アラカルトシュシュの育て方…霜に負けないプリムラ、来年も咲かせたいなら?
目次
アラカルトシュシュの特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所花ガラ摘み・剪定病害虫感想など雑記関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アラカルトシュシュ
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- プリムラ属
- 学名
- Primura 'Garden primura'
- 別名
- ガーデンプリムラ
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
アラカルトシュシュの特徴は?
アラカルトシュシュは
サクラソウ科プリムラ属のプリムラの「サカタの種」が開発した
園芸品種のガーデンプリムラの一つ。これまで流通していた
プリムラ・ポリアンサや
プリムラ・ジュリアンと葉や花の雰囲気は同じなのに、耐寒温度マイナス10度と驚異的に寒さに強いのが最大の特徴。雪・霜でも枯れません。耐寒性の強さは
パンジー・
ビオラと並びますので、これらと
寄せ植えにしたり、冬の庭のメインになっていく可能性が高い。
花茎が何本を立ち上がって、小さな花がいくつもミッチリと冬から春にかけて長期間開花します。
ただ、まだまだ苗が高い。
草丈20cm〜30cm(ポリアンサや
ジュリアンより草丈が高い)
来年も咲かせるには?
アラカルトシュシュは5月以降は暑さで弱って、枯れてしまうことが多い
一年草扱いですが、涼しい
半日陰に移動させれば
夏越しは可能で、夏越しすればさらに大きな株に育ちます。
5月〜6月以降は徐々に開花が止まって、成長が止まります。半分に
切り戻して、傷んだ葉っぱをむしって、風通しの良い、明るい日陰で管理するか、寒冷紗やヨシズで遮光しておくと夏越しできなくもないです。
日光を減らして管理すると、どうしても水を吸い上げる力が弱くなってしまい、
水やりが多いと腐る、少ないと干からびるという綱渡り状態になります。これは何度も水やりをし、毎日観察して判断していくしかないです。
あと、虫が発生します。芋虫や
アブラムシなどです。これらは薬剤を散布して速攻で駆除します。手で取っていたら追いつかないです。
ところで、プリムラの夏越しというとジュリアンです。ジュリアンの夏越しに成功した人は多いですが、難易度の高いのは間違いないのですね。シュシュの夏越しはそのジュリアンよりは簡単です。簡単というか確率がよいですね。
夏越しに成功した場合は、9月〜10月の20度くらいに涼しくなったころに大きめの鉢に植え替えましょう。
スポンサーリンク
水やり
庭植えにした場合は、水やりは自然に降る雨だけでほぼ十分です。
鉢植えの場合は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。受け皿に溜まった水は捨て、土が乾くまで水をやらないようにします。
肥料
開花している時期(12月〜5月)は液体
肥料を週に一回か、化成肥料を1ヶ月に一回やります。開花が多く、肥料が切れると開花が止まるので、必ず追肥を継続してください。夏は株が弱りますので、肥料をやらないようにし、土中に肥料成分が残らないように早めにストップしておきましょう。
植え替え・植え付け
時期
冬に苗が流通するので、これを買って鉢植え、庭植えにします。庭植えにした場合は夏に枯れる、というかいつの間にか消えてしまうことがありますが、夏に涼しい環境だと庭植えでも夏越しも可能です。
鉢植えの場合は
根詰まりを防ぐために、毎年、秋〜冬に植え替えをします。
用土
鉢植えの場合、一般的な花や野菜の
培養土を使用します。自分で土を作る場合は、
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜて
用土とします。庭植えの場合、庭土に腐葉土や
堆肥を追加して土壌を改良してから植えましょう。
鉢植えの植え付け手順
鉢植えする際には、まず鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2〜3cmほど敷きます。次に用土を鉢に入れ、株を植えます。株を植えた後は、周囲の隙間にも用土を埋めます。最後に、鉢底から水が出るまで丁寧に水を与えます。
植え替えを行う際には、古い土の約3分の1を取り除きます。そして、同じサイズか、または1つ大きいサイズの鉢に植え替えます。
庭植えの植え付けの手順は?
深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
複数株を植える場合は株同士は25cm〜30cm空けて植えてください。
管理場所
日当たりの良いところで管理します。半日陰でも育ちますが、日当たりが悪いと開花が少なくなります。
庭植えで夏越しを考えるなら、年間を通して半日陰の場所、もしくは夏は広葉樹が茂って木陰になる場所に植えます。
冬の管理
耐寒温度はマイナス10度とかなり寒さに強いので、戸外での越冬が可能です。ただ、霜に当たると株が枯れるわけじゃないのですが、画像のように花は傷み、しおれてしまいます。もちろん、回復するので気にしないでもいいんですが、できれば軒下などで管理すると花が綺麗な状態で長く楽しめます。
花ガラ摘み・剪定
花がしぼんだら、花を摘みます。花を放置していても
種子は(ほぼ)できませんが、放置していると株が弱って次の花が咲きづらくなりますし、
病気の元になりますので、取り除きましょう。
プリムラ属の植物のツボミは日光に当たらないと開花しにくくなります。
花ガラ摘みで、株元に日光が当たるようにするといいです。また、葉っぱが茂って中央部分に日光当たっていないなら、この葉っぱが取り除く方がよいです。
葉が黄色や茶色になっていたら、その葉っぱは摘みましょう。
病害虫
あまり病気・
害虫は見られませんが、アブラムシ・
ハダニなどは見られます。
感想など雑記
見た目がほぼポリアンサなのでこれが庭植えされているのを見ると「霜にあたって枯れるぞ!」とドキドキします。でも、もちろん大丈夫。
冬のガーデニングは変わるかもしれませんね。
スポンサーリンク
関連記事