マドカズラの育て方…植え替えの手順は?用土は?

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マドカズラ
目次
マドカズラとは?
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
水やり
肥料
剪定
病気・害虫
最後に
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
マドカズラ
科名
サトイモ科
属名
モンステラ属
学名
Monstera friedrichsthalii
別名
フリードリヒスターリー
耐寒
0度〜5度
水やり
水を好む
場所
室内
難易度
中級者向け
マドカズラの植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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マドカズラとは?

マドカズラはサトイモ科モンステラ属の多年草観葉植物。モンステラのようにツル性で、似たような葉っぱをつけますが、モンステラが切れ込みをつけるのにたいして、マドカズラは文字通り「窓」のような穴を開けます。モンステラより葉っぱが小さく、小ぶりであるのでインテリアとして使いやすいのも人気。

モンステラ・マドカズラの穴は熱帯雨林の大粒のスコールに当たって葉っぱが破けないようにするためのものです。怪物(モンスター)が語源となるほどに巨大な葉をつけるモンステラに対して、マドカズラは葉が小さくて、完全に切れ込みを入れる必要がなかったのでしょう。葉っぱが小さいのでインテリアに向いています。

茎や葉にシュウ酸カルシウムが含まれていて、触れるとカブれることがあるので、剪定・植え替えの際は手袋をして作業しましょう。また、子供やペットがかじると体調を壊しますので気をつけます。
参考:ペットに危険な観葉植物たち
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植え付け・植えかえ

時期

植え替え時期は5月・6月が適しています。鉢植えの底から根がはみ出していたら、植え替えをしましょう。気根が出ている上に根がはみ出しているわけですから、鉢底から根が出ている時点で普通の植物より相当に「根詰まり」です。もしも、根詰まりで葉っぱが変色するのであれば、真冬を避けて土を落とさないで、植え替えしてください。

用土

植え替えの土は市販されている観葉植物の土か、赤玉土6に腐葉土4を加えて混ぜた土で行います。冬は室内に取り込むので腐葉土の代わりにココピートにして匂いを抑えるか、腐葉土が少ない観葉植物の土がいいです。

鉢の植え替えの手順

一回り大きな鉢に植え替えます。古い鉢から取り出し、5月6月であれば土を三分の一ほど落として、古い根を切り、株分けも可能です。他の季節に植え替えをするのであれば、土は一切落とさないで、鉢増ししましょう。

新しい鉢の底の水が抜ける穴をネットで塞いで、鉢底石(軽石)を2cm〜3cmほど入れ、用土を入れて株を入れて、隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので更に入れて、最後に水をやって完成です。

ツル性で伸びますので、邪魔なら適当なところで切ってしまいます。伸ばしてヘゴや支柱で支えて仕立てることも出来ます。
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管理場所・日当たり

マドカズラは熱帯雨林の木に巻きついて生活するつる性植物で、うっそうと茂った熱帯雨林の薄い木漏れ日の中が生活の場です。直射日光は苦手で、年間を通して室内の明るい場所で管理するか、春〜秋は戸外の半日陰で管理します。夏直射日光が当たっていると葉っぱが焼けて黒く変色する「葉焼け」を起こしてしまいますので、必要ならば寒冷紗やカーテンで遮光してあげます。
とはいえ、日光が少ないと徒長してヒョロ長くなってしまうので、様子を見て葉焼けしない程度に日光には当てた方がいいです。
気温が下がり最低気温が10度前後になってきたら、室内に取り込んで、窓など日光の当たる室内の暖かい場所で管理します。

マドカズラの耐寒温度は10度とされるんですが、根への水やりを控えることでマドカズラの中の液が濃くなり、それで寒さに強くなって耐寒温度は5度か0度くらいまでになります。冬は水やりを減らしましょう。

昼間に暖房をかけている部屋であれば、寝る時に暖房を切っても夜中に5度以下になることはほとんどないです。ただし、窓際など外気に近い場所では夜中に氷点下まで下がります。すると枯れますので、寒波が来るときは部屋の中央に移動させましょう。

水やり

春~秋の気温が15度以上の時期はよく生育しますので、土が乾いていたら水をしっかりとやります。水やりは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやってください。これは冬でも夏でも同じです。受け皿の水は捨ててください。放置していると根腐れを起こします。
マドカズラやモンステラは空中の水分を吸収します。春・夏・秋には葉っぱに霧吹きで水をやるとよく生育します。これを葉水を言います。葉水をすることでハダニアブラムシといった害虫の予防にもなるのでやりましょう。土が乾燥気味で、空気中の湿度が高いと気根を伸ばしますが、別に異変・病気ではないです。ただ、根詰まりが原因のこともありますので、その場合は植え替えをしましょう。
気温が15度を切って寒くなるとマドカズラが水を吸い上げる勢いも鈍くなりますので、冬は水は控えます。冬は土が乾いていたら数日たってから水をやる程度に控えて下さい。冬は特に空気が乾燥しがちなので、根への水やりは控えてその代わりに葉っぱに霧吹きを掛けてやってください。

マドカズラは他の観葉植物より寒さに弱いです。冬に水をやるときは、水道水をそのままやるのではなく、室内に汲み置きしておいて、温度を室温と同じにしてからやってください。また午前中の暖かい時に水をやってください。
生育する時期に液体肥料を二週に一回やるか、緩効性固形肥料を一ヶ月に一回やります。肥料をやりすぎると根を傷めてしまいますから、基本的に控えめにします。
油粕などの有機肥料でもいいですが、室内に取り込んだときに匂いますしコバエが発生するので化成肥料・液体肥料にしておきましょう。
マドカズラはつる性で放置しておくとドンドンと伸びていきます。家のスペースの都合や置き場所の都合で邪魔になる場合は、春~夏の生育期に邪魔な部分を切ってしまいます。よほど強く剪定しない限りは枯れることはありません。

剪定した枝は切り口を水洗いして、赤玉土小粒単用に挿して、乾燥しないように日陰で管理していると発根します。

病気・害虫

カイガラムシは蝋に覆われた白い虫で、内部で植物の汁を吸い、弱らせます。戸外で管理していると発生しやすいですが、室内でも発生することがあります。発生したら歯ブラシで削ぎ落とし、それでも改善しないなら薬剤を散布します。
アブラムシは春〜秋に発生します。新芽の汁を吸って、葉を変形させるため、美観を損ねます。発生した水で吹き飛ばすか、薬剤で駆除します。排泄物にアリがたかったり、スス病が発生することがありますし、一気に増えるので早く駆除しましょう。
ナメクジは葉っぱを食べ、ヌラヌラと光る跡を残す。湿度が高いと発生するので、マドカズラを健康的に管理しているとある程度発生します。誘引駆除剤があり、散布するとかなり発生を抑えられるので使いましょう。
ダンゴムシは基本的に枯れ葉(腐葉土など)を食べる虫ですが、食べるものがないと新芽を食べ始めます。発生したら取り除くか、薬剤で駆除しましょう。
バッタは葉っぱを食べます。近所の雑草に住んでいて、やってくるので草取りをすると抑えられます。

最後に

マドカズラはインテリアとして優れているんですが、家庭によっては寒さに枯れることもあります。もっと育てやすい観葉植物は室内で育てやすい観葉植物にまとめています。

どうしても枯れてしまう人は「観葉植物を枯らす理由6つ」のページを参考にして環境・管理を見直してみましょう。
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