キンセンカ(金盞花・カレンジュラ)の育て方…霜に当たると枯れますよ

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キンセンカ
目次
キンセンカ(カレンジュラ)の特徴は?
管理場所・日当たり
植え付け・植えかえ
水やり
肥料
病害虫
由来・伝承
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
キンセンカ
科名
キク科
属名
カレンジュラ属
学名
Calendula officinalis
別名
カレンジュラ・金盞花・ポットマリーゴールド
耐寒
0度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
キンセンカの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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キンセンカ(カレンジュラ)の特徴は?

キンセンカ(カレンジュラ)は地中海沿岸に自生するキク科キンセンカ属(カンレンジュラ属)の春咲き一年草。カレンジュラがキンセンカの学名で金盞花(キンセンカ)とカレンジュラは同じものです。名前が違うだけで印象が違いますね。

長い間開花してくれ、開花期間中は次々に開花する基本的に頑健で育てやすい植物です。春咲き一年草で、夏までには暑さで枯れてしまいます。

茎がベトベトしますがそういうものです。

寒さに強い宿根性のキンセンカが「フユシラズ」として流通します。このフユシラズは少々の霜に当たっても枯れずに真冬も花を咲かせます。このフユシラズも夏の暑さで枯れてしまいますので宿根性といっても事実上の一年草扱いです。
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管理場所・日当たり

日当たりのいい場所で管理してください。日陰だと花付が悪くなります。生育温度は10度から15度。10度以下になると生育が止まります。10度以下になったからって枯れるわけじゃなくて、生育が止まるだけです。

冬は霜に注意

キンセンカ(カレンジュラ)は耐寒性がありますので、ある程度は…0度くらいまでの寒さに当たっても大丈夫ですが、霜に当たらないようにしましょう。強い寒風にさらされるようであれば風除けがあったほうがいいです。
●霜に当たると傷みます。一発で枯れるわけではないんですが、葉っぱの先から傷んで株が弱ります。
●霜は葉っぱが「凍る」ので、葉っぱの細胞が壊れてしまいます。「寒さに強い」のと「凍結」は違うので注意。

フユシラズは寒さに強い

フユシラズはカレンジュラの耐寒性の強いものを掛け合わせたもので、霜に当たっても枯れません(傷まない)。マイナス10度かマイナス15度くらいまで耐えます。
フユシラズ(冬知らず)の育て方…カレンデュラの一種です
フユシラズ(冬知らず)の育て方…カレンデュラの一種です
キク科カレンデュラ属 Calendula arvensis

植え付け・植えかえ

植える時期

キンセンカ(カレンジュラ)は霜に当たると枯れるし、土が凍れば枯れるのに、暑さに弱いという結構ややこしい性格。で、地域によって植える時期と開花時期が若干違います。

暖地霜の降りない地域
9月種まき→9月10月苗植え→12月から4月に開花

中間地霜は降りるが土は凍らない
8月9月に種まき→10月苗植え→12月から5月に開花

寒冷地雪が深いか土が凍る地域
3月4月に種まき→5月苗植え→6月から8月に開花

適した用土は?

弱アルカリ性の土を好みますので、酸性の土を避け、弱アリカリ〜中性〜弱酸性に調整します。庭の土に植える場合は植え付ける一週間前までに苦土石灰を混ぜて中和させてください。日本は全国的に弱酸性の土なので、何も処理していないと必ず弱酸性の土になります。庭の土には3割ほど混ぜてください。

鉢植えにする場合は、花と野菜の土(培養土)で植え付けをします。もしくは赤玉土腐葉土4と緩効性固形肥料を混ぜたものを利用します。培養土には最初から肥料が入っています。

種まき・育苗は?

一般的には種まきではなく苗を春に買って植え付けます。

15度〜20度が発芽温度なので、4月前後に種まきします。ビニールポットに用土を入れて、種子を三つ入れて、うっすら土を被せて、明るい日陰で乾燥しないように水をやっていると4日〜1週間で発芽します。発芽したら間引いて、一本にして、本葉が3枚以上になったら、庭植え・鉢植えにしましょう。

詳細は以下のページを参考にしてください。
カレンジュラ(キンセンカ)の種まき
カレンジュラ(キンセンカ)の種まき
雑記

鉢植えの手順は?

5号〜6号鉢に1苗、横長プランターなら4個〜5個の苗を植えましょう。

鉢の底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて土や石が流れ出ないようにして、鉢底石(軽石)を2センチか3センチほど入れ、その上に土を入れて、苗を入れて、隙間に土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができますので、その隙間に土を入れてを繰り返します。最後に水をやったら完成です。

庭植えの手順は?

キンセンカを去年植えたところには植えないようにします。連作障害を起こす。一年間隔を開ければ問題無いです。

庭土を深さ20cmほど掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。

また庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。

穴に半分用土を戻して、株同士は、矮性種は15~20cm、高性種は25~30cmほど間隔を空けて、配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。

水やり

鉢植えの場合は、冬も春も、土が乾いていたら水をタップリと与えてください。水をやりすぎると過湿で根が腐って枯れてしまいますので、土を触ってみて土が濡れている間は水をやらないようにします。受け皿の水は捨てるようにします。

庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫ですが、様子を見て水やりをしてください。

肥料

植える際に元肥として遅効性(ゆっくりと効いてくる肥料)を混ぜ込みます。よくホームセンターなどで販売している「土」には肥料が入っているのでそれで充分で、追肥は不要です。

ただ、日光が当たっているのに葉っぱが黄色くなったら、肥料が足りていないので液体肥料を規定量に薄めて、2週に一回のペースで与えてください。
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病害虫

ウドンコ病ヨトウムシスリップスが発生します。ウドンコ病は風通しが悪いと発生します。

アブラムシ・マメハモグリガにはベストガード粒剤を散布します。
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由来・伝承

クリュティエーはアポローンの恋人だったが捨てられ、太陽を見ながら悲しんで泣き暮らすうちに、彼女は死んでしまう。彼女はヒマワリになり、その花はいつも愛しい人の方(太陽=アポロン)を向いている。

この神話の花が「カレンジュラ(キンセンカ)」とされるのですが、現在は「ヒマワリ」とされています。ヒマワリがヨーロッパに伝わったのが1510年(スペイン)とされていますので、ヒマワリは後付でしょう。

カレンジュラの語源は「毎月一日」。長期間咲いているので。カレンダーの語源。

日本では観賞用ですが、欧米ではハーブとして扱われます。キンセンカの軟膏は皮膚の病気に効くと言われています。
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