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ヘーベの育て方…地植えにできる?

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ヘーベ
目次
ヘーベとは?
品種
地植えにできる?
水やり
肥料
植えかえ
挿木
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
関連記事
学名などの基礎データ
ヘーベの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヘーベ
科名
ゴマノハグサ科
属名
ヘーベ属
学名
Hebe
別名
トラノオノキ
耐寒
5度
水やり
水控え目
場所
冬は室内 夏は外
難易度
上級者向け
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ヘーベとは?

ヘーベはニュージーランド・オーストラリアに自生するゴマノハグサ科(もしくはオオバコ科)ヘーベ属の半耐寒性常緑低木。光沢のある葉っぱに白や青や紫やピンクなどの花が映えます。

春から初夏にかけて開花します。花は綺麗だが、暑さにも寒さにも弱いため、通年育てるのは難しい。春から初夏までの「観賞用」だと割り切れば良品。夏の暑さと蒸れに弱いので、夏は風通しのいい半日陰などに移動させてください。冬の寒さにも弱い(耐寒温度は5度前後)ので、冬は室内で管理してください。
樹高40cmから100cm
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由来・伝承

ヘーベ:由来・伝承
ヘーベはギリシャ神話に登場するヘラクレスの妻「ヘーベ」から来ています。ヘーベは神々に飲食物を配る乙女でしたが、彼女がいなくなると神々が年老いて死んでしまったことから「不死」「青春」の女神とも呼ばれています。

栽培のまとめ

●ヘーベはゴマノハグサ科(もしくはオオバコ科)の常緑低木。
●栽培自体が難しいので、春の楽しんであとは枯れる季節ものだと割り切ると精神的健康によい。
●寒さにも暑さにも弱い。主に夏の暑さで枯れ込む。
●耐寒温度は5度。0度以下になると枯れる。
●土が乾いたら水をやる。
●庭植えには普通はしない。
●生育時期に肥料を。
●日当たりで管理する。
観葉植物として販売している品種もある。

品種・仲間
ヘーベ・ディオスミフォリア(薄い青色の花を咲かせる)
ヘーベ・スペシオサ(花が赤紫・青紫)
ヘーベ・サリシフォリア
ヘーベ・アンダーソニー
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品種

グリーンフラッシュ

ヘーベ・グリーンフラッシュは白い花を咲かせるヘーベの品種。ニュージーラーンドは温暖で寒暖の差が少ないため、暑さにも寒さにも弱いので、管理が難しく初心者には難しいヘーベですが、グリーンフラッシュは比較的頑健です。

ハートブレイカー

ヘーベ・ハートブレイカーは寒さに強くて葉っぱがピンクの品種。
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ヘーベ・フランシスカ・バリエガータ

ヘーベ・フランシスカ・バリエガータは葉っぱが斑入りで、薄紫の花を咲かせる品種。

へーべ・アステリズム

へーべ・アステリズムはラベンダーブルーの花を咲かせる品種。

地植えにできる?

結論から言うと「地植えにはできない」です。

へーべは耐寒温度は5度で地植えにするには寒さには弱く、夏の高温多湿も苦手なので、移動させられる鉢植え栽培が基本。越冬できる暖地では夏に枯れ、夏越しできる寒冷地では冬に枯れる。中間地では、夏にも冬にも枯れてしまいます。

どうしても、庭植えにはするのであれば、土を落とさず、春の流通時期に植え付けて、夏には枯れるものだと割り切るといいです。

水やり

土が乾いたら水をしっかりとやります。過湿にすると傷んでしまいますので、土が濡れている間は水をやらないでください。指で土に触ってみて確認してから水をやるようにします。

水は鉢底の穴から水が染み出すくらいにしっかりとやります。ちょびちょび水をやるのではなく、やるときはシッカリとやります(夏でも冬でも)。一度にしっかりとやるのは土の中の老廃物や空気を押し流して清潔にする目的もあります。
参考:水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)水やりのコツ水やりを簡単で楽チンに

冬の水やり

気温が10度以下になると生育が鈍くなっているので、冬は水やりを控えます。土が乾燥して数日経って、水がほぼなくなってからやります。冬でも水やりは鉢底から水が染み出すくらいにやります。

冬はヘーベの生育が鈍い上に、低気温で水が蒸発しにくいので、土の表面が乾燥していても鉢の中には水が残っていることがあるので、持ち上げてみて「軽いなー」と思うくらいまでは水やりを控える。

重さで水やりの判断ができるようになるには、普段から鉢の重さを確認していないといけないです。できれば土壌水分計で計測してから水やりの判断するようにすると失敗が減ります。

肥料

3月(開花前)と6月(開花後)に化成肥料を根本に置くか、生育期間に液肥を月に二回か三回ほどあげます。チッソ肥料を控えてリン肥料が多いものをやると花がよく咲きます。ヘーベは肥料が少ないと花芽がつかないので3月は特に肥料を切らさないようにします。
●観葉植物として流通している品種もあり、その品種はリンが多いものをやる必要はないです。

植えかえ

時期と頻度

春に鉢植えが出回ります。植え替えは花が終わってからにします。花が咲いている間は植え替えしないほうが良いです。夏の暑さ・冬の寒さにも弱いので庭植えにはせず、鉢植えにして適した場所に移動させるようにします。

鉢底から根が出ていたら植え替えをしましょう。一年か二年に一回を目安に植え替えをする。
●店舗で販売している鉢植えは基本的に根詰まり寸前なので、植え替えした方がいい。
●開花中の植え替えは株にダメージがあり枯れることもある。

用土

用土は一般的な培養土を使うか、自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。植え替えるときに使う土は必ず新しい土を使います。

鉢の植え替えの手順

古い鉢から株を抜き出し、株の土を3分の1ほど落として、傷んだ根を整理します。新しい鉢は同じ大きさでもいいし、一回り大きな鉢(現在より1号か2号大きい鉢)を用意します。

新しい鉢の底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2センチほど入れ、その上に用土を入れて、株を入れます。高さを調節しつつ、隙間に用土を入れて行きます。鉢を揺らすと隙間ができるので、隙間に用土を入れて行って、最後に水をやります。鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。
●植え替えの時に地上部の枝を半分ほどに切り戻すと、植え替えのダメージを軽減し回復が早まる。

挿木

生育が始まる3月4月に5cmから7cmほどの枝先を取って、切り口側の葉っぱをむしり、水揚げをする。水揚げとは葉の先まで水を行き渡らせておいて挿木を健康な状態を長く維持させて発根しやすくさせる作業です。コップなどに水を張り、切り口を水につけて30分ほど放置していると、葉っぱの先がシャキっとなります。あとは赤玉土単用の苗床に挿して日陰で乾燥しないように管理していると一ヶ月ほどで発根する。切り口には発根剤を塗っておくと良い。
●気温が10度以上の時に行うといい。
●夏に枯れやすいので夏の保険のために春に挿木苗を作っておくとよい。

管理場所・日当たり

春・秋

春と秋は戸外の日当たりで管理します。日光が不足すると葉っぱがパラパラと落ちてしまいます。長雨に晒されると根腐れしますので、梅雨と秋の長雨は雨の当たらない軒下へ。
●開花しはじめる温度は15度前後。

夏越し

夏の強い直射日光には弱いので、夏は半日陰か明るい日陰、もしくは室内に移動させます。夏前に蒸れ対策として全体を刈り込んで、傷んだ葉っぱを虫って風通しをよくする。それでも夏越しは難しい。

クーラーの風は乾燥していてヘーベに直接当たるとカリカリになって枯れてしまうので、直接当たらないようにする(冬の暖房にも注意)。

ヘーベは環境に対応するのが遅い植物なので枯らしやすいが、一回一年を越すと対応して育てやすくなります。

越冬

冬は5度以上の日当たりの良い場所で管理します。氷点下になると枯れますし、霜に当たるとかれてしまいます。品種にもよりますが、暖地であれば戸外での越冬も可能です。5度以上の場所というのは凍らないくらいの暖かさの場所です。
●昼間に人が生活していて暖房がかかっていた部屋は夜中に暖房が切れても5度以下にはなかなかならない。なので冬はリビングなどで管理する。ただし出窓などの窓の近くは外気が近くて、寒波がくると氷点下になって枯れることがあるので、寒波がくるなら夜だけは部屋の中央へと移動させる。
●暖房の風は非常に乾燥しているので、暖房の風が当たらないようにする。直接当たらなければいいです。
●冬もできるだけ日当たりで管理する。

参考:霜に当たると植物が枯れる理由

剪定

花があらかた終わった6月7月に剪定を行い、風通しを良くします。株全体を見回して、混み合ったところの枝は落として、風通しをよくします。枝が重なっていたり、変な方向に伸びた枝は落としてしまいます。傷んだ葉っぱをむしってしまいます。
高温多湿を嫌うヘーベを夏越しさせるためには必須な作業です。
参考:枝の種類(剪定の基礎知識)

病害虫

害虫はあんまり発生しないが、カイガラムシハダニコナジラミが発生する。
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