ニコチアナの育て方

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ニコチアナの基礎データ

ニコチアナ
科名
ナス科
属名
タバコ属
学名
Nicotiana
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ニコチアナの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ニコチアナとは?

ニコチアナは星型の花が咲くナス科植物。アメリカ・ポリネシア・オーストラリアの熱帯・亜熱帯に自生する。タバコ属(ニコチアナ属)で、煙草もこの属にあるので、タバコの仲間。花を楽しむ場合はニコチアナと呼ぶ。「木立ちタバコ」と呼ばれる低木になるものもある。夕方には甘い香りがする。

一年草宿根草があるが、冬に枯れる事が多いのでどちらも一年草扱い暖地では冬越しすることもある)。夏の暑さには強く、夏のガーデニング材と考えれば開花時期も長く、よく開花し、実は結構優秀なやつ。今後は流通が増えるかもしれないが現在のところは流通はほとんどない(と思う…見たこと無いから)。
草丈草丈30cmから1m…品種による
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規制対象にあったニコチアナ

明治37年(1904年)にタバコ専売法によってタバコ属であるニコチアナの栽培が禁止されました。JTの保護というか、税収入のためですね。で、このタバコ専売法のためにニコチアナは流通できませんでした。それが「観賞用ならOK」となったのがなんと1985年。割と最近の話なんですね。流通していない…というか、これだけ優秀なガーデニング材が世間にイマイチ知られていないのは、そういう事情があるのです。

育て方のまとめ

●土が乾いたら水をやる。
●生育時期は肥料をやる。肥料が切れると開花が止まる。
●春に植えて秋に枯れる「一年草」と考えるならば初心者向きの園芸材としてかなり優秀。
●花がしぼんだら摘む。摘むことで次の花が咲きやすくなる。
●日当たりで管理。
●雨には当てないほうがいい。特に梅雨は。

水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。若干、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏の水やり

夏は水やりは早朝または夕方に行います。日中に水をやると、土が熱を帯びて根を傷つける可能性がありますので注意が必要です。

肥料

庭植えでも鉢植えでも生育期間中は肥料をやります。緩効性肥料を一ヶ月に一回か、液体肥料を一週間に一回やります。開花が多く、肥料が切れると開花が途切れますので、肥料は必ずやります。

特にリンの多い肥料をやるとよく開花する。通常の液体肥料には十分にリンが入っているのでこれを使えばいいです。
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植え付け・植えかえ

植え替え・植え付け時期

植え付けは苗は4月から7月あたりの間。種まきも4月から5月。ただし、霜に当たれば枯れるので、霜が降りなくなってから植えるようにする。冬を越せた場合は春に植え替えをする。

用土

肥えていて水はけが良く、水持ちもよい土を好みます。弱酸性の土を好みますが、中性なら問題ないです。気にするなら、一般的な培養土は中性に調整してあるので、ここに未調整ピートモスを1割ほど足すといいですが、そこまでする必要はないです。

自作するのであれば赤玉土中粒か小粒5腐葉土3ピートモス2か、赤玉土中粒か小粒3ピートモス3バーミキュライト2を混ぜたものを使います。
ブルーベリーツツジの土は「酸性」で弱酸性じゃないので、これは流石に酸度が強すぎ。

連作障害

ナス科植物と連作障害を起こす。連作障害を起こすと、生育不良になり、病害虫にかかりやすくなる。

ナス科というと夏の植物の定番のカリブラコア類・ペチュニア類が入るので注意。過去にナス科植物を2年か3年以上植えていないところに植えないこと。鉢植えにする場合でも古い土を流用しないこと。必ず新しい土で植える。

鉢の植え付け方法

鉢植えの場合は、一株あたり直径20センチくらいの鉢を用意します。号数にして6号か7号。苗の根を少しほぐしてから植えると根が広がりやすい。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
越冬した場合は春に植え替えをする。その際は古い鉢から株を取り出し、古い土を半分ほど落として、新しい土を足して植え替えます。連作障害を起こすので土をしっかりと落とした方がいいです。それでも連作障害を起こすので、できれば苗は買い直す方がいいです。

庭植え

庭植えの場合は、30cmの深さの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割、ピートモスを1割ほど混ぜて用土とします。穴に用土を半分戻し、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株間は20cmほど空けましょう。
●丈の高い品種は支柱を立てて、風で倒れないようにする。

種まき

4月5月に種まきをします。発芽温度は20度から25度。上記の用土を入れた育苗箱や鉢に種まきをして土を被せず、上から抑える程度にする(ニコチアナの種子は光にあたって発芽するので完全に土をかぶせると発芽しない)。発芽まで乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。明るい日陰で管理します。たくさん生えたら間引いて減らしてください。本葉が4枚以上になったら庭や鉢に植え替える。
●苗の流通が少ないので、種まきが多い。
●昨年の種子を採取して、それを春にまくことも可能。

管理場所・日当たり

激烈に日光を好みます。日光不足になると徒長しますし、なにより開花が止まります。半日陰でも育ちますが、やっぱり日当たり。とにかく日当たり。高温多湿に若干弱いですが、高温よりは問題は多湿。梅雨時期は雨の当たらない場所に移動させるのが好ましい。ちなみに花は雨に当たるとクシャってなってしまいますので、鑑賞のためにも軒下・ベランダの雨の当たらないところが好ましいです(特に梅雨のときは)。
●真夏に日当たりで管理していて、どうにも水切れする場合は半日陰に移動させます。

冬の管理

10度以下で生育が止まり、5度以下で枯れる。霜に当たれば一発で枯れる。霜の降りない暖地では戸外で越冬する。秋には枯れる一年草と割り切ればいいと思う。
●しかし、5度というと室内で越冬できなくもない温度。今後は室内で越冬させるガーデナーが出てくるかも。まぁ、その前に流通量が少なすぎ。認知度も低すぎ。

病害虫

アブラムシ・オオタバコガモザイク病など。

モザイク病というのは葉っぱ縮んで生育不良を起こすウィルス病です。このウィルスを運んでくるのがアブラムシ。アブラムシの発生は植物を育てる上で仕方ないことなので、見つけ次第、捕殺&薬殺で。

オオタバコガは西日本で発生しやすい害虫。夜に飛んできて卵を産み付け、幼虫がツボミや花を食べる。私はあんまり実害を聞いたこと無いけど。

剪定

終わった花は摘む。摘むことで次の花が咲きやすくなるし、脇芽が出て花が増える。花ガラ摘みが一番の仕事。やったら結果が出る仕事だからやりがいはあるでしょ。
●面倒なら、花が一段落したところで、全体を半分に刈り込んでもいいです。
●草丈を小さく抑えたい場合は、もっと根本近くで切ります。
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