一番上に戻る

ダルマギク(達磨菊)の育て方…増やし方は?

TOP > キク科 > 管理
ダルマギク
目次
ダルマギクとは?
増やし方は?
植えかえ
管理場所
水やり
肥料
摘芯
花ガラ摘み・葉の整理
病気・害虫
関連記事
学名などの基礎データ
ダルマギクの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ダルマギク
科名
キク科
属名
シオン属
学名
Aster spathulifolius
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
スポンサーリンク

ダルマギクとは?

ダルマギクはキク科シオン属(アスター属)で、原産地は日本~朝鮮、本州(中国地方)、九州の日本海側に自生し、海岸の岩場などに生える25~30cmの多年草です。品種改良されて、派手に作られた園芸用の家菊に対して野生に自生しているものを野生菊と言い、ダルマギクはその野生菊です。野生菊なんですが、派手で愛らしいので、園芸店でも流通しています。

葉がずんぐりとしていてして群生している様子を岩の上に座っているダルマに見たてて、ダルマ菊と呼ばれます。葉がまるみをおび、独特の厚さがあり多肉植物のようです。海辺の岩場にへばりつくように咲きます。

花の色は薄紫で、直径4センチくらいまでの大きさになります。草丈はあまり高くならず、最高30cm程度です。 冬も緑で背丈が伸びず、株が広がりやすいので庭のグランドカバーに適しています。

野生の花であり、もともと過酷な環境に適応しますのであまり世話を必要としません。
草丈20cm〜35cm
ダルマギク 苗の商品画像
ダルマギク 苗の購入はこちら
Amazon
楽天市場
スポンサーリンク

増やし方は?

株分け

花が咲き終わって秋になり、冬の前に株元に小さな新芽(冬至芽)がでてきます。その芽の根を引き離して株分けできます。もしくは春になって新芽が芽生えた頃に、根を幾つかに分割するかたちで植えつけます。

葉が3、4つくらいついている5センチくらいの高さのものを選び、根っこがしっかり土にかぶるように1株ずつ植えてください。植え替えのときに使う土を用いてください。

挿し木・挿し芽

春から梅雨前の20~30℃くらいの時期が最適です。4月か5月頃挿し芽(挿し木)の時期です。夏は花芽分化が起きる前の9月頃可能まで可能ですがあまり高温多湿になると根腐れが起こりやすくなります。

挿し木用の茎は長めに切り1時間以上水揚げをしておきます。挿し木をする直前に消毒したカミソリのような鋭い刃を用いて先端から6-7センチの長さに切ります。挿し芽の場合は摘芯した後に発生する芽を挿し芽として使うと菌がついてないのでよいでしょう。芽を手でとりましょう。

鹿沼土赤玉土か 川砂かバーミキュライト、市販の挿し木用用土など使ってください。 ビニールポットや鉢などに土をいれて土をしっかり湿らせて枝を刺します。乾燥しないように一週間くらいはまめに水やり、その後はひかえめに。

発根して生育しはじめたら、鉢や庭に植え付けます。

なお、使用した用土は何度も使うと腐る原因にもなるので、天日消毒してから再使用するか、上記に挙げた市販の土を購入して使用するのがよいでしょう。同じ条件で世話ができるのなら花壇に直接さして発根させることも可能です。

植えかえ

時期・頻度

鉢植えの場合は1年に1回、春(3月から4月の春)か秋(10月から11月に)に植え替えしてください。花壇でも密生してくるので、同じ時期に3年に1回くらいの頻度で掘り上げて、株分け・植え替えしてください。

根がつきやすく根詰まりしやすいので植え替えを必ず行います。

用土

プランター、鉢、花壇いずれもみずはけの良い土で育てましょう。草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土を2対1の配合土に植え替えしてください。

鉢植え

横に広がり育ちますので横に大きめのプランターや鉢に植えてください。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cmほど入れ、その上に用土を入れる。そして苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやってください。これで完成です。

植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落として、傷んで変色した根を取り除いてから、同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えます。この時に株分けも可能です。

庭植え

庭土を深さ30cmを掘り返し、土に腐葉土か堆肥を足し、化成肥料を少量入れて、用土とします。穴に土を半分戻し、ここに株間25cm〜30cmを空けて植え付けます。横に広がるので、多少株間を明けても、いずれは埋まります。

管理場所

乾燥して風通しがよく日当たりのよい場所を好みます。暑さ、寒さに強いので庭に直に植えても鉢植えにもできます。真夏の直射日光・高温にも負けません。

霜にも強いので冬の屋外でも管理できるとても強健な植物です。耐寒温度は0度以下でも耐えます。霜よけをしなくても大丈夫です。日本では関東より北の地域ではもともと自然に自生していないのですが、もっと厳しい条件で海外で自生していて、寒さにはとても強いです。

特別な管理をしなくても背丈があまり伸びないことから、花壇や岩を使った庭にしきつめる植物として魅力的です。乾燥した場所でも育成が簡単で冬場も葉が枯れません。冬は冬至芽(トウジメ)と呼ばれる状態で越冬します。

水やり

乾燥に強いので水のやりすぎに注意してください。鉢植えであれば、水は土が乾いたらあげるくらいで大丈夫です。暑い時期は植物が疲れて、根腐れを起こしますので土表面が乾いたら、また葉が元気がなくなってきたら水をあげる程度にしてください。

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

肥料

植え替え時と春と秋に緩効性肥料(化成肥料)を与えます。肥料はさほど必要としておらず、なかったからといって枯れる訳ではないです。

摘芯

枝を増やして花をつきやすくするために春から7月までに定期的に摘芯しましょう。摘芯とは、植物の成長点(ツルの先)を切り戻し、その下から脇芽を出させることです。わき芽を増やすと、成長して花の数が増えます。

花ガラ摘み・葉の整理

花が咲いて、しぼんだから、花茎から花を切り取っておきます。下の葉が枯れたらきれいに摘みましょう。背丈が伸びませんので全体の切り戻しは特に必要ありません。

冬になったら枯れた地上部を整理します。放置していると春以降に枯れ葉と新芽が混在してしまうので、整理しておきましょう。

病気・害虫

ほとんど病害虫は見られませんが、アブラムシがつく場合もあります。アブラムシがついた場合は市販の駆除剤で駆除してください。生態や薬剤については以下のページを参考にしてください。
スポンサーリンク

キク科

プチダリア
プチダリア(ガーデンダリア)の育て方…植えっぱなしで越冬もできる
キク科
ミヤコワスレ
ミヤコワスレ(都忘れ)の育て方…いつのまにか消えてなくなる理由は?
キク科
プラチーナ
プラチーナの育て方…剪定・切り戻しで乱れを整えたり、夏越ししやすく!
キク科