プリムラ・オブコニカの育て方…カブれる植物でしたが、今は大丈夫
目次
プリムラ・オブコニカの特徴は?昔はカブれる植物でした水やり肥料が切れたら花が止まります花ガラ摘みして次の花を咲かせましょう管理場所・日当たり植えかえ病害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- プリムラ・オブコニカ
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- サクラソウ属
- 学名
- Primula obconica
- 別名
- 常盤桜
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 初心者向け
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プリムラ・オブコニカの特徴は?
プリムラ・オブコニカは
サクラソウ科サクラソウ属(
プリムラ属)の
多年草。夏の暑さで枯れることが多いので
一年草扱いとされることが多いです。
サクラソウの一種で、サクラソウとしては大きめの花がボール状に咲くのでボリュームがあり、簡単なギフトとして販売されることが多いです。見た目の鮮やかさの割に安価で寄せ鉢にも人気があります。
プリムラ類は暑さと寒さに弱いものですが、プリムラオブコニカは中でも寒さに弱いので、冬は戸外で管理するのには向きません。しかし、明るい日陰でもよく花が咲き、花の咲く時期も長いために、室内の明るい場所で管理すれば、長く楽しめる植物です。
草丈20cm〜30cm
花いろ紫・ピンク・白・藤色などなど
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昔はカブれる植物でした
昔のプリムラ・オブコニカは漆(うるし)並みにかぶれやすくて、プリムラオブコニカを育てているがために、皮膚科へ通院することになりかねません。ただし現在販売されているものは、そういうカブれる成分が無いタイプです。ノンプリミン系と言われます。
何十年も手のかぶれに悩んでいた人がいまして、その人が思い切って有名な皮膚科の病院に行ったんですね。その医者に手を見せたら、すぐに「あなたの家にこんな花が置いてありませんか?」と写真を見せたんだそうです。それがプリムラ・オブコニカ。実際、その人の家には10年前からオブコニカがあり、それが原因だったのです。オブコニカはネットのBBSの園芸板の育てないほうがいい植物スレッドでちょくちょく見かける名前です。ただ最近のオブコニカは品種改良が進み、カブレ成分が無くなっています。かぶれるオブコニカは余程古いもので、恐れる必要はないです。
その他の
アレルギー反応・かぶれを引き起こす植物は
アレルギーのページを参考に。
水やり
プリムラ・オブコニカは乾燥に弱いので水はしっかりとやらなくてはいけませんが、過湿にも弱いので、水のやり過ぎにも気をつけないといけません。土が乾いていたら鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。
水が切れているわけでもないのに、葉っぱが黄色くなっているようならば、
根詰まりを疑います。
肥料が切れたら花が止まります
生育時期の10月〜4月に10日に1回ほどは液体
肥料を規定量与えてください。肥料がなくなると開花しなくなるので、必ず追肥しましょう。
花ガラ摘みして次の花を咲かせましょう
咲き終わった花を放置しておくと栄養が種を作ることに注がれるので、しおれた花(
花ガラ)は小まめにつみとってください。そうすることで、次の
花芽が出来、伸びてきます。花を長く楽しむコツです。
また、葉っぱが黄色くなっていたら、摘み取ってください。特に春以降の暑い時期では、水に当たり、腐って
病気の原因になります。
もしも葉っぱの変色が酷い場合は、根詰まりを疑いましょう。鉢の底から根っこがワサワサとはみ出ているのなら大き目の鉢に植え替えてやりましょう。
管理場所・日当たり
年間を通して室内の窓辺の日当たりで管理します。耐寒温度は5度前後なので、冬に窓辺で管理する場合、寒波がくると窓の近くは氷点下まで下がるため、夜は窓から離し、朝からは窓で日光に充てるようにします。
冷暖房の風は非常に乾燥しているためプリムラ・オブコニカでなくても、直撃すると枯れてしまいます。直撃しなければいいので、置き場所を変えましょう。
夏越し
寒さに弱い反面、他のプリムラ類に比べると夏の暑さに耐性があります。寒冷地では夏も開花することがあります。
暖地でも室内の涼しい場所で管理すれば
夏越しも可能です。ただ、まーそんな高いものでは無いですし、他のプリムラよりは暑さに強いといっても、普通の植物よりは暑さに弱いわけですから、枯れることは全然珍しいことでも恥ずかしいことでも無いです。よって、夏になったら枯れるくらいの気持ちでもOK。
夏越しに成功したら9月に植え替えをしましょう。
植えかえ
植え替えの時期は?
植え替えに適した時期は夏越しに成功した9月の少し涼しくなった頃。
冬に買ったプリムラ・オブコニカは少なくとも翌年の9月までは植え替えなくて大丈夫です。プリムラ・オブコニカに異常があったら水のやりすぎや寒さなどを疑って下さい。どうにも根詰まりしているようなら、植え替え時期でなくても、土を落とさないでひとまわり大きな鉢に植え替えます。
用土
室内で管理することが多いので、匂いの少ない
観葉植物の土が便利です。自作する場合は
赤玉土6調整済み
ピートモスか
ココピート4に化成肥料を規定量混ぜて
用土とします。
鉢植えの植え替え手順
一回り大きな鉢を用意して、鉢底の水が抜ける穴を土が出ないようにするための鉢底網で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を入れ、土を少し敷き、その上に古い鉢から出した株を入れて、隙間に土を流し込んで、水をやって完成です。
植え替えの際に古い土を3分の1落として、根を整理して、同じ大きさの鉢に植えたり、株分けも可能です。
病害虫
灰色カビ病
灰色カビ病は低温・高湿度の環境で発生しやすいカビです。風通しのよい場所に移動させ、葉っぱを間引いてやると予防できますし、改善できます。用土を
水はけをよくすると予防できます。発症したら、病変部分を取り除き、殺菌剤(モスビラン・トップジンMスプレー)を散布します。
ウドンコ病
ウドンコ病は高温・乾燥すると発生しやすいカビで、春〜夏に発生しやすいです。葉っぱに白い粉を吹きます。株が健康なら発症しづらく、発症しても治癒することもあります。病変部分を取り除き、被害が多いなら対応の薬剤(サンヨール液剤ALなど)を散布します。性質や薬剤の詳細は以下のページを参考にしてください。
アブラムシ
アブラムシは小さな虫で、新芽にたかって汁を吸って弱らせます。特に春以降に発生しやすいです。早めに薬剤(サンヨール液剤AL・モスビラン・トップジンMスプレーなど)で駆除するといいです。
ヨトウムシ
ヨトウムシは蛾の幼虫で、大きくなると昼間は土中に潜んで、夕方以降に出てきて、葉っぱを食べる。室内で管理しているとあまり見られないです。
スリップス
スリップスは小さな甲虫で葉っぱや花を削って食べる。なぜか花を食べます。花や葉がかすれていたら、よくよく見てください。発見次第取り除き、薬剤を散布します。少量から爆発的に増えるので、早めに駆除しましょう。
ハダニ
ハダニは乾燥する高温時期に発生しやすいです。葉っぱの裏に潜んで、汁を吸っているので葉っぱの裏に水をかけると発生を予防できます。大量に見られるようなら薬剤(サンヨール液剤ALなど)を散布して駆除します。
★
ナメクジ
ナメクジは春から秋にかけて、特に湿度の高い環境に発生しやすい。葉っぱにヌラヌラとした歩いた後があったらナメクジです。誘引駆除剤があるのでこれを使ってください。性質や薬剤の詳細は以下のページを参考にしてください。
最後に…
その他のプリムラ属については
プリムラ属を参考にしてください。
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