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ローダンセマムの育て方…木質化問題と解決法も

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ローダンセマム
目次
ローダンセマムの特徴は?
品種
木質化問題と解決法
植え替え・植え付け
管理場所
水やり
肥料
花ガラ摘み
剪定・切り戻し
病気・害虫
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学名などの基礎データ
ローダンセマムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ローダンセマム
科名
キク科
属名
ローダンセマム属
学名
Rhodanthemum
耐寒
マイナス10度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ローダンセマムの特徴は?

ローダンセマムはキク科ローダンセマム属の多年草マーガレットにも似たキク科っぽい花が咲き、色合いが少し渋く、葉っぱが銀葉シルバーリーフ)で独特な雰囲気があります。冬に流通し、春に開花して夏には高温多湿で弱って枯れる一年草扱いとなることが多いです。

夜になると花が閉じて、まるでツボミに戻ったみたいな感じになります。人によっては咲いている状態をほとんど見れないってこともあるんですよね。閉じにくい品種もありますので、そちらを選びましょう。

本来は多年草ですが夏に枯れるものと割り切ってしまえば、寄せ植え・鉢植え・庭植えにもできる使いやすいガーデニング材です。
草丈10cm〜30cm
ローダンセマムの商品画像
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品種

アフリカンアイズ

花が大きく、寒さにも強くて栽培しやすいです。
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キク科ローダンセマム属Rhodanthemum ‘African Eyes’

エルフシリーズ

夜になっても花が閉じにくい性質で、夕方しか鑑賞できない人にも嬉しいです。
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キク科ローダンセマム属Rhodanthemum

木質化問題と解決法

ローダンセマムは夏越しして、大きくなると株元から木質化していきます。木のようにガチガチになりローダンセマムの可愛らしい繊細な雰囲気が壊れてしまいます。木質化したところからは新芽はでにくく、ここで切ったり、横風で折れるとおしまいです。

そこで栽培を継続するためにも、保健のためにも挿し木で新株を作っておき、それで仕立て直します。挿し木は3月〜5月に太い茎の新芽を先から3cm〜5cm切り取り、切り口に発根剤を塗り、挿し木用土に挿し、乾燥しないように明るい日陰で管理していると発根します。難しくないですが、一定の確率で失敗するので複数の挿し穂を作りましょう。

庭植えの場合は、木質化した部分が土に埋まるように植え直すことで仕立て直すことができます。

しかし、まぁ、私としてはローダンセマムは新品種がちょいちょい出る植物なので、木質化してしまったら廃棄して新しい品種を買い直すのをおすすめします。新たな出会いを探して、お店を巡るのは楽しいですよ。

植え替え・植え付け

時期・頻度

春(3月〜5月)か秋(10月前後)に植え付け・植え替えをします。植え替えの頻度は2年か3年に一回ですが、鉢植えのそこから根が出ているなら根詰まりしているので、2年経っていなくても、植え替えをしましょう。

用土

鉢植えで育てる際には、よくホームセンターで販売している一般的な花や野菜の培養土を使用します。もし手作りする場合は、赤玉土6腐葉土4を混ぜ、それに化成肥料を加えます。庭に植える場合は、庭土を改良するために腐葉土や堆肥を追加し、それを用土とします。

鉢植え

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

苗の土を少しほぐしてから、植えると根が土に馴染みやすいです。

植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの時に地上部を半分の高さに刈り込んで根の負担を軽減させておくと、回復が早まります。

庭植え

深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、腐葉土か堆肥を土に2割ほど混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。

複数株を植える場合は株同士は20cm〜25cmを空けて植えてください。
庭植えにする場合は、夏越しを考えるならば、風通しの良い、雨の当たらない場所がよいです。夏越しを考えないならば、春まで日当たりのいいところで栽培して、高温になって枯れたら、春〜夏の植物に植え替えるといいです。

管理場所

日当たりの良いところで管理します。半日陰でも育ちますが、日当たりが悪いと開花が少なくなります。

冬の管理場所

冬に流通している開花株は温室で育てていて、寒さに弱いので霜に当たらないようにします。秋から栽培していて、寒さにあたって慣れているものはマイナス10度まで耐えます。寒さに強いんですが、土まで凍結すると根にダメージがあり、弱ってしまうので、凍結する地域…寒冷地では、凍結しない場所に移動させましょう。

夏越し

ローダンセマム:夏越し
夏は高温多湿で枯れてしまいますが、夏越しもできなくもないです。夏は風通しの良い半日陰に移動させて、剪定して刈り込んで蒸れないようにしておきましょう。夏越ししたら秋に植え直しましょう。

水やり

鉢植えの場合は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。ローダンセマムは過湿が苦手なので、乾燥気味の頻度を心がけましょう。受け皿に溜まった水は捨て、土が乾くまで水をやらないようにします。

花と葉っぱに水がかからないように、土に注いで水やりをします。花にかかると花はしぼみます。葉っぱにかかると蒸れて腐りやすいです。

肥料

開花する3月〜5月あたりに、液体肥料を週に一回か、化成肥料を1ヶ月に一回やります。開花が多く、肥料が切れると開花が止まるので、必ず追肥して継続してください。また、涼しくなった秋(10月前後)も生育する時期なので、同様に肥料をやってください。

真冬(12月〜2月)は寒さで生育していないので追肥はしないでください。
ローダンセマムは寒さには強くて枯れてはいませんが、寒いので生育はしていません。

花ガラ摘み

花がしぼんだものを花ガラといいます。花がしぼむと種子をつけ、株がそちらに栄養を向けるため、次の花の成長が妨げられます。そのため、花がしぼんだらハサミを使って花ガラを摘み取りましょう。

花ガラを摘むことで、植物のエネルギーが種子の形成に回避されるのを防げますし、株全体を綺麗に保てます。

剪定・切り戻し

ローダンセマム:剪定・切り戻し
高温多湿が苦手なので、花が終わった5月〜6月の梅雨前か夏前に株全体を半分の高さまで刈り込んで、傷んだ葉っぱを取り除き、風通しをよくしておきます。蒸れると葉っぱが腐って、徐々に弱って、株全体が消えてしまいます。

夏越しに成功して、樹形が乱れていたら10月に同様に高さ半分で剪定すると、その後、コンモリまとめて綺麗になりやすいです。

病気・害虫

アブラムシ
茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。前もって浸透性薬剤(オルトラン)を使っておくか、発生後に対応の薬剤で駆除します。排泄物にスス病が発生しすることがあります。
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立ち枯れ病
土中の雑菌が繁殖して、その菌が入り込んで植物の管を塞いで、枯れてしまう病気。原因は、水のやりすぎ、水はけの悪い土に植えている、風通しが悪いなどで、これらの原因を見直すをことで予防できます。
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