雲南百薬草(オカワカメ)(アカザカズラ・ヌルッパ)の育て方

科名 | ツルムラサキ科 |
属名 | アカザカズラ属 |
学名 | Anredera cordifolia |
別名 | アカザカズラ・ヌルッパ |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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雲南百薬草(オカワカメ)の育て方

沖縄の食べられるツル植物。ムカゴ・芋によって増える。爆発的に増え、隣家にまで進出する。邪魔なら引っこ抜く覚悟を持って世話する。病害虫にも強い。オカワカメ(雲南百薬草)はスーパーで売っていますが、一般家庭でも十分に問題なく、というか簡単に栽培可能です。日本の地域によっては雑草化しています。「宿根多年草」です。つまりゴーヤなどとは違って、毎年収穫も可能です。
まとめ
●オカワカメ(雲南百薬草)はツルムラサキ科の宿根ツル植物。葉っぱとムカゴが食べられる。9月10月に開花し、10月ごろにムカゴができる。
●葉を食べられる。火を通して食べる。
●まっすぐ上へと伸びて、横へは広がらない。摘芯すると横へとよく広がり、収穫も増える。
●爆発的に茂るので、摘芯・誘引などの手間が絶対に必要。
●ネットや支柱が必要で、弱い支柱だと雲南百薬の重みで倒れるので、ガッチリしたものを作るべき。
●関西では雑草になるほど強い植物。軽い気持ちで植えるのは避けるべき。
●土が凍結すると越冬できず枯れる。逆に言えば凍結しない地域では簡単に越冬する。
●育てるのは非常に簡単。
●肥料が必須。肥料が切れると葉っぱに赤い斑点が出て生育が止まる。液体肥料を追加する。
●オカワカメ(雲南百薬草)はツルムラサキ科の宿根ツル植物。葉っぱとムカゴが食べられる。9月10月に開花し、10月ごろにムカゴができる。
●葉を食べられる。火を通して食べる。
●まっすぐ上へと伸びて、横へは広がらない。摘芯すると横へとよく広がり、収穫も増える。
●爆発的に茂るので、摘芯・誘引などの手間が絶対に必要。
●ネットや支柱が必要で、弱い支柱だと雲南百薬の重みで倒れるので、ガッチリしたものを作るべき。
●関西では雑草になるほど強い植物。軽い気持ちで植えるのは避けるべき。
●土が凍結すると越冬できず枯れる。逆に言えば凍結しない地域では簡単に越冬する。
●育てるのは非常に簡単。
●肥料が必須。肥料が切れると葉っぱに赤い斑点が出て生育が止まる。液体肥料を追加する。
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水やり

プランターの水やりについて
プランターの場合は、土が乾いていたら水をやります。プランターの底から水が出るようにやってください。これは春でも冬でも夏でも同様です。鉢底から水が出るように水をやるのは、土の中の菌の排泄物を洗い流す目的もあります。
土が濡れている場合は水をやらないようにします。真夏は非常に乾燥しますので、朝と夕方の二回、しっかりとプランターの底から水がしみ出すくらいにやってください。
●乾燥に強いですが、苗が小さいうちは水が切れると危険なので、水が切れないようにします。
冬は?
冬は寒さで活動が鈍くなっているので、水を控えてください。寒さで地上部が枯れてしまっても春にはまた芽が出ます。しかし、冬に地上部がないからって水をやっていないと、そのままカラカラになって枯れてしまいますので、冬に地上部がなくっても、一ヶ月に一回は水をやるようにしてください。
冬は寒さで活動が鈍くなっているので、水を控えてください。寒さで地上部が枯れてしまっても春にはまた芽が出ます。しかし、冬に地上部がないからって水をやっていないと、そのままカラカラになって枯れてしまいますので、冬に地上部がなくっても、一ヶ月に一回は水をやるようにしてください。
肥料

肥料が切れると生育が止まり、葉っぱが枯れてきます。春から秋までは、液肥でも緩効性固形肥料でも施しておきます。緩効性肥料は一ヶ月に一回、液体肥料は週に一回やる。
肥料が切れた時は葉っぱに赤い斑点がつきます。これは葉緑素が抜けているためです。肥料をやれば健康な葉っぱが増えます。
●肥料食いです。
●水か肥料が切れると生育が止まります。でも補給するとすぐに復活します。
●あまり大きく育ってしまったら、肥料を止めて調節する。
●水か肥料が切れると生育が止まります。でも補給するとすぐに復活します。
●あまり大きく育ってしまったら、肥料を止めて調節する。
植え付け
苗を買う
苗がなかなか売ってない苗はホームセンターで売っていることもありますが、まだ一般的ではないので、近所のホームセンターで売っていないならネットショップで買う方が早い。多年草で来年も芽がでるので、多少値が張っても問題無いでしょう。
用土
用土は一般的なもので土は一般的な花と野菜の培養土。自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜる。庭に植える場合は一般的な水はけが確保できれば問題ありません。
庭植え

庭に植える一週間前までに苦土石灰を混ぜこんでおき、腐葉土か堆肥を元の庭土に3割か4割ほど混ぜます。株間は20センチか30センチ開けるようにします。
●一旦根付くと、ムカゴ、種子で爆発的に広がることがあります。近所の庭を侵食することがあるので、植える前によく検討しましょう。関西以西では雑草です。
●まずは根から成長するので最初は勢いが無いが、一旦、茂り出すと勢いがすごい。よって二年目以降がすごい。
●土が少ないと生育が鈍くなり、小さくなってしまいます。雲南百薬(オカワカメ)をちゃんと育てるならば、できるだけ大きな鉢で植えるか、庭植え。庭植えがもっとも良い。
●まずは根から成長するので最初は勢いが無いが、一旦、茂り出すと勢いがすごい。よって二年目以降がすごい。
●土が少ないと生育が鈍くなり、小さくなってしまいます。雲南百薬(オカワカメ)をちゃんと育てるならば、できるだけ大きな鉢で植えるか、庭植え。庭植えがもっとも良い。
鉢・プランターの植え付け

プランターの場合は65センチのプランターに2株が3株。大きくなるので2株がいいかと思います。鉢に植える場合は直径30センチの鉢に1株植えます。
●鉢・プランターだと葉っぱが小さくなる。株も小さくなる。グリーンカーテンにしたいなら庭植えがよい。鉢植えならできるだけ大きなものに植える。
●鉢・プランターでは土が足りないので、鉢・プランターで植えるならできるだけ大きなもので植える。基本的に庭植え推奨。ただし庭植えすると、邪魔なほどに茂って、他の植物の日光を奪う可能性もあるほど。管理しきれない(かもしれない)と思うならば、まずは鉢植えで挑戦する。
●鉢・プランターにすると冬は室内に取り込めば越冬が楽。
●鉢・プランターでは土が足りないので、鉢・プランターで植えるならできるだけ大きなもので植える。基本的に庭植え推奨。ただし庭植えすると、邪魔なほどに茂って、他の植物の日光を奪う可能性もあるほど。管理しきれない(かもしれない)と思うならば、まずは鉢植えで挑戦する。
●鉢・プランターにすると冬は室内に取り込めば越冬が楽。
支柱かネットを
必ず支柱かネットをツル性で上へ上へと伸びるので、支柱かネットが無いといけません。摘芯しないでいるとツルは3m以上、8mまでになるので、支柱やネットではカバーできないなら、収穫を兼ねてまめに切り戻すようにします。
●半端なく茂るので、支柱やネットは丈夫なものを用意する。適当に張ると倒壊する。それだけ繁茂がすごいです。
●屋根にネットを引っ掛けるんじゃなく、鉄パイプを立ててネットを張るくらいじゃないと倒壊します。
●屋根にネットを引っ掛けるんじゃなく、鉄パイプを立ててネットを張るくらいじゃないと倒壊します。
グリーンカーテンにする場合の注意事項
グリーンカーテンにすると非常に濃い影をつくり、「カーテンというより遮光」というくらいの濃い影を作ります。その上、収穫もできるわけです。注意事項としては、他の植物と一緒に混植しないようにする。ゴーヤなどのウリ科と並べて植えてしまうと負けてしまいます。植えるのであれば、雲南百薬草(オカワカメ)だけを植えましょう。
雲南百薬草(オカワカメ)は摘芯しないでいると、他のグリーンカーテン植物のようには脇芽が出ず、ただ上へ上へと登っていきます。必ず摘芯をして脇芽を出させましょう。摘芯は早い段階からやっておいた方がいいです。
雲南百薬草(オカワカメ)は9月あたりに開花するのですが、開花するとハエがやってきて鬱陶しいし、花が落ちて汚れるので、グリーンカーテンとして栽培するのであれば、開花前か開花したら即、撤去するくらいでもいいです。
●ムカゴが落ちてすごく増えるので、手に負えないくらいに広がることがある。
増やし方・越冬について
増やし方種子から増やすこともできますし、挿し木でも、ムカゴという茎についたボコっとしたところを、春に土に置いているだけで発根して株が増えます。いくらでも増えます。ムカゴは10月あたりにできます。
●ムカゴは少し土に埋めて、水を切らさないようにしていると発根しやすいです。
●ムカゴは地面に置いているだけでも発根する。自然に増えて繁殖するくらい。
●ムカゴは地面に置いているだけでも発根する。自然に増えて繁殖するくらい。
管理場所・日当たり
日当たりのいいところで日当たりのいいところで管理します。真夏の直射日光にも負けません(真夏は生育が鈍くなるが)。しかし日当たりは生育には強くは関係せず、半日陰でも生育する。日光よりも水や肥料の方が大事。
冬は霜が当たると枯れますが、根塊が生きていればまた春には芽を出します。根塊が成長していれば、二年目の方が勢い良く生育します。
●真夏の非常に暑い時期は生育が鈍くなることがありますが、枯れることはありません。
●多少日差しが弱くても生育はします。
●多少日差しが弱くても生育はします。
冬の管理について
越冬についてオカワカメは冬の寒さで地上部が枯れ込んでも地下の根(と球根)が生きていると春にはまた芽を出す。関東以西であれば戸外で越冬可能。土が凍結すると根まで枯れてしまうので、腐葉土でマルチングをして凍結を防げば、たまに来る強い寒波にも枯れずに越冬させることが可能。
関東でも越冬可能?
関東なら戸外で越冬は可能とされます。関東以西では雑草化しています。「熱帯植物で寒さに弱い」と言われてはいますが、結構寒さに強いはずです。関東でも南では地上部が枯れなかったという話もあります。でも、関東では基本的にプランター植えして室内に取り込む方が確実。何年かに一回来る、強い寒波で枯れます。
●土が凍結すると根まで枯れるので寒冷地は越冬できないとされる。ただし腐葉土などでマルチングして凍結を防げば問題ないかもしれないけど、一般的には寒冷地では冬は掘り上げて越冬させて、春に植える。
●土が凍結しなければ、雑草化する。
●株・球根を廃棄して「ムカゴ」で、来年育てることも出来る。
●土が凍結しなければ、雑草化する。
●株・球根を廃棄して「ムカゴ」で、来年育てることも出来る。
収穫について

ツルの先を摘芯して、脇芽を出させてやります。その脇芽の先の柔らかいところを積んで収穫します。茎やムカゴや根塊を食べることもできるが、「おいしい」のは葉。
●つるの先を切っても、すぐ下から新芽ができて、横へとは広がらない。
●葉の収穫は葉っぱが肉厚になってウネウネとした状態になってからが良い。それ以前の若い葉はイマイチ。
●葉の収穫は葉っぱが肉厚になってウネウネとした状態になってからが良い。それ以前の若い葉はイマイチ。
軽く湯がいて食べる
生でも食べられなくもないですが生臭いので10秒ほど湯通しして冷水で締め、ポン酢やドレッシングで食べます。食感を楽しむもので、味は無い。ワカメのように料理する。野菜炒めにしても美味しい。
収穫は夏までに
秋になると花が咲き、花が咲くと生育が止まり、収穫が出来なくなります。花は甘い香りがします。花が咲く前に除去すれば葉っぱの生育が続くんですが、大きく育ったオカワカメの花を全て除去するのは大変。株が小さいならやってもいいと思います。
病害虫
病害虫には非常に強い病気にはかからない。
害虫にも強い。
といっても多少は食べられる。あくまで食べられにくいよ、ということ。アブラムシも発生するし、スリップス(アザミウマ)や青虫に食べられることもある。ただ他においしそうな葉があるとそちらを優先して食べる傾向が強く、それで枯れたり、目に見えて弱ることもない。
●肥料や水やりを増やすと害虫の被害が増えやすい。肥料を減らす(か一切やらない)と害虫(アザミウマ・青虫)が減る。
●新芽の柔らかい部分がよく食べられる。
●新芽の柔らかい部分がよく食べられる。
剪定・摘芯

摘芯・剪定したら、株の周囲に緩効性化成肥料を多少やるといいです。
●オカワカメは自然には枝分かれしない。摘芯しないと広がらない。グリーンカーテンにするなら摘芯しないといけない。
●収穫の時に葉っぱと一緒に、ツルを適当に切ることで脇芽を出させると良い。
●収穫の時に葉っぱと一緒に、ツルを適当に切ることで脇芽を出させると良い。
雑記
●ツル先が折れても、しばらくすると脇芽が出てきて伸びる。●一旦根付いたら、早々枯れない。
特徴・由来・伝承
