カラジュームの育て方

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カラジュームの基礎データ
カラジューム
科名サトイモ科
属名カラジウム属
学名Caladium
別名ニシキイモ
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
画像投稿
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植え
肥料
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カラジュームとは?

カラジュームはサトイモ科ハイモ属(カラジウム属)の非耐寒性球根植物観葉植物です。春から芽吹いて、初夏・夏がもっとも生育し、秋以降は葉っぱが枯れて球根の状態で冬を越します。寒さに弱く、5度以下になると球根が腐って枯るので、室内での管理となります。

カラジュームは夏前後に流通する植物です。でも夏の強い直射に弱く、育てているうちに茎が弱くて、フラフラと倒れてしまいます――もうそういうものだと考えてください。

水やり

カラジュームは水を好む植物ですが、水をやりすぎると球根が腐って枯れてしまいます。カラジュームの生育がよくなる7月〜8月以外は…気温が25度以下の環境なら…土が乾くまでは水をやらないようにしましょう。受け皿に水が溜まっている場合は、この水をこまめに捨ててください。水が腐ると病気の元になります。

気温が高くなってくるとカラジュームは生育がよくなり、今度は乾燥しやすく、水を切らすとすぐにグッタリと倒れてしまいます。夏は土の様子を見つつ、朝と夕方の2回水やりをすることになります。

冬の水やり
10月になったら、水やりを減らし、葉っぱを枯らして休眠状態にします。春になって気温が上がってきたら水やりを再開します。もしくは秋に掘り上げて保管しておいて、春になったら植え付けます。

もしもぐったりしてたら
もしも水切れしてグッタリしたら、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりと水やりをしてから、紐で茎全体をしばって、持ち上げて日陰で管理します。

肥料

生育する時期(5月〜9月)は2ヶ月に1回緩効性肥料をやるか、2週間に一回、液体肥料をやります。特に気温が高くなる7月〜8月はよく生育するため、肥料をやるとよいです。窒素の多い肥料をやっていると葉色が悪くなることがあります。

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管理場所・日当たり

カラジュームは日光を好む植物なのですが、いきなり日当たりで管理すると葉っぱが傷んで枯れてしまいますので、明るい日陰から徐々に慣らしてやります。それでも、真夏の直射日光はキツイので葉焼けを起こすことがあります。春から夏は半日陰か明るい日陰で管理するのが無難です。

日光が不足すると、葉っぱの模様が褪せてきます。カラジュームは観葉植物としては管理が難しい植物です。

越冬と春の植え付け

休眠させる(10月)

熱帯の植物で10度以下になると球根が腐って枯れていきます。水やりを減らすことで、多少は寒さに強くなるんですが、冬越しはかなり難しいです。

そこで強制休眠させます。最低気温が20度になる頃から…10月になったら徐々に水やりを減らしていき、乾燥で葉っぱが落として休眠させます。
●植えっぱなしでもいいのですが、植えっぱなしだと春までに腐っていることが多いので、掘り上げて暖かく管理する方が確率がよいです。

越冬(10月〜3月)

休眠しても10度以下になると腐ってしまいますので、掘り上げて、オガクズバーミキュライトを入れた箱(クーラーボックスだとよい)に入れて、部屋の上の方(暖かい空気は部屋の上部に行くので上の方)…例えばタンスの上とか、食器棚の上とかに置いておくといいです。

芽出し(4月〜6月)

2年目以降は葉っぱがたくさん出ない理由
2年目はカラジュームから購入時のように葉っぱがたくさん出て来ず、不恰好に育ちます。これは、花芽をそのままに栽培しているためです。

カラジュームは球根植物で、いくつかの球根のような塊がいくつか合わさった形状なんですが、この球根部分に花芽を持った太い部分があります。この花芽を伸ばすと葉っぱが伸びないので、球根を植える前に花芽をナイフで削り取って、日陰で三日ほど切り口が乾かせます。こうすることで、葉が伸びて店頭に並んでいるようなカラジュームになります。
●株分けも可能です。ナイフで切って、切り口に癒合剤(ベンレートなど)を塗って腐敗防止をします。


芽出しをしてから植え付けます。
芽出しは4月〜6月に行います。

カラジュームは25度〜30度にならないと球根から芽が出にくいです。15度以上になると芽が出るんですが、温度が低いと出るまで時間がかかり、また芽出しが揃わないため、草姿がカッコ悪くなります。そこで、上記のように花芽をエグった球根を、川砂やバーミキュライトなどを入れた鉢に入れて、球根の芽の上に5mmほど被せて、鉢ごとビニール袋に入れて、日向で管理します。

ビニール袋に入れることで保湿になり、ビニール内部の温度を25度以上にします。すると一ヶ月くらいで芽が出てきます。芽が出てきて、新芽が4cm〜5cmくらいになったら、植え付けます。

植え付け手順

4号〜5号なら1球〜3球。6号〜7号なら4球〜6球くらいを目安に植え付けます。用土は観葉植物用の土か、自作する場合は赤玉土6ピートモス2バーミキュライト2などです。鉢の底の穴を網で塞いで、その上に鉢底石を敷いて、用土を入れて、球根を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。
球根の頭が深さ3cmに埋まるように植えます。

支柱を

カラジュームは夏に生長して延びると、葉っぱに対して茎が弱いのか、折れやすくなります。そこでアサガオを巻きつけるような行灯仕立ての支柱を添えて支えてやります。

病害虫

灰色カビ病
灰色カビ病は灰色のカビが生える病気で、低温で湿度が高いと発生しやすいので梅雨時期に発生しやすい。風通しをよくすると発生は抑えられます。発症部分を取り除き、廃棄し、できれば殺菌剤を散布するといいです。

ヨトウムシ
ヨトウムシは大きな芋虫で、昼は土の中で、夜になると土中から出てきて葉っぱを食害する。対応の薬剤があるので、これを散布すると駆除できます。

ハダニ
ハダニ葉っぱの裏に潜んで、汁を吸い、弱らせる。乾燥に弱いので、葉っぱの裏に霧吹きで水をかけることで予防できます。

特徴・由来・伝承

カラジュームは南米原産の熱帯植物で、18世紀にヨーロッパに持ち込まれて品種改良が進み、ブームが起きます。その後にアメリカでも品種改良が行われています。東南アジアにもカラジュームは自生していて、独特の色合い(黄色など)が見られます。

白や赤の模様が入ったサトイモに似た葉っぱが人気。花も咲きますが、観賞価値は無く、観葉植物です。球根で冬を越して、春にまた葉っぱを出します。

カラジュームは育てるのが結構大変です。初心者は不向きです。
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サトイモ科
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