プリムラシネンシスの育て方…プリムラの割に暑さ寒さに強いです
目次
プリムラシネンシスとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- プリムラシネンシス
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- サクラソウ属
- 学名
- Primula praenitens(Primula sinensis)
- 別名
- プリムラプラエニテンス
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
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プリムラシネンシスとは?
プリムラ・
シネンシスは
サクラソウ科プリムラ属の
多年草。赤いプリムラシネンシスの画像を貼っていますが、白いものが一般的です。色合いは多種あります。
他のプリムラに比べると寒さに強く、また夏の暑さにも比較的強いので、露地植えに向いています。越年して栽培もできますが、株の寿命が短く、2年か3年で消えていくとされていますが、三年四年と株を大きくしている人も居ます。定期的に苗を買い替えるのが一般的です。
花の付き具合が他のプリムラよりも立派なのと、葉っぱの色合いがシックなために花の鮮やかさが際立つのもあり、ガーデナーに人気です。
夏越しのコツとしてはとにかく涼しく、風通し良くすることです。いわゆる
シェードガーデンで夏越し可能(ただし地域による)。
つぎつぎとツボミが出てきて、次々に咲きます。花が終わると種を作ることに栄養を回すので、咲き終わった花を小まめに摘むことで、つぎの花が咲きやすくなります。
プリムラシネンセスは種によっても増えます。夏越えに失敗してもこの種がこぼれていて、来年咲くということがあるらしいです(未確認)。
草丈15cm〜20cm
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水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけで十分です。
鉢植えの場合、土が乾いたら、水をたっぷりとやってください。水をやりすぎると、根が傷んでしまいます。他のプリムラ類に比べて、湿度や暑さにも抵抗があるものの、決して強いわけではありませんので、水のやりすぎには注意しましょう。
肥料
生育する秋から春に掛けて、薄い液肥を二週間に一回程度やります。
肥料があった方が花つきがよいですが、肥料が多いと根が傷み、枯れる原因ともなりますので、あくまで薄めにします。また、寒さで生育していないのであれば、肥料はやりません。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付け・植え替えは春か秋にします。できれば開花していない秋に植え替えるといいです。春の開花時期に植え替えるのであれば、土を落とさないで植え替えます。
シネンセスは夏の暑さに弱いです。なんとか夏越ししたあとの秋(9月〜10月)に植換えをする場合は、十分涼しくなってからにします。具体的には最高気温が20度を下回るか、もっと涼しくなってからです。植え替え自体が植物にとって
ストレスですから、夏のダメージが残っている時期に植え替えをすると、そのまま枯れることもあります。
用土
鉢植えする場合の
用土は市販されている花と野菜の
培養土で植え付けるか、この培養土に
パーライトを1割ほど入れて
水捌けをよくするといいです。自作する場合は、
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものに化成肥料を規定量足したもので植え付けをします。
種まき
6月〜7月にタネをまいて、9月以降に植え付けます。翌年の春には開花します。
6月〜7月にビニールポットに上記の植え付けの用土を入れ、その上にタネを数粒まきます。種の上に土は5mmほど薄くかぶせるか、まったく被せません。あとは乾燥しないように水をやり、明かり日陰で管理します。
発芽したら間引いて、本葉が3枚になるまでに一本仕立てにし、9月以降の気温が20度前後になったら鉢植え・庭植えにします。
鉢植え
鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、鉢底石(
軽石)を2cmほど敷き、その上に用土を入れます。株の土を3分の1ほど落として、黒く傷んだ根をハサミで切ってから、株を鉢に入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。水は鉢底から出てくるくらいにしっかりとやってください。
開花しているときに植え替えるとダメージがあるので、春の開花している時期に植え替えるのであれば、土を落とさず、根を崩さずにひとまわり大きな鉢に植え替えます。土を落とさなければダメージが少なく、回復しやすいです。土を落とすと枯れることもあります。
庭植え
深さ20cmほど庭土を掘り、腐葉土か
堆肥を庭土に対して2割ほど追加して、化成肥料を入れてよく混ぜて用土とします。
水はけが悪いのであれば川砂・パーライトなどを入れて水捌けをよくして植え付けます。
管理場所・日当たり
庭植えの管理場所
庭植えする場合は、年間を通して、
半日陰の場所で育てます。寒さに強いのですが、あくまで
サクラソウの仲間にしては…程度で霜に当たると傷んでしまいます。霜が当たらないように何かの木の下や、軒下などに植えてください。また土が凍結すると枯れるので、凍結しない場所に植えるか、凍結しないように冬は
マルチングをします。
また夏越しさせるのであれば、夏に涼しいところで管理します。夏越しは、それほど難しくありません。夏越し出来れば、年々株が大きく育っていきます。
鉢植えの管理場所
鉢植えの場合は、冬は霜の当たらない軒下の日当たりで管理します。春は戸外の日当たり、夏は風通しの良い、戸外の日陰か半日陰の涼しいところに置いてください。風通しが悪いと夏の暑さで枯れてしまいます。秋も春と同じで日当たりか半日陰で管理します。
病気・害虫
アブラムシ
春〜秋にかけて発生します。土に
オルトランを入れておくと予防できます。発生したら、少量であれば水流で飛ばしたり、手で取り除きます。多いなら薬剤で駆除します。
ハダニ
乾燥すると発生しやすく、葉っぱの裏に水をかけることで予防できます。土にオルトランを混ぜておくと予防できますが、耐性がつくのでいくつかの薬剤を使って駆除した方がいいです。
うどんこ病
葉っぱに白い粉が吹く、カビの一種で、乾燥すると発生しやすいので、葉っぱに水をかけると予防できます。ただ、シネンシスは過湿が苦手なので、薬剤を散布して予防・治療しましょう。
ウドンコ病は株が健康だと発症しずらく、また発症しても健康なら回復するので、春と秋に肥料をやって健康に育てておくことで予防できます。
灰色かび病
湿度の高い、気温の低い時期に発生しやすいです。
水やりが多く、風通しが悪いと発生しやすいので、傷んだ葉をむしり、風通しの良いところで管理すると予防できます。発症したら病変箇所を取り除き、殺菌剤を散布しておきます。春や秋にしっかりと生育させていれば、予防できるので春と秋に肥料をやって日光に当てて生育させましょう。
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