ハニーサックル(スイカズラ)の育て方…剪定の時期とポイントは?
目次
ハニーサックルの特徴は?剪定管理場所・日当たり植え付け・植えかえ誘引する水やり肥料病害虫特徴・由来・伝承最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ハニーサックル
- 科名
- スイカズラ科
- 属名
- スイカズラ属
- 学名
- Lonicera japonica
- 別名
- ロニセラ、忍冬、吸い葛、金銀花、ニオイニンドウ
- 耐寒
- マイナス5度〜マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ハニーサックルの特徴は?
ハニーサックル(スイカズラ)は
スイカズラ科スイカズラ属(ロニセラ属)の日本原産の半落葉性ツル性植物で、ヨーロッパに持ち込まれて品種改良されたものがよく流通しています。
やや湿り気のあるところを好んで自生しています。北海道南部より南で生育可能です。アメリカやヨーロッパで帰化し、
雑草として生態系を壊すほどに繁殖して問題になっています。良い香りがし、
蜜源植物で蝶や蜂を呼びます。蜂が苦手な人は避けた方がいいかもしれない(
蜜蜂なんて刺されることはほとんどないですよ)。
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剪定
1月~2月にハニーサックル(スイカズラ)の
剪定します。ツルが伸びすぎている場合は、短く切ってやります。ハニーサックル(スイカズラ)は成長が早いですので管理のためにも大きくなりすぎないように剪定します。
剪定することで脇芽が出て花が増えます。ハニーサックル(スイカズラ)は
ツルの先に花が咲きますので、花を増やすなら剪定を。
●剪定時期は冬としましたが、邪魔なときはバンバン剪定しましょう。ハニーサックル(スイカズラ)は成長が早く、気を抜くと繁殖しすぎて邪魔。
●剪定が過ぎて枯れるとか、
花芽を落として花が咲かないということは無い。そのくらい強い植物。
管理場所・日当たり
ハニーサックル(スイカズラ)は年間を通じて日当りのいい場所で管理しましょう。
西日でも葉やけすることはありませんが、乾燥には気をつけてください。
半日陰でも生育し、枯れませんが、花つきが悪くなりますので、日当たりがいいです。
根元に西日が当たるような場所は避けます。根元にあたると乾燥するからです。株元を寒冷紗などで遮光して株元に日光を当てなければいいです。
越冬
ハニーサックル(スイカズラ)は寒さにはある程度の耐性があり、耐寒温度はマイナス5度〜マイナス10度。関東南部では何もしなくても戸外で越冬は可能です。
北海道南部でも越冬しますが、寒冷地で寒風が抜けるような場所であれば、根元に
腐葉土やワラを敷いて防寒する必要があります。寒冷地では落葉します(本来は常緑)。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
ハニーサックル(スイカズラ)の植え付けは春か秋に行います。株が充実しないと花が咲かないので、植え付けるときはできれば育った苗を買って植えましょう。小さな苗からだと開花まで2年〜3年かかることがあります。
植え替えは2年か3年に一回、春か秋に行います。
用土
用土は市販の花と野菜の
培養土を利用するか、
赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥を追加して、用土とします。
●余程の痩せ地でない限りは育ちますが、肥沃な土の方が良く育ちます。
●繁殖力が旺盛なので無理に肥沃にしなくてもいい。
庭植えの手順
ハニーサックル(スイカズラ)は庭植えが基本で、庭植えの場合はトレリスなどに麻紐などで縛って、誘引して絡ませます。日当たりがよくて、絡ませるものがある場所に植えるようにします。
庭土を深さ40cm直径40cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど足して、化成
肥料を説明書の量だけ加えてよく混ぜて用土とします。1週間寝かせて土を馴染ませてから、穴に土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
鉢植えの手順
鉢植えで
アサガオのようにツルを撒きつけて行灯(アンドン)仕立てにすることも可能ですが、すぐに
根詰まりするのでやっぱり庭植えが基本。植え替えのときに一気に現在よりプラス3号くらいの鉢に植え替えます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
誘引する
ハニーサックル(スイカズラ)はほったらかしておくと、とんでもないところにまで伸びていきますので、剪定したり、フェンスなどに麻紐でくくって、絡ませるようにしてください。逆に言うなら絡ませるものが無いときは植えないほうがいいでしょう。ハニーサックルは庭の入り口のアーチに絡ませる「ウェルカム・フラワー」として人気があります。
水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけでもほぼ大丈夫ですが、少し湿った環境を好むので土の様子を見て夏は
水やりをしてください。冬は自然の雨だけで十分です。
乾燥対策
夏にひどく乾燥する場合は、根元に腐葉土やワラを敷いて
マルチングをして乾燥を防いでください。
乾燥しすぎたり過湿で根が傷んだり、
病気害虫にやられるなどして状態が悪くなると、ハニーサックル(スイカズラ)は葉っぱが丸まります。丸まった場合は状況を良く考えて原因を推察し対応しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら鉢底から水が出るくらいに、水をしっかりとやってください。ハニーサックル(スイカズラ)は乾燥も嫌いますが、長期間濡れているような…過湿も苦手です。土の状態を良く見て、乾いていたら水をしっかりとやってください。
肥料
ハニーサックル(スイカズラ)は痩せ地でも育つ植物で、肥料がなくても枯れることはないし、花が見られないということもないですが、肥料があると花が増えます。2月~3月に液肥を与えます。それから、つぼみが見えるまで月に1回か2回程度、液体肥料をやります。
病害虫
アブラムシや
ハダニが発生します。アブラムシを見かけたら、薬剤を散布。ハダニは夏の乾燥時期に発生します。葉っぱにも水を掛けてやることで予防が出来ます。ハダニは葉裏に潜んでいるので、葉に水をかけるときは葉の裏にもかけます。
特徴・由来・伝承
ハニーサックルは
和名はスイカズラです。スイカズラの方が聞き慣れていると思います。スイカズラは筒状の花に大量の蜜が溜められていて、これを吸っていたことが因んだ名前。ハニーサックルも同じ理由から付けられています。砂糖がなかった時代、東西を問わず、スイカズラの蜜を吸っていたようです。
ロニセラ
ハニーサックルはロニセラ属で、
ホームセンターには「
ロニセラレッドチップ」という同じロニセラの植物が売られています。しかし見た目が全然違う。ロニセラはツル性で常緑で花を楽しむハニーサックル系と常緑
低木で葉っぱを楽しむニディダ系があって、どちらも頑健ですが性質となにより「キャラクター」が違います。
最後に…
ハニーサックルは頑健で育てやすい性質と、香りと、虫を呼ぶ蜜源植物であるところです。他の香りの良い植物と、蜜源植物をまとめたページもありますので、参考にしてください。
参考:
良い香りがする花一覧、
蜜源植物スポンサーリンク
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スイカズラ科