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ナタマメの育て方

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ナタマメ
目次
ナタマメとは?
ナタマメの栽培可能地域
ナタマメの管理場所
ナタマメの植え付けまでの基礎知識
ナタマメの植え付け作業
ナタマメの植え付け後の作業
ナタマメの病害虫
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学名などの基礎データ
ナタマメの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ナタマメ
科名
マメ科
属名
ナタマメ属
学名
Canavalia gladiata
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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ナタマメとは?

ナタマメ:ナタマメとは?

ナタマメ:ナタマメとは?
ナタマメはマメ科一年草の野菜。サヤが30cmから50cmと大きく、形状が鉈(ナタ)に似ていることからナタマメだとか、帯刀(タテワキ=太刀を腰に帯びること)とも呼ばれる。食べるのはサヤが10cmから15cmの頃。ジャックとマメの木のモデルとも。福神漬けの中に入っているひょうたん型のがナタマメを輪切りにしたもの。

5月に種まき(苗植え)して、7月から9月に開花し、若いサヤを収穫する。サヤを放置していると成熟して種子ができる。種子は9月から10月に採種できる。

マメの仲間は種子に毒があり、食べると気分が悪くなるのですが、未成熟なサヤには含まれず、普通は気にしない。ナタマメも同様。

ナタマメの種子にメッセージが刻印されていて、発芽するとそのメッセージが見える「メッセージ缶」ってのがあります。このナタマメは食用じゃないので育てても食べないようにします。
大きさ・草丈4mから6m

まとめ

●ナタマメはマメ科の一年草の野菜。サヤを食べるのが一般的。ナタマメ茶にする人もただし、ナタマメの実には毒があり毒を抜くのに下拵えが必要。サヤは無毒なので普通はサヤを食べるだけ。
●ただしサヤも美味しいわけじゃない。美味しいものがいいならインゲンマメ(サヤインゲン)・ササゲをどうぞ。ナタマメを育てる人の目的の多くは「ナタマメ茶」。
●5月に植えて7月からサヤを収穫できる。種子の収穫は主に9月以降。
●日当たりで育てる。
●庭(畑)でも鉢でもプランターでも。
●水切れに注意。
肥料は控えめに。
グリーンカーテンに利用する人もいるけど、よく繁りすぎて重いのであんまり向いていない。
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ナタマメの栽培可能地域

九州南部・九州北部・中国・四国・関西

ナタマメの管理場所

日当たりで育てる。生育温度は25度以上。かなり高温を好む。夏の暑さには負けず、直射日光にも葉焼けしない。とにかく日当たりで。日光が不足すると開花が鈍くなる。

一方で寒さには弱く、霜に当たれば一発で枯れる。特に4月は注意する(4月下旬は関西・中四国・九州北部の温暖な土地でも地域によっては霜が降りる)。霜が降りそうなら室内でポット苗を作って5月に植える。
●発芽温度は20度から25度。

ナタマメの植え付けまでの基礎知識

種まき

発芽温度は20度から25度。
関西以西の中四国・九州で栽培されることが多い。ポット苗も多少はホームセンターやネットショップで流通している。数株を育てるだけなら苗の方が便利。

種まき時期…サヤ目的かマメ目的か?

霜が降りなくなってから種まきをします。5月から6月が適した時期。1週間で発芽します。サヤを食べるとかグリーンカーテンにするならば、5月〜6月で十分ですが「マメ(種子)」を収穫するならば、ナタメマは種子の収穫まで六ヶ月近くかかるので早めに植えないといけません。霜が降りなくなって次第…遅くとも5月中旬、できれば4月のうちに種まきして植え付けをするようにします。

ナタマメの用土

ナタマメは酸性土を嫌うので、植え付ける二週間前に深さ30cmから40cmを掘り返し、1平方またり150gほどの苦土石灰を混ぜて中和させます。植え付ける一週間前にその中和した土に堆肥を2割から3割ほど追加して、化成肥料を100gほど入れてよく混ぜて用土とします。
この用土で高さ10cmから15cm、幅80cmの畝を作ります。
鉢植えやプランターで育てる場合は一般的な培養土を利用します。

連作障害があります

過去2年に間、マメ科植物を植えていない場所に植えるようにします。
マメ科
マメ科
●鉢植え・プランターの場合も古い土を使いまわさず、リサイクル剤で再生するか、新しい培養土を買って使う。

ナタマメの植え付け作業

ポットで育苗(4月から5月)

2号か3号のポットに用土を入れて、種子を2粒か3粒入れます。その上に用土を2cmほど入れて、水をたっぷりとやります。鳥・ナメクジに食べられるので不織布をかけておくといいです。1週間で土を押し上げて発芽します。本葉が二枚になったら、弱い株を間引いて一本立ちにします。本葉が4枚になったら庭(畑)・鉢・プランターに植え付けをします。
種まきした直後に水をやったら、あとはほぼ水をやらないくていいです。乾燥するようなら水をやる程度。

ポット内に根が行き渡らないうちに早めに植え付けましょう。

鉢・プランター・庭(畑)への植え付け(4月から6月)

鉢なら10号鉢に苗一つ。プランターなら苗1つか2つ。
庭(畑)は用土の項目を参考にして高さ10cm幅80cmの畝を作って、40cmおきに苗を植える。植えてしっかりと水をやってください。

鉢植えの場合は鉢の底の穴を網で塞いで、軽石を2センチほど入れて、その上に用土を入れ、株を入れます。土はほぐさずに植え付けましょう。隙間に土を入れて、最後にしっかりと水をやります。水が鉢底から出てくるのを確認してください。
●植え付けて一週間は根が土に活着していないため水切れが起きやすいので、庭(畑)植えでも鉢・プランター植えでも水をやってください。

庭(畑)への直播(4月から6月)

用土の項目を参考に畝を作り、その畝に30cmから40cmごとに、直径6cm深さ2cmの穴を作ります。その穴の中に2粒か3粒の種子を入れ、土を被せて水をたっぷりとやります。気温があれば一週間ほどで発芽します。発芽し、本葉が二枚になったら弱いものを間引いて二本立にし、さらに本葉が4枚になったら弱い株を間引いて一本立ちにします。
●種子は一晩水につけておくと、発芽率が良くなる。

発芽までと植え付け直後の水やり(4月から6月)

発芽するまでは乾燥しないように水をやりますが、水をやりすぎると腐ってしまいます。腐ると発芽しません。適度な湿度を保ちたいので、種まき直後に水をやったら鳥避けと乾燥防止を兼ねて不織布を被せてしまいます。これで発芽までの一週間は水やりしなくてもいいかも(気候や土の水はけで一概には言えないが、大体は大丈夫)。あとは乾燥するようなら補う感じで水やりをするといいです。
植え付けてからの水やり
苗を植え付けて一週間ほどは根が土に活着しておらず、水を吸い上げる力が弱いです。庭植え・地植えでも鉢植え・プランター植えでも一週間は水やりを多めにするようにしてください。

ナタマメの植え付け後の作業

その後の水やり(5月から10月まで)

発芽し、土に根が活着して以降は、高温ならばグングンと伸びて葉っぱが増えるため、庭(畑)植えであっても水切れしやすいです。水切れすると花が落ちたり、花がつかなかったりして収穫が減るので、水切れしないように気をつけます。

土が乾き始めたら早めに水をやります。特にプランター・鉢で栽培していると土が少ないので水切れが起きやすいです。夏は朝と夕方の二回しっかりと水をやります。それでも間に合わないので、株元にワラを敷いて蒸発を防いで乾燥予防します。

支柱を立てる(5月から7月)

ナタマメ:支柱を立てる(5月から7月)
ナタマメは土に根が活着した後は急激に伸び、ツルが4m以上になるので、家の二階に何本か支柱を立てかけてグリーンカーテンにすることも可。普通は2m以上の支柱を立てて、くくりつける。ナタマメはツルが硬く、硬いものに巻きつくのでネットではなく支柱を立てるようにします。早めに立てておきましょう。
●ナタマメは放置していると枝分かれします。枝分かれが多いとサヤが小さくなるし、水切れしやすいので、普通は主幹と脇枝二本の合計3本だけにして、他は切ってしまう。
●支柱一本で、鉢植え・プランター植えの場合は、主幹だけにして他は切ってしまう。

1回目の追肥(6月か7月)

開花が始まる6月か7月あたりに1回目の追肥を行います。株元に1平方mあたり30gほどの化成肥料をやります。マメ科の植物は根に菌を飼っていて、この菌が空気中の窒素を土に取り込み、自ら肥料を確保しています。なので肥料をたくさんやるとツルボケを起こします。ツルボケは葉っぱばかりが茂って花が咲かない状態のことです。ツルボケ回避のために肥料は控えめにしておきます(1平方mあたり30gは控えめな量)。

株の周辺に化成肥料30gを撒いて、土を寄せてしまうか、株から30cmから40cm離れたところに深さ15cmから20cmの穴を数個掘って、肥料を入れて埋め戻すようにします。一個の穴には(30g÷穴の数)gを入れる。
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摘芯・切り戻し(8月)

ナタマメ:摘芯・切り戻し(8月)
ナタマメはそのままだとたくさん枝分かれします。放置していると栄養が分散して、花が咲いても結実せず、結実して生育が鈍くなり、非常に無駄が多いです。そこで主幹と二本の脇枝の合計3本だけを残して、あとの側枝は切ってしまいます。

支柱を立てても4m以上に伸びますので、支柱よりも長くなります。すると余ったツルが絡まって頭でっかちになります。これが風で倒れてしまいますので、支柱の長さより大きくなったらそこから先を切ってしまいます。

切り戻すことで新しい脇芽が出てくるのですが、これも全て切ってしまいます。脇芽を切るのは支柱が倒れるのもあるが、脇芽が伸びて栄養が分散するのを防ぐ意味もある。

サヤの収穫(7月から9月)

6月から9月にサヤが10cmから15cmの小さいうちに収穫します。あっという間に大きくなるので早めに収穫します。大きくなるとサヤが硬くなって美味しくなくなります。

2回目の追肥(9月)

サヤが生育して肥料が切れ始める9月にもう一回…2回目の追肥を行います。株元に1平方mあたり30gほどの化成肥料をやります。前回同様にツルボケ回避のために肥料は控えめにしておきます。

手順は前回と同じ。

株の周辺に化成肥料30gを撒いて、土を寄せてしまうか、株から30cmから40cm離れたところに深さ15cmから20cmの穴を数個掘って、肥料を入れて埋め戻すようにします。一個の穴には(30g÷穴の数)gを入れる。

豆の収穫(10月)

ナタマメ:豆の収穫(10月)
サヤを収穫しないでいると8月から10月・11月にかけてサヤが褐色(=茶色く)に変色して成熟してきますので、全体が褐色になったら、これを収穫します。種子はサヤが褐色になると乾燥して縮んでしまいますが病気じゃないです。
●サヤが成長するのは早い。開花後二週間で20cmになり、その後の成長はゆっくりとなる。30cmから50cmに成長したら、成長は止まり、今度は成熟して褐色になります。成長が止まって褐色になるまで一ヶ月半くらいかかります。

ナタマメの病害虫

ハダニカメムシコナジラミヨトウムシアブラムシ・メイガ・ウドンコ病・菌核病・立枯病など

カメムシ
カメムシ被害が多い。カメムシが新芽を食べ、生育が止まってしまう。丁寧に取り除く。
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