季節別のガジュマルの水やりと管理場所のまとめ
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季節別のガジュマルの管理のコツ
このページでは
ガジュマルの季節別の栽培のコツ(
水やり・管理場所)をまとめています。
以下に水やりについて書いていますが、水やりの頻度はいろんな要素が絡んでいてこれが答えということはないです。温度・風通し・湿度・季節・土の配合・株の健康によってかなり違いがあります。あくまで目安と考えてください。
たまに底面給水に植えられていることがあるんですが、底面給水の鉢はガジュマルだと水やりの頻度がよくわからなくなりやすいので、普通の鉢植えで土の様子を見つつ水やりする方がいいです。
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葉水を
ガジュマルは湿度の高い環境を好むので、年間を通して霧吹きで葉っぱに水をかけて給水してあげます。冬も土への水やりは控えても、
葉水は継続すると、健康的に越冬しやすくなります。ちなみに葉水をやりすぎるとキノコが生えてくることありますよ。
気根は水を求めて出てくるので、土への水やりを乾燥気味に管理して、葉水をやると出やすい。でも、そんな微妙な管理をしなくても気根は出てくるので気にしない方がいい。気根は伸びてしばらくすると黒くなる。黒くなっても枯れているわけじゃないので気にしないでください。
春(3月〜5月)
春の水やり
土が乾いていたら水をやります。水をやるときは、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。受け皿の水は捨ててください。春になって気温が20度以上になるとガジュマルの成長が早まり、気温が高くなって蒸発も早いので、水が不足しがちになります。水切れが起きてくると、葉っぱの先から傷んできたり、葉っぱが垂れます。目安にしましょう。
土への水やりをしつつ、できれば葉っぱに霧吹きで水をやります。
春の管理場所
戸外の日当たりか室内の日当たりで管理します。冬に室内で弱い光しか当てていない株をいきなり戸外の強い日光に当てると、
葉焼けすることがありますので、できれば日陰で10日→
半日陰で10日→日当たりへと徐々に移動させて慣らせていくといいです。
夏(6月〜9月)
夏の水やり
夏は気温が高くなり蒸発が早まりますので、土の状態を見て、
土が乾いているなら水をやります。春同様に、鉢底からしっかりと水が出てくるくらいにやります。必要であれば朝と夕方の二回、水をやってください。
ガジュマルの鉢は盆栽風に仕立てたのか、底が浅いものが多くて、そういうものは水切れがしやすいので、しっかりと水をやってください。
土への水やりとは別に葉っぱに水をやると、新葉がよく出ます。
●水やりを何度しても、あんまりに水切れするようならば、管理場所を変えることも検討します。半日蔭に移動させたり、ヨシズや寒冷紗で遮光します。
夏の管理場所
水切れが多い場合や、夏の直射日光で葉っぱが傷むようであれば、半日陰に移動させてください。半日陰とは一日のうち午前中の3時間程度しか日が当たらない場所か、寒冷紗などで50%ほど遮光した場所です。ある程度、日が当たるのであれば室内でもOK。
真夏は直射日光より、コンクリートの輻射熱の方が危険です。高温で根を傷めてしまいます。コンクリートの地面に置かずに台の上に置いたり、床に人工芝を引くといいです。
ガジュマルは夏の直射日光には本来は葉焼けしません。春から戸外で日光に慣らしていれば、水切れしない限りは葉焼けしない。水切すると葉っぱの水分が減り、葉焼けしやすくなります。
●
台風が来たら、室内に入れた方がいいかも。
●室内で管理する場合は、冷房の風はあてないこと。エアコンの風は乾燥していてガジュマルにはキツイ。エアコンの風が直接当たらないようにして、葉水を増やしてあげてください。
●気温が25度以上なら、ビニール袋を被せて湿度を高めてやると気根が伸びやすくなる。ただし、真夏だと流石に内部の温度がガジュマルを枯らすレベルの温度になりかねないので気をつけましょう。
●日当たりで管理しているときに出た新葉は、葉焼けしない(しにくい)。
秋(10月〜11月)
秋の水やり
秋以降は水やりを少なくしていってください。気温が下がると成長が鈍り、ガジュマルが水の吸い上げる力も落ちてきます。夏と同じ感覚で水やりをしていると
根腐れします。よく観察して判断しましょう。
土壌水分計が「乾燥」を指してから水やりをするか、それからもう少し待って水をやる程度に控えるといいです。
土への水やりは減らしますが、葉水(=霧吹きで葉っぱに水をかけること)は継続します。
秋の管理場所
秋もできれば日光に当てます。戸外でもいいですし、室内の日当たりで管理してもいいです。戸外で管理していると寒さに当たって枯れるので最低気温が10度以下になったあたりで早めに部屋に取り入れるといいです。
霜は大体気温が4度になったら降り始めます。霜に当たると枯れるので、最低でもそれまでには室内に取り込みましょう。
冬(12月〜2月)
冬の水やり
冬は成長が止まっていて、水を吸い上げる力が落ちています。冬はジャブジャブとやると根が腐りますので、土が白く乾くまでは水をやらないでください。冬は水を控えましょう。土への水やりは控えますが、冬も葉に霧吹きで水を掛けてやります。
土が乾いていても、土中には水が残っていることがあります。そこで、鉢を持ち上げて水分量を推測して水やりをするようにします。軽いなら水をやり、重いならやめときます。なので「水がない状態の重さ」を体感でなんとなく分かっていないといけません。春〜秋も鉢を持ち上げて確認するようにしておくと、冬に困りません。
もしくは土中に割り箸や竹串を刺して濡れているかどうかを確かめます。濡れていないなら水をやります。水分計という便利なアイテムがあるので、これを使って判断してもいいです。水分計は他の植物でも水やりの基準になるので、持ってて損はないです。
冬の管理場所
ガジュマルは亜熱帯の熱い地域の植物ですが、その割には寒さに強いです。あくまで亜熱帯の植物の割にはーって程度ですけど。
耐寒温度は5度。5度以下になると徐々に弱って枯れてしまいます。また、霜に当たると枯れてしまいます。霜が降りるまえに室内取り込んでください。窓辺などの日の当たる場所に置きますが、窓辺は外気に近いので地域や場所によっては夜になると冷えて、氷点下になることもあります。そのときは室内の窓から離れた暖かい場所に移動させてください。また乾燥に弱いので、暖房の風が当たらないようにしてください(暖房の風はとても乾燥しているため)。
落葉しても諦めない
ガジュマルが寒さに当たって落葉して、ほぼほぼ丸坊主になっても、春になって新芽が出ることもありますので、諦めずに管理しておきましょう。
●5度以下になると枯れるんですが、5度に近づくにつれ、弱って落葉してしまいます。落葉するのはエネルギーを節約するための植物の真っ当な生理現象です。冬場に少々、葉っぱが落ちるのはある程度しょうがないものとしてあきらめましょう。
●冬に落葉しても幹が腐ってなければ春に芽吹きます。
●幹にシワが寄って、触ってみてブヨブヨなら腐っています。硬い部分はまだ生きているので、腐った部分を取り除き、生きている部分だけにします。生きている部分に根がついていないなら…大抵は根がついていないので、
挿木にして発根させ、発根したら土に植えます。そこまでするより、廃棄して新しく買った方がいいです。
トラブル
葉が落ちた
冬でもないのに、ガジュマル全体から緑の葉っぱが落ちていたら、根腐れを疑う。水やりを控えて乾燥気味に管理してください。下葉から黄色くなって落ちるのはある程度は生理現象ということもある。古い葉が落ちているだけかもしれない。
根詰まりや、乾燥によっても落葉するので環境を見直して、対応しましょう。
また、置き場所を変えると、場所に対応した葉を出すために落葉することがありますので、その場合はしばらく様子を見るといいです。
葉に白いものが
葉っぱに白いものが付着していることがあります。水道水のカルシウムなどが固まったものです。見た目が悪いので拭き取るといいですが、放置していてもそれで枯れるということはないです。取れにくいならクエン酸や酢を薄めて拭くと取れます。
冷暖房の風には当てない
冷暖房の風は乾燥していて、これが直撃するとガジュマルじゃなくても枯れてしまいます。直撃しなければいいです。直撃を避け、空気の乾燥は葉水をして対応します。
カビが生えた・キノコが生えた
土へ水やりし、葉っぱに葉水をしていると、土にカビが生えて、白い綿毛みたいなものが見られたり、キノコすら生えてくることがあります。
土中には菌が繁殖していて、
腐葉土や
ピートモスの未分解なものを分解しているだけってこともありますし、カビ・キノコ=「根腐れ」とは限りません。土の表面にカビが生えていても土中は問題ないこともありますし、そもそも自然界は雑菌がたくさん存在するのが当たり前で、雑菌が繁殖したからって即枯れていては、植物は生きていけません。それにガジュマルは強い植物ですから、あまり気にしないで、水やりを継続し、日当たりで管理するといいです。ただ、明らかに調子が悪い(落葉したり、幹がブヨブヨする、幹がシワになる)場合は、土中の状態を確認して、植え替えを検討しましょう。
ちなみにカビ・キノコ自体は植物に影響はありませんので、取り除いてもいいですしそのままでもいいです。
最後に
ここでは年間を通してのガジュマルの管理場所と水やりについてまとめてみました。細かく項目を書いていますが、ガジュマルは基本的には強い植物で、多少のダメージは取り返せますし、腐っても挿木で取り戻せます。なのに個性的で愛らしい
観葉植物です。コツを掴んで長く栽培していきましょう。
ガジュマルの栽培の
剪定・病
害虫・植え替えについては
も参考にしてください。
それではまた。
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