ニューサイランの育て方…意外と苗が高い!日当たりと植え付け手順を確認してから買いましょう

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ニューサイランの基礎データ

ニューサイラン
科名
キジカクシ科
属名
フォーミウム属
学名
Phormium
別名
入才蘭
耐寒
マイナス10度〜0度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ニューサイランの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ニューサイランとは?

ニューサイラン(入才蘭)はキジカクシ科の常緑多年草。戸外で育てる観葉植物です。学名がフォーミウム(Phormium)ですので、フォーミウムで流通していることもあります。フォルミウム・テナックスが本来のニューサイランですが、フォルミウム・クッキアナムなど似たものもすべて「ニューサイラン」で一括りになっています。

寒さ・乾燥に強く丈夫。多湿に弱いですが、育てるのは簡単。葉っぱがニョキニョキ伸びるのですが、この葉っぱが尖っているので、子供が居る家庭ではあまりオススメしません。

基本的に頑健ですが、過湿に弱く、水はけが悪い土では根腐れを起こしてしまいます。花も咲きますが鑑賞価値は薄く、滅多に開花しない(数十年に一回?とか)。葉っぱの色も明るい緑・深い緑・シルバーっぽいの、赤(銅葉)などある。常緑のカラーリーフとして結構優秀。

寒さに強くて大型のテナックスと、若干寒さに弱くて小型気味のクッキアヌムがある。斑が入っているのがクッキアヌムですが、二つを交配させていて、寒さに強い斑入り品種が出回っているので、境目はちょっと曖昧。
草丈60cmから2m以上
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なんか株が高価なんですよ

あと大事なポイントとして苗株の単価が高い。古くからある種でも結構な金額になります。苗が届くと、「え?これで、この価格?」と驚きます。栽培自体は難しい植物じゃないんですが、いきなり購入するのは怖いので、ある程度、栽培に慣れた人が購入するようにしましょう。

管理場所・日当たり

品種にもよりますが耐寒性があります

よく見かけるニューサイランのテナックス(マオランと呼ばれることも)は耐寒温度がマイナス10度と非常に寒さに強いです。霜にも降雪にも耐えます。他の品種(クッキアヌム)に関しては0度前後と霜が降りる地域では寒波しだいで枯れるので、植え付け前にチェックしましょう。

真夏の直射と西日に注意

ニューサイランは日当たりを好むのですが、葉っぱが赤い品種・斑入り品種などは真夏の直射日光に弱いので、真夏は半日陰になるような場所が好ましいです。しかし、日光がしっかりと当たると葉っぱがシッカリとがっちりと育つので、葉焼けしない限りは日光にしっかりとあてるといいです。

越冬

寒さに強いテナックス系は戸外の日当たり。霜に当たっても枯れないが葉っぱが傷むので、できれば軒下などに置いて霜に当てないほうが「見た目がいい」(つまり見た目だけの問題)。
●テナックス系でも土が凍ると、枯れないまでもダメージが大きい。場合によっては枯れてしまう。なので、鉢植えの場合は土が凍らない場所で管理する。庭植えの場合は腐葉土やワラで株元を覆って、土が凍らないようにマルチングする。

寒さに弱い品種は室内の日当たりで管理する。関西以西なら戸外でもいいが、室内で管理するのが無難。

植え付け・植えかえ

移植できない

ニューサイランは根が太く伸びる直根性の植物で、根が傷つくと枯れてしまいます。移植はムツカシイと考えて下さい。市販の苗を植えるときも、ポットや鉢の土は崩さずにそのままに植え替えをしてください。植えつけた後も土をギュウギュウと詰めないようにします。一旦根付けば非常に頑健です。

鉢植えにした場合も植え替えのときに土を落とさないで植え替えをします。なので植え替えをするたびに一回り大きな鉢に植え替えていくことになります。

用土

市販の培養土か観葉植物の土に川砂やパーライトなど2割ほど混ぜて水はけをよくしてから植えてください。ジメっとした土では根腐れして枯れてしまいます。ニューサイランはとにかく過湿に注意です。
●一般的な培養土でも育つが、水やりが多いと根腐れしやすい。

鉢植えの手順

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞ぎます。網は土が流れ出ないようにするものです。その上に鉢底石(軽石)を3cmほど敷いて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやります。植え替えは新芽が動き出す前の3月が適期。

苗の土は落とさず、根は崩さないようにします。
●3月に株分けも可能。ただ、根をいじり、土を落としてしまうので、ダメージが大きく、枯れる可能性が大きい。これ以上大きな鉢に植え替えることが出来ない10号鉢になったら挑戦する!って感じ。
●株が活動を始めて、新芽が出だしてから、植え替え・植え付けをすると株を傷める。傷めたからって枯れるとは限らないし、今後の生育で取り返せるが、ダメージからの復活に時間がかかる。
●株分けは、出来るだけ土を落とさないで、根をほぐして、消毒したナイフやハサミで切り分けて、それぞれを別の鉢に植え替える。株分けをしてから、ダメージからの回復に時間がかかるので、長い目で見ること。

庭植えの手順は?

庭植えに適した時期は春、3月頃。芽が動いていない時期にやります。

深さ30cm、直径30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、水はけが悪いなら川砂を混ぜて、緩効性化成肥料を少量やります。根を傷つけないように株を入れて、土を入れて、最後に水をやって完成。
●寒さに強い種類は戸外で越冬出来る。品種によってはドデカク育つので、広い庭にオススメ。冬も常緑だし。

水やり

水やりは土が乾いてからするようにします。多湿が苦手で乾燥に強く、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。やや乾燥気味に管理するのがコツです。ただし生育する時期・高温時期は水切れもしやすい。水が切れると(当たり前だけど)枯れてしまうので、土の様子を見て水をやってください。

肥料

生育する時期(3月〜7月)は一ヶ月に一回、化成肥料をやります。もしくは2週間に一回液体肥料をやります。肥料をやるとよく生育します。あんまり大きくなってほしくない場合は肥料は控えると良いです。

ニューサイランの種

テナックス

耐寒温度マイナス10度。葉っぱは単なる緑。草丈3m。寒冷地でも越冬。
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クッキアヌム

テナックスより小さい。といっても2m。若干寒さに弱い…といっても耐寒温度0度程度。関西以西であれば問題なく越冬。ただし強い霜に当たると枯れるし、土が凍ると枯れる。

バリエガータ

ニューサイラン:バリエガータ
ニューサイラン・バリエガータ(Phormium tenax 'Variegata')のバリエガータというのは斑入りのことで、ニューサイランだけでなく、斑入り品種にはよく付く名前。葉っぱの外側が白いのがフォーミウム・バリエガータとして流通していて、逆に葉っぱの内側が白く、外側が緑なフォーミウム・イエローウェーブもある。生け花で見かけるのがこのグループ。若干葉焼けしやすいが、日光が少ないと斑が鈍い。

株が高さ1.5m〜2mまで大きくなるので、一般家庭では手に余る可能性が高いです。
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パープレア

ニューサイランの紫葉品種。パープレアというのが紫という意味なので、他の植物の品種名でもよく見られる。ネットで検索するといろんな赤葉の品種があります。草丈が50cm〜80cm低い品種が多く、庭に植えると良いのですが、とにかく単価が高い。
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