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コロラドトウヒ・グラウカグロボーサの育て方
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コロラドトウヒ
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最終更新
2023-11-13
画像投稿
コロラドトウヒ・グラウカグロボーサの基礎データ
科名
マツ科
属名
トウヒ属
学名
Picea pungens 'Globosa'
別名
ピセア・プンゲンス・グロボーサ、コロラドトウヒ・グロボーサ
耐寒
マイナス10度〜マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
グラウカ・グロボーサとは?
グラウカ・
グロボーサ
は
マツ科
の
コロラドトウヒ
の
園芸品種
の一つ。常緑
低木
で
針葉樹
(
コニファー
)。樹高が低いのが特徴。樹形は半円球で、葉っぱは青白く美しい。名前のグラウカは「灰色」のこと。グロボーサは「球形」のこと。どちらの特徴を表している言葉でグラウカもグロボーサも様々な植物の
学名
・品種名で見られる。単に「グロボーサ」と呼ばれることもあるが、他の品種名とごっちゃになるので「グラウカ・グロボーサ」と呼ばれることが多い。
生育速度は一年で10cmと非常に遅く、その結果、生産量が少なく高価。
暖地
でも育つが、暖地では病
害虫
(特に
シンクイムシ
)が発生しやすく、寒い地域(北関東・東北以北)向けの植物。
耐寒温度はマイナス10度かマイナス15度くらい。
樹高
1mから1.5m
最初に簡単にまとめ
まとめ
●グラウカ・グロボーサはマツ科のコロラドトウヒの園芸品種。常緑の低木(
矮性
種)。
●
水やり
は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。ただし植え付けて二年以内は庭植えでも様子を見て水やりをする。
●2月に
肥料
をやる。
●寒い地域に適した庭木。暖地では夏に枯れこみやすい。
●日当たりを好む。
●育てやすい庭木だが、高価!
参考リンク
ホプシー
…同じくコロラドトウヒの園芸品種だが高木。葉色は
ホプシー
の方がより青白い。
水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。
植え付けて二年は根が張り切っていないため、水を吸い上げる力が弱く、庭植えにしていても水切れが起きやすい。特に植え付けて一年目の夏は水切れが起きやすく、気をぬくと葉っぱの先から枯れ込んで来る。しっかりと様子を見て水をやる。
●株が高価だから枯れるとショックです。
●
高植え
にした場合はなおさら水切れに注意。
●根付いてしまえば大丈夫。根付くまで注意しましょう。
肥料
2月に緩効性化成肥料か
油粕
をやる。肥沃な土を好み、肥料が切れると葉っぱが減り、葉色が悪くなり、生育が悪くなる(ただでさえ生育が遅いのに!)。グラウカ・グロボーサのグラウカは葉っぱの「灰白色」を表していて、この色が鈍くなるとメリットが減ってしまうので、肥料はやった方がいい。
●肥料が切れたからといって、枯れるということはない。
●肥料が不足すると徒長(ひょろ長くなる)して樹形が乱れる。魅力的な半円球のコンモリした形状が乱れるのは損。
●与えすぎると枝葉が増えすぎて密生して、内部が蒸れて枯れこみやすくなる。そうなったら、肥料を減らして、伸びすぎた枝を
剪定
して調節する。
●肥料の量は説明書きの量を与えつつ、何年もかけて適量を探っていく。
植え付け
時期
春の新芽が動き始める頃かその直前くらいが植え付けに適している時期。
用土
庭土に2割か3割ほど
腐葉土
か
堆肥
を足してよく混ぜて
用土
とする。粘土質で
水はけ
が悪い場合は川砂か
軽石
小粒などを入れて水はけをよくしてから植える。
植え付けの手順は?
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴…直径50cm深さ50cmくらいの穴を掘って、底に緩効性化成肥料を入れ、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
●庭植えも鉢植えも植え付け時に緩効性肥料を混ぜる。一般的な
培養土
には最初から肥料が入っているので不要。
挿木で増やす
挿し木
で増やすこともできるが、大きくなるまで時間がかかるので業者ない限りは普通はしない。
管理場所・日当たり
地域
関東以北の庭植えが適している。関東以西の暖地(平野部)の庭植えも可能だが夏の暑さに若干弱く、内部が蒸れて枯れ込んだり、病害虫が発生しやすいので、関東以北の寒い地域に適している。
●1株あたりが高いから、枯らすと凹む。
日当たりを好む
日当たりを好み、日当たりが悪いと葉色が悪くなる。ただ、夏の直射日光に枯れこむことがあるが基本的に日当たりで管理する。耐陰性もあり
半日陰
でも問題ない。
病害虫
アブラムシ
・
カイガラムシ
・
ハダニ
・シンクイムシなどが発生する。
暖かい地域だと病害虫が発生しやすい。
剪定・切り戻し
剪定時期
樹液の流れが緩やかな冬の、新芽が動き始める前の2月か3月に行う。
剪定方法・手順
高さは1mから1.5mにしかならない矮性種なので、
芯止
は不要。
樹形は自然とコンモリとした半円球になるので、基本的には乱れない限りは樹形を整える剪定は不要。それに生育が遅いので頻繁な剪定は不要だし、強い剪定をすると回復するまで時間がかかるので控えた方がいい。
剪定は内部に風を通すようにする。枯れた枝を落とし、変な方向に伸びた枝を切り、樹形を乱す間延びした枝を落とし、夏に内部が蒸れて枯れ込まないように、枝をさばいて風を通す。
樹木の枝の種類を知って、剪定を上手になろう
ガーデニング知識(上級編)
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