矮性・ミニヒマワリの育て方

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ミニヒマワリの基礎データ
ミニヒマワリ
科名キク科
学名Halianthus
別名矮性ヒマワリ
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
植え
肥料
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ミニヒマワリとは?

ミニヒマワリ(矮性ヒマワリ)は小さく育つように品種改良したものか、大きくならないように薬品処理したもの。性質はヒマワリと同じ。境目はかなり曖昧。丈が80センチ以下くらいで「ミニひまわり」「矮性ヒマワリ」と言われる(と思う)。一本立ちのものもあるし、分枝しやすい品種もある。枝分かれしやすいものは、次々に開花して長く楽しめるので一般の園芸家には人気。基本的に一本立ちの品種は切り花用のプロ農家向け。

一度植えると移植は出来ない。ポットから植えるときは土を崩さないで植えること。夏の乾燥・水切れが栽培では問題になる。肥料をやると花は大きくなるが、徒長して折れやすいし、花が歪むので、肥料は控えめがコツ。
種まきから開花までは二ヶ月くらい(品種によって違うが50日から60日)。花粉が出ない品種は花が長持ち。
まとめ
●乾燥に注意。水切れが問題。
●乾燥対策に株元にマルチングするといい。
●日当たりで管理。半日陰でも開花するが、生育・開花量はぜんぜん違う。
●肥料は控えめ。肥料が多いと花が大きくなるが、花が歪むことがあるし、茎が徒長して折れやすくなる。
●枝分かれするタイプは摘芯することで枝分かれしやすくなり、花が増える。
●植えるのは5月から7月。開花までは品種によるが二ヶ月位。
●移植は不可。植え付けのときも土を崩さないように植える。
●気温15度位から生育し、20度以上で生育が早くなり、30度を超えると生育が鈍くなる。

参考品種の詳細は以下のリンクを参考に。
ヒマワリの品種・系統のまとめ

摘芯について

ミニヒマワリ:摘芯について
枝分かれする品種は摘芯しましょう
ヒマワリは最初の芽を一定の大きさに育ってから摘芯すると、脇から枝が伸びて大きな株に育ちます。結果花も増えます。

イラストでは最初の花がしぼんでから切る事で脇芽を出していますが、品種によっては切らなくても脇芽は出ます。ですが、切った方が出やすく、また、最初の花が咲く前に切ることで脇芽が出る時期を早めて、株を大きくした方がボリュームが出ます。
●脇芽の花は、最初の花より小さいものになります。大きなヒマワリがいいなら、ミニヒマワリではなく普通のヒマワリを育てた方がいいです。ミニヒマワリは花を沢山咲かせて楽しむ方がお得です。
●枝分かれしづらい、ほとんどしない品種もあるので、その辺りは品種の性質をよく調べてから判断する。枝分かれしない(しづらい)ものを摘芯したら単に花芽を落とすだけ。

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているうちに水をやると根腐れを起こします。葉っぱが少々しおれているくらいならば水をやれば回復します。ヒマワリは比較的乾燥に強い植物です。

夏の水やり

ミニヒマワリが乾燥に強いといっても、プランターや鉢は水切れが起きやすいものですし、真夏の暑さはミニヒマワリにとってもキツイです。

真夏は毎日朝と夕方の二回、しっかりと水をやるようにします。鉢植えの場合で真夏の水やりがどうしても追いつかない場合は、半日陰に移動させたり、二重鉢といった対策を採りましょう。

株元に腐葉土やワラや酸性度調整済みのピートモスなどを敷いてマルチングすれば、蒸発を防ぐことでかなり乾燥を防ぐことが出来ます。

庭植えの水やり

庭植えでも葉っぱがしおれる前に水をやるようにします。真夏は乾燥で葉っぱが萎れます。どうにも乾燥する場合は、株元に腐葉土やワラや酸度調整済みピートモスでマルチングをします。

ミニヒマワリの肥料

肥料が多いと徒長します。ミニヒマワリ(矮性ヒマワリ)は小さくまとまるのがいいですし、徒長するとちょっとした風で茎がポキっと折れやすくなります。肥料は控えめが基本。

基本的に培養土などに最初から含まれる肥料だけでは不足する。春から夏の生育期間の間は、一週間に一回液体肥料をやるか、一ヶ月に一回、緩効性肥料をやってください。肥料は様子を見て調整します。

庭植えの場合、肥料を混ぜていなくても、土中に肥料は多く含まれやすい。追加するかどうかは様子を見て判断する。前の植物を育てたときの肥料が残っていることもあるので注意。よくわからない場合は、土壌成分測定器で、肥料成分を調べられるものでチェックしてから判断するといいです。

鉢・プランターの植え付け

時期

植え付けは霜が降りなくなってから、関東では4月の下旬以降。無難なのは5月のゴールデンウィーク過ぎてから。5月の初週は霜が降りることが稀にあります。暖地であれば4月でも。寒冷地では5月下旬以降に植え付けします。

直根性で移植は不可能
ヒマワリは直根性といって、太い根が一本伸びたタイプであり、この根が傷つくと枯れてしまいます。苗・ポットで購入して、プランターや庭植えする場合は、植え付ける際には、土を崩さないで植えてください。傷がつくと、水を吸い上げられず、成長が止まります。
これを防ぐために、種蒔きが向いています。

用土

用土ホームセンターなどで売っている花と野菜の培養土を使うか、赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。

植え付け

ミニヒマワリ:植え付け
ヒマワリは密生させたほうが綺麗に見えます。そこで65cmプランターの場合は5株以上。水切れがあるので5株か7株が無難です。結構キツキツです。丸い鉢の場合は直径30cmの尺鉢に苗三つを正三角を描くようにして植えます。

庭植え

深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に3割か4割ほどの腐葉土か堆肥を混ぜ、緩効性肥料を入れます。肥料は控えめにします。後は苗を植えて、最後に水をやって完成です。株間は品種によって違いますが、密生させるほどに小さくなります。

矮性(背が低い)なので支柱は不要。

密生させると病気にあったり、花が奇形になりやすい。でも、ある程度は密生したほうがキレイ。

種まき

ミニヒマワリ:種まき
ビニールポットなどに用土(花と野菜の培養土か、赤玉土小粒単用)を入れ、そこに種子を置き、土をかぶせる。種子は丸い方を上にして埋める。ただ、向きがどちらでも(上下逆さまでも横でも)発芽率に違いはない。発芽率がよいので(品種や保存状況にもよるが)、一つのポットに一粒でもほぼ問題ない。保険をかけて、二粒入れて、発芽後に間引くようにする。深さは1センチほど。ヒマワリは嫌光性で光が当たると発芽しないので見えないくらいに土がかぶさるようにする。

発芽まで乾かないように水をやり、日陰で管理する(日光に当てる必要はない)。発芽まで最短で3日。遅くて7日。発芽温度は20度から25度(月でいうと5月以降)。発芽したらスグに日当たりで管理し、水切れしないようにする。最初に双葉が出て、本葉がでる。本葉が2枚か3枚になったら、庭植えしたり、鉢植えにする。
●種まきする前に一晩、水につけておくと発芽率がよくなる。
●発芽したらスグに日光(直射日光)に当てる。日当たりで管理。じゃないと徒長しやすい。他の植物は本葉が揃うまで日当たりでは管理しないことが多いがヒマワリはとにかく日光好き。

管理場所・日当たり

ヒマワリだけに太陽がとにかく好きで、日光が不足すると場合によっては花が咲かず、成長も滞ります。日当たりで管理します。出来れば一日中、日光が当たる場所で管理します。半日陰でも育ち、花が咲きますが、勢いが無く、花の数も少なくなります。

病害虫

害虫に関してはヒマワリの病害虫の項目を参考に。

特徴・由来・伝承

一般的にはヒマワリを矮性処理(小さく育つように処理すること)したものを指します。種の場合は、大きく育たないように品種改良してあり、背の低いヒマワリになります。そもそもヒマワリは小さな鉢に植えていても花が小さくなりますので、小さなポットに植えて小さく育てたものを「ミニヒマワリの苗」として売っている場合もあります。

どちらにしても、花粉が少なく、種がつきづらい性質があり、花が長く咲きます。
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