キャットテール(アカリーファ)の育て方…販売時期は?冬越しのコツも解説
目次
キャットテール(アカリーファ)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり花ガラを摘む・剪定病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- キャットテール
- 科名
- トウダイグサ科
- 属名
- エノキグサ属
- 学名
- Acalypha hispaniolae
- 別名
- アカリーファ・ベニヒモノキ
- 耐寒
- 5度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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キャットテール(アカリーファ)とは?
キャットテールは西インド諸島原産の
トウダイグサ科エノキグサ属(アカリファ属)の
宿根草(
多年草)。真っ赤なふさふさの毛玉のような花を咲かせる不思議な植物。熱帯性の植物なので暑さ・乾燥には強いものの、寒さには弱く、春~初秋にかけて栽培した後は冬に枯れる
一年草扱いとなることが多いです。気温を10度以上に保てば越冬して来年も咲いてくれます。
販売時期は開花時期に当たる春から秋。購入するなら気温が上昇した5月前後に買って長く楽しみたいですが、夏に流通することが多い印象です。ちなみに越冬して何年か栽培すると、品種にもよりますが2メートルほどの大きさになります。
日光を好みますので、春~夏は日当たりのいい場所へ、越冬させるのであれば冬は室内へ取り込みます。日光が足りないと、赤い花の色合いがくすんでしまい、化学繊維が絡まったゴミのように見えるので、春〜夏はかならず日当たりの良いところで管理しましょう。育てるのは難しくないけども、綺麗に咲かせ続けるのは結構、手間がかかります。
冬は落葉します。その間も忘れないように
水やりをします。越冬は出来ないこともないですが、無理に越冬させるより、キャットテールの苗や花鉢を翌年の春に買ったほうがイイかもしれません。
斑入り品種もあります。
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水やり
鉢植えの土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにたっぷりと水をやってください。乾燥に強いので少々忘れても大丈夫ですが、生育時期は水を欲しがるので、水切れしないようにしてください。逆に水をやりすぎると
根腐れを起こします。土が濡れている間は水をやらないでください。キャットテールの花…紐の部分に水がかからないようにすると、花が奇麗に長持ちします。また、花に水が掛かると、腐って
病気になりやすくなります。
乾燥すると
ハダニが発生しやすいので、葉っぱに霧吹きを掛けてやるとハダニ予防になります。ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので、葉裏にも水をかけてください。
冬の水やり
冬は地上部が無くなりますが、断水すると枯死します。越冬させるなら忘れずに水やりしましょう。
冬は成長が止まっていますし、寒さで水の蒸発も鈍いため、土中の水が残りやすいので水やりは控えめにします。鉢の重さを普段から確認しておいて、軽くなったら水やりをするか、割り箸を突っ込んで土中の水分を調べて、濡れていたら水やりをするようにします。もしくは
土壌水分計で測ってから水やりの判断をするといいです。
冬は水を控えますが、水をやるときは鉢底から水が出るくらいにシッカリとやり、その後、乾燥するまで控えます。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。
肥料
春から夏に掛けては一週間に一回くらい水の代わりに薄い液体
肥料をやってください。肥料が少ないと花が少なくなります。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
生育時期の春から秋に鉢や苗が流通しているので、一年目はこのまま栽培します。2年目以降に
根詰まりしているようなら植え替えをしましょう。
植え替え時期の理想は5月。ただし、生育時期(5月〜9月)であればいつでも行えます。順調に育っているならば毎年植え替えすることになります。最低でも2年に一回は、土を落として新しい土を足して植え替えをしましょう。鉢を大きくすればするほど株は大きくなるので、管理できる範囲に抑えましょう。
用土
用土は
水はけのよいものを利用します。市販の「花と野菜の土」をそのまま利用するか、
ハーブ用の土でもかまいません。
鉢植え
最初は6号くらいから始め、毎年徐々に大きくしていき、10号で最大にしておきましょう。それ以上は管理するのが大変です。鉢は素焼きや陶器でもいいですが、プラ鉢でも問題ないです。縁から花が垂れ下がるように仕立てられるのでハンギングでもいいです。
鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cmを入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。
植え替えは古い土を三分の一ほど落として植え替えをします。大きくしたい場合は一回り大きな鉢に植えてください。
参考:
プランターの植え付けの基礎、
植え替えの基礎、
一般的な苗の鉢植えの方法挿木での増やし方
キャットテールは
挿木で増やせます。5月〜9月に茎を7cmほど切って、下葉を取り、
パーライト・
鹿沼土を入れた苗床に切り口を挿していると発根します。気温が高いと発根率はよくなるので、気温が20度以上になってからにしましょう。
管理場所・日当たり
春~秋は戸外の日当たりで管理して、冬は室内の日当たりで管理してください。日光不足だと花が咲きませんし、咲いても色がくすんでしまいます。ただし真夏の直射日光には
葉焼けを起こしますので、真夏だけは半日蔭に移動させてください。
また、
西日は避けましょう。
雨に当たると、花が汚くしぼんでしまいますので、軒下などで管理します。特に、梅雨・秋の長雨の時期は雨に当てないようにします。
春から秋の時期に元気がない原因の第一候補はまずは日光不足、日光が足りているなら肥料不足と、水のやりすぎですね。真夏は逆に水切れが起きやすいので注意しましょう。
冬越し
冬は最低気温5度以上ならば越冬します。5度以下だと枯死します。最低気温が10度以上になると開花し始めます。冬のリビングなどの人が生活する場所では暖房がかかって居て真冬でも暖かいので、そこで管理してください。夜中に暖房が切れてしまっても寒冷地でなければ5度以下になることはありません。
ただ、暖房の風が直撃すると乾燥で枯れるので、直撃しないようにしてください。
窓の近くは外気が近く、寒波が来ると5度以下になりますので、夜中は室内の中央へ移動させ、朝になったら窓辺に戻して日光に当てます。管理場所の温度が何度なのかよくわからない場合は、最高最低温度計でチェックするといいです。
寒さで地上部の葉っぱが落ちても、根が生きてれば春に芽を出します。それまでは水やりを継続して、ちゃんと管理しておきましょう。
冬越ししたら…
冬越ししたら4月~5月に伸びすぎた枝をばっさりと切り戻すと奇麗にまとまります。切り戻すと脇芽が出てきて更に大きく立派になります(
摘芯)。
花ガラを摘む・剪定
古い花は早めに摘みます。キャットテールの花は終わると黒く変色してきますので、花が終わったら、早めに、花から二節あたりを折って切り取ってください。終わった花を残しておくと、種に栄養が回って、次の花がつきにくくなりますし、傷んだ花を放置していると病気の元になります。
また、不要な枝は適宜落とします。
病害虫
ハダニ
乾燥を好む
ハダニがつきやすいです。ハダニは葉の裏に霧吹きをかけてやると予防できます。でも、水をかけると花にも水がかかり、花がしぼみます。殺ダニ剤を掛けたほうが楽です。もしくは、
オルトランなどの浸透性薬剤を散布するといいです。
アブラムシ
アブラムシも発生します。ハダニと同様に前もってオルトランなどを使っておくといいです。
灰色かび病
灰色カビ病が発生します。灰色かび病は「多湿と過剰な肥料」が原因です。肥料を控えめにすることで予防でき、また、水やりを控え、風通しの良いところで管理すれば発生はしません。
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