生育が早いのは?ベトベトするのは?ペチュニアとカリブラコアの違い

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ペチュニアとカリブラコアの違いまとめ

夏のガーデニングの定番のペチュニアカリブラコア。見た目も近いし、ナス科でペチュニア属とカリブラコア属で属は違うものの、属間で交配できるくらいに「近い」種類です。この違いについて、まとめています。植える前に参考にしてください。
栽培については
を参考にしてください。
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生育の速度

ペチュニアはよく生育する

ペチュニアは刈り込んだら、脇芽が出てどんどん大きくなる。多少の刈り込みでも気温・水・日光・肥料があれば取り返します。その復活する速度が早い。初心者向きで、多少乱暴に扱っても枯れない。ペチュニアは初心者向きです。

梅雨の蒸れには弱いが、それでも他の一般的な植物に比べると強い。

カリブラコアの生育は遅い?

ペチュニアに比べれば、カリブラコアの生育は遅い。強く切り戻しをすると、それを取り戻すまで時間がかかり、場合によって株が弱ってしまう。枯れることすらある。切り戻せば、葉っぱが減るわけで、葉っぱが減れば光合成が減り、生育が鈍くなるのが普通。カリブラコアの生育が鈍いのではなくて、ペチュニアが異常に生育するだけです。

カリブラコアも梅雨の蒸れに弱い。雨の当たらないところで管理する。もしくは刈り込んで風通しをよくしてあげましょう。カリブラコアは切り戻し・摘芯(ピンチ)をする頻度を(ペチュニアより)減らしたほうがいい。

手間がかかるのはどっち?

ペチュニアには花ガラ摘みが必要な品種が多い

ここでいう手間は「花ガラ摘み」と「摘芯(ピンチ)」です。花ガラは花が終わって出来る「傷んだ花びら」のこと。ペチュニアの場合、放置していると、花ガラが汚いことが多いです。カリブラコアは基本的に自動的に花ガラが落ちるし、花ガラが落ちても、小輪のために見た目にさほど汚くない。なのでカリブラコアは花がら摘みをしない(のが普通)。

理想論で言えば、ペチュニアでもカリブラコアでも花ガラは丁寧に摘むもの。種子を作ろうとして株が弱ったり、花ガラから病気が発生するためです。ただ、改良されていて病気に強くなり、種子も作らない(種子が出来づらい)ようになっているので、ちゃんとした環境で育てたペチュニア・カリブラコアは、よほどのことじゃないと問題は発生しないので、もう花ガラは気にしないという風潮になっている。

ペチュニアも小輪系は花ガラ摘みをしなくなってきている。ようは、あなたが「気にするか」「気にしないか」という程度の問題。

摘芯(ピンチ)という手間の違い

摘芯(ピンチ)はつるの先を切って、脇芽を出させて株を大きくすること。カリブラコアも摘芯をすると脇芽が出るのだけど、摘芯をした効果が感じられにくい上に、ペチュニアほどの生育じゃないので、摘芯(ピンチ)はしない流れになっている。ペチュニアは摘芯するとガンガン脇芽が増えるのでやったほうがいい。

つるの先に花が咲くので、花ガラ摘みは摘芯を兼ねている。ペチュニアも品種改良されて、摘芯しなくてもよく脇芽が増えるようになっている。だけど、それでもペチュニアは摘芯(切り戻し)をすると効果を感じられるので、この作業をすることが多い。

結論…手間がかかるのはどっち?

カリブラコアはペチュニアに比べると手間がかからない。というか、手間をかけただけの効果をペチュニアほどは感じないからやらないことが多いだけです。

カリブラコアは越冬しやすいがペチュニアもする

ペチュニアもカリブラコアもどちらも本来は多年草で、気温さえあれば生育して開花するもの。なので冬を越せれば春にまた芽を出して開花する。何年も育てる強者もいます。

ただ、ナス科植物は連作障害を起こすために、同じ土で育て続けるのは無理で、ペチュニアもカリブラコアも冬を越して翌年以降の生育は鈍く、徐々に弱って消える。何年も育てるには、連作障害を避けるために半年に一回程度(!)、植替えをしないといけないが、それなら毎年新しい苗を買い替えた方が安上がり。それでもやるのがガーデナーだけどね。

ペチュニアもカリブラコアも越冬は「できなくもない」程度の認識にしときましょう。

ちなみに、関東で庭に植えていたカリブラコアが春に芽吹くくらいの耐寒性はある。関西の海岸に近い温暖な場所であればペチュニアが戸外で越冬します。どちらも「ダメ元」の精神でやる程度にしましょう。

ベトベトする

ベトベトはペチュニアの虫対策

ペチュニアは茎や葉っぱがベトベトしています。これはペチュニアが虫を寄せないようにしている自衛手段で、このおかげでハダニなどが発生しづらいです。ただ、切り戻し・摘芯・花ガラ摘みをするときに、このベトベトにイライラします。軍手をすればいいのですが、人によっては結構なストレスだったりする。

アブラムシも発生しづらい(他の植物に比べれば、ね)が、発生はしますよ。

カリブラコアはベトベトしない

カリブラコアにはこのベトベトがない代わりに、ペチュニアよりも害虫が発生しやすいです。

カリブラコアは梅雨の長雨に弱いので、軒下やベランダで管理するんですよね。で、面倒だから、梅雨が開けても移動させずに、ずっと軒下で管理する(他の場所にはすでに別の鉢が鎮座しているから移動するのって大きな仕事になるんですよ)。すると、どうしても乾燥気味になるんです。するとハダニが発生する。

ハダニなんて、他の植物の常識で言えば、「発生して当然」「薬剤散布すればいい」「葉っぱに水をかける手間を惜しんだお前が悪い」ってとこなんですが、初心者向けで手間のかからないことが旗印になってるカリブラコアにとっては結構、しんどかったりする。

梅雨が開けたら、日当たりの良い雨の当たるところに移動するか、葉っぱに水をかけるように水やりをすればいいのですよ。発生する害虫とその対策のまとめは以下のページにありますので参考にしてください。

花の大きさが違う?

昔はペチュニアが大輪でカリブラコアが小輪ってのが、大きな違いだったのですが、ペチュニアがどんどん小輪になって(小輪の方がかわいいし、花ガラ摘みもしないでいいし)、両者の見た目の違いは曖昧になってきています。葉っぱの形状も違うはずなんですが、だんだん似てきている。属間交配をしているのかも。もうあなたの「好み」の問題なんですよね。

上にもあげた両者の違いも、今後の品種改良で変わってくると思う。この記事がいつまで有効なのかは怪しいですね。
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