ポトス・エンジョイの育て方
目次
ポトス・エンジョイの特徴とは? 水やり 肥料 植え付け・植えかえ 水挿し・土挿し・茎伏せ 管理場所・日当たり 病害虫 特徴・由来・伝承 関連記事 学名などの基礎データ
最終更新2022-10-19
植物名 ポトス・エンジョイ
科名 サトイモ科
属名 エピプレナム属
学名 Epipremnum aureum
水やり 水を好む
場所 室内
難易度 中級者向け スポンサーリンク
ポトス・エンジョイの特徴とは? ポトス・エンジョイは
サトイモ科 エピプレナム属(ハブカズラ属)の常緑ツタ性
多年草 の
ポトス の
園芸品種 。インドの栽培家によって発見された枝代わり種です。葉っぱの白い斑入り模様が美しく、葉がこぶりで愛らしいのが特徴。寒さにはちょい強め。
同じような斑入りで「
ポトス・マーブルクイーン 」があるのですが、マーブルクイーンは白い斑入り部分が非常に多く、白い部分が多いということは葉緑素が少なく、生育が悪く、性質が弱いのですが、このエンジョイはそこまでではなく、
初心者 でも育てやすい部類になっています。
ポトスですから、ツル先から葉っぱを二枚か三枚残して切って、水につけておくと根が出てきます。それを土に植え替えれば、簡単に株を増やすことも。そこで、水のやりすぎ、やり忘れ、日光不足…もろもろの事情で、枯れ始めたときに、保険として水挿しで株を保存しておくことも出来ます。
花言葉 永遠の富、華やかな明るさ
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水やり 水やり は一般的な鉢植えと同じです。土が乾いていたら水をしっかりとやります。水やりをする前に土に触って、濡れ具合を調べてから水やりをします。もしくは
土壌水分計 で測ってから判断するといいです。
土が濡れている状態が長く続くと根が腐ってきます。
ポトスはよく
ハイドロカルチャー になっているものですから、水耕栽培できるものと思って、「水浸しでも枯れないだろ」と、毎日水をやる人がいるのですが、ハイドロには水が腐らないようする薬が入っていますし、植物も「水耕栽培に適した根」を出しているので大丈夫ですが、土だとそうは行きません。水やりが多いと、水が腐り、根が腐ります。
というわけで、土が乾いたら水やりというパターンでお願いします。
斑入りの白い部分には葉緑素がないため、その分だけ弱いから、エンジョイは緑葉のゴールデンポトス・ライムポトスよりも生育が鈍い。生育が鈍いということは、水を吸い上げる力が弱めなので、緑葉のポトスよりは水やりは控えめになります。注意してください。
葉っぱに霧吹きで葉水を ポトスは熱帯の植物で空気中の湿度が高いほうがよく生長します。年間を通して、土への水やりとは別に、葉っぱに霧吹きを掛けてください。これを
葉水 をいいます。葉っぱの裏側にも霧吹きを掛けることで
ハダニ の予防にもなります。
土への水やりと葉水の2枚看板で給水しましょう。
肥料 春から夏に掛けての生育期間に、二週間に一回程度、液肥をあげてください。
肥料 があったほうがよく生育する。でも肥料が多いと
根腐れ しやすくなるので、基本的には肥料控えめがコツです。
植え付け・植えかえ 時期・頻度 生育時期となる5月〜8月に植え替えをします。
鉢底から根がはみ出していたり、水をやっても水切れが置きやすくなったり、下葉が黄色くなって落ちるようならば、
根詰まり を疑って下さい。大体二年に一回は植え替えをします。
用土 市販されている
観葉植物 の土で植え付けをします。もしくは観葉植物の土に
パーライト ・
軽石 小粒を2割か3割ほど足して使います。ついつい水やりが多くなる人はパーライト・軽石小粒を足して
水はけ を良くしてから植え替えると良いです。
鉢植え 植え替えるときは古い鉢から株を取り出して、古い土を半分か三分の一ほど落とし、根をほぐしてから植え替えをします。同じ大きさの鉢でもいいですし、少し大きな鉢に植え替えてもいいです。
新しい鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3センチほど入れて、
用土 を入れて、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
植え替えて二週間は明るい日陰か
半日陰 で管理します。植え替えの
ストレス で株にダメージがあって、根が新しい土に活着するまでは養生しましょう。
水挿し・土挿し・茎伏せ 水挿し
葉っぱ二枚をつけた10cmくらいの茎を水に挿していると二週間から一ヶ月位で発根し、葉っぱが出る。
土差し
土挿しも同様です。葉っぱ二枚をつけた10cmくらいの茎を土に挿していると発根して増える。発根まで一ヶ月くらい。気温が高いほど発根しやすい。切り口に発根剤を塗ると発根しやすい。
用土は観葉植物の土でもいいが、
赤玉土 小粒だけでやったほうが雑菌が繁殖しないので成功率が上がる。
茎伏せ
ポトス・エンジョイの茎の節から気根が出ます。この気根が出るところを土に押し付けていると発根して、株が出来ます。新しい
5号鉢 位を用意して針金をU字にして土に挿して、押し付ける。発根まで二週間くらい。発根して新芽が出ていたら、茎を切って独立させる。
管理場所・日当たり 春・夏・秋は室内の明るい場所で管理します。明るい場所といっても、直射日光では
葉焼け を起こしますので、窓辺に置くときはカーテンで遮光するなどして、日光量を調節してあげます。
春と秋はできれば戸外の日当たりか半日陰で育てると株が強くなり、葉っぱもよく増える。
日光不足も注意 耐陰性があって日陰でも育つのですが、あまりに日光が不足すると、肝心のマーブル模様が褪(あ)せてきます。日光が不足すると株も弱ってきますので、場所を替えてもう少し明るい場所で管理して下さい。
越冬 耐寒温度は5度以上。冬はできるならば10度以上の場所で管理して下さい。10度以上というのは、リビングなどの人が生活する場所のことです。人が生活している場所は暖房を切った深夜〜明け方でも大体5度以上、日中は15度前後はありますので、リビングで管理すれば越冬は問題なくできます。
冬も日当たりで管理する。すると窓の近くに置くことになる。窓の近くは寒波が来ると夜に気温が下がり、枯れてしまう。寒波が来るときは窓から離すようにします。室内で管理する場合、冷暖房の風に当たらないようにします。冷房も暖房も風は非常に乾燥していて、これが直撃すると乾燥で枯れます。湿度の高い環境を好むポトスではかなりキツイです。冷暖房がかかっている部屋で管理するときは、なおさら葉水をして乾燥を防ぎましょう。
病害虫 基本的には病
害虫 には強い方。
アブラムシ ・ハダニ・
カイガラムシ ・
ナメクジ などが発生する。
特徴・由来・伝承 インドで発見され、オランダで商品化されたポトス。
葉っぱが若干ですが、通常のポトスより小さく、なにより葉っぱの模様が美しいです。葉っぱの色合いが明るく、みずみずしい。2007年オランダのアールスメール市場のイベントでFLORA HOLLAND AWARD受賞。通常のポトスよりも寒さにも強く育てやすい。ただし、斑入りですので、葉焼けを起こしやすいので直射日光には注意。
エンジョイという品種名ですが、英語のつづりは「Enjoy」ではなくて「N’joy」なのですね。
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