まりしているので植え替えをしましょう。
用土
水はけがよいならば土は選びません。市販している花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3に化成肥料を入れて
用土とします。土は必ず新しいものを利用してください。
鉢植え
ツンベルギア・アラタなら
7号鉢に1苗、横長
プランターなら2苗か3苗を植えます。その他のツンベルギアは
8号鉢〜
10号鉢に苗一個。
鉢の底の水が抜ける穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(
軽石)を3cm入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、水をやって完成です。
越冬して植え替えをする場合は、古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢に植え替えるか、ひとまわり大きな鉢に新しい土を足して植え替えます。
庭植え
深さ30cmほどを掘り返し、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜて用土とします。穴に用土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をたっぷりとやって完成です。
ツンベルギア・アラタは株同士を20cmほど空けてください。その他のツンベルギアは並べて植えることはないです。
種まき
開花の後に妙な形の「実」がなります。この実を採取して、保管していると実が弾けて中から
種子が出てきます。放置していると弾けて土に落ちてしまいますので、弾ける前に採取しましょう。種蒔きは春(四月か五月)に行います。発芽温度は20度〜25度。種まき前に一晩、水につけておきます。種子は庭に直播せずに、ポットや育種シートに2粒か3粒、撒いて、土を1cmかぶせて、明るい日陰で管理し乾燥しないように水をやります。ポットなら一つに三粒ほどです。一週間ほどで発芽しますので、これを間引きして元気がいいのだけにします。双葉が出て、本葉が出て、本葉が3枚になったら庭植えするか、鉢植えにします。
面倒なので普通はしません。
ホームセンターなどで鉢を買った方が楽です。
管理場所・日当たり
日当たりを好み、半日陰や日陰だと花つきが悪くなりますし、徒長します。できるだけ日当たりで管理します。
ただし真夏の暑さと直射日光には若干弱ってしまいます。枯れるほどでは無いのでそのままでも構いませんが、鉢植えだと環境によっては葉焼けしなくても、あまりの高温で乾燥して、水切れすることがあります。水やりを増やしても水切れするならば、半日陰に移動させてください。
越冬
寒さに弱いとされますが、ツンベルギア・アラタの耐寒温度は0度、ツンベルギア・エレクタの耐寒温度は5度と、室内で管理すれば越冬は十分可能。冬は室内の日光の当たる場所で管理します。暖房の効いた部屋で管理することになりますが、暖房の風が直撃しない様にしてください。直撃しなければいいです。
地上部が枯れても、根が生きていれば春に芽吹きますので、庭植えにして放置していれば春以降に芽吹くかもしれません。でも、室内管理が無難です。
摘芯
他の植物同様に
摘芯をすることで脇芽が出てきて、花を多く咲かせることが出来ます。摘芯とはツルの先を切ると葉っぱの根本から別のツルが出てきて結果的に株が大きく育てることです。ツルが30センチ以上に育ってから摘芯してください。
病気・害虫
アブラムシに注意
せっかく出てきた新芽に
アブラムシが発生します。新芽をアブラ虫にやられると成長が止まり、花が咲かなくなります。早めに補殺してしまうか、薬剤を撒いて駆除します。
オルトランも効きますので、前もって撒いておくことで予防が出来ます。
ハダニも
ハダニは夏の乾燥する時期に発生します。ハダニが発生すると葉っぱに黄色く抜けるようになります。水を葉っぱに掛けることでハダニの予防が出来るのですが、花やツボミに水が掛ると花がしぼんでしまいます。気にしないならば水やりの時に葉っぱにも水を掛けます(=
葉水)。葉水しないならばハダニ用の薬剤を発生する前に定期的に撒きます。
特徴・由来・伝承
熱帯アフリカ原産。本来は多年草ですが、寒さに弱いので一年草扱いとされがち。
和名はヤハズカズラ。名前の由来はスウェーデンの植物学者の「ツンベルグ」から。お店やネットでは「ツンベルキア」と表記されていることもありますが勘違いです。
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