シュロチク(棕櫚竹)の育て方…植え替えの時期と手順は?

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シュロチクの基礎データ
シュロチク
科名ヤシ科
属名ラピス属
学名Rhapis humilis
別名棕櫚竹
耐寒5度
水やり水控え目
場所室内
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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シュロチク(棕櫚竹)とは?

シュロチク(棕櫚竹)は中国原産のヤシ科ラビス属の植物。名前に竹とありますが、ヤシの仲間です。育てやすく、南国風でツヤツヤの葉っぱは室内インテリアとして、昔から人気があります。

直射日光が当たると葉焼けし、耐陰性があるので室内で管理しますが、少々耐陰性があるといっても暗いところでは、いずれ枯れてしまいます。あくまで日差しが入ってくる場所で管理して下さい。

強い風に当たると、葉っぱが裂けるので、風が当たらない場所で管理します。また、室内で管理していると冷暖房の乾燥した空気で葉っぱが乾燥してしまいます。葉っぱがカサカサになって、先から茶色くなってきたら乾燥を疑います。葉水をして乾燥を防いで下さい。
草丈2m〜4m
シュロチク
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大きすぎるなら…

樹高が2m以上と室内管理にはちょっと大きすぎることがあります。間引いたり、新芽を潰すなどすれば、ある程度大きさは抑えられるんですが、大きすぎるのであれば
観音竹の小さい品種にするといいです。

観音竹との違い

観音竹(カンノンチク)と同じヤシ科ラピス属。カンノンチクよりも葉の薄く、葉の幅が狭く、成長が遅い。寒さにも強い。タケと名前にありますが竹の仲間じゃないです。シュロというのは「ヤシ科ヤシ属」のこと。つまり葉っぱがヤシの木に似ているからシュロチク。江戸時代には日本に来たらしい。

ツヤツヤとした葉っぱから緑の宝石とも呼ばれます。

植えかえ

時期・頻度

春〜秋の生育時期に植え替えをします。春に行うとダメージを取り戻せますので、できれば5月〜6月に行います。特に株分けは5月〜6月に行いましょう。

植え替えは2年か3年に一回行います。根詰まりを起こしますし、土が劣化して、調子が悪くなってきます。ちなみに根詰まりを起こすと葉先から枯れたり、逆に根腐れを起こしやすくなったり、危機感から開花することもあります。鉢底から根が出ていたら植え替えるといいです。

用土

観葉植物の土で植え替えをします。一般的な培養土腐葉土が入っていて匂いがしますので室内管理が多いシュロチクでは避けましょう。観葉植物の土に赤玉土パーライトを1割〜2割ほど混ぜて水はけ良くしてから植えます。自作する場合は赤玉土小粒4鹿沼土3腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

鉢から株を取り出して、腐った根を切り、古い土を三分の一ほど落としてから新しい土で植え替えをします。同じ大きさの鉢に植え替えてもいいですし、ひとまわり大きな鉢に植え替えてもいいです。ただ、移動や植え替え作業を考えると最大で10号鉢に抑えておいた方がいいです。

新しい鉢の底を鉢底ネットで塞ぎ、その上に軽石を2cm〜3cm入れ、株を用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。植え替え後、1週間〜2週間ほど日陰で養生してから、通常の管理に戻します。
シュロチク:補足情報
ノコギリで底の軽石の部分を切り、周囲を3センチくらいザックリと切ってから植え替えるといいです。

植替えのときに株分けも可能です。株が大きいので、のこぎりで真っ二つにして、別々に植え替えます。

水やり

土が乾いたら水をやります。土が濡れているならば水はやらないようにします。長期間土が濡れている状態が続くと、根腐れを起こします。受け皿に溜まった水は捨ててください。根腐れの原因となります。

シュロチクは室内で管理することが多いです。室内は冷暖房で意外と乾燥していて、元気がないのですが、土への水やりが頻繁だと根腐れを起こします。そこで葉っぱに水を掛けてあげることで葉に水分を補給するようにします。霧吹きで掛けててもいいですし、戸外に出して水をバシャーっと掛けてもかまいません。

葉っぱに水をかけるときは葉裏にもかけるとハダニの予防になります。

土への水やりと葉っぱへの霧吹き(葉水)の二本柱で給水すると考えてください。
●しばらく管理しているとホコリが葉っぱについて、光合成を邪魔するので、戸外で水をかけてホコリを洗い流すが、ティッシュや布で葉っぱを一枚一枚拭いてホコリを取り除きます。
●水が不足すると、葉っぱの先から枯れ込んできます。まぁ、シュロチクの葉っぱの先は枯れ込んでるもんなんで、気にしないでもいいです。

冬の水やり

シュロチクは10度を下回ると生育が止まり、水を吸い上げる力が低下します。春〜秋同様に水をやっていると根腐れします。冬は土が乾いてから数日たって水をやるようにします。土への水やりは控えますが、葉水は継続してください。

水を控えることで、シュロチクの樹液が濃くなって寒さに強くなります。

肥料

春(5月)に固形肥料を一回やっておくか、春(5月)から秋(9月)に掛けて観葉植物用の液肥をやります。肥料が無くても枯れることはありませんが、葉色や樹勢が断然よくなります。有機肥料をやるとコバエがわきますし、匂いがあるので化成肥料がいいです。

冬は生育が止まるので肥料はやらないでください。

管理場所・日当たり

シュロチクは耐陰性があり、少々日光が当たらなくても大丈夫です。一般的に年間を通して、室内の明るいところで管理します。

シュロチクは直射日光に当たると葉っぱが茶色く変色して葉焼けを起こします。葉焼け部分は回復しないので、見苦しい場合は切り取りましょう。室内でも戸外でも直射日光が当たる場所に置く場合は、カーテンやヨシズなどで30%から50%ほど遮光する必要があります。

強風に当たると葉っぱが避ける。強風の通らない場所が好ましい。

気温が高くなるとシュロチクの水分が減り、葉焼けが起きやすくなる。40度以上になったら日陰に移動させるといいです。

夏や冬に室内で管理する場合、冷暖房の風に当たらない様にします。冷暖房の風は非常に乾燥していて、これが直撃すると乾燥で枯れます。直撃を避け、葉水をして乾燥を防いでください。

越冬

シュロチクの耐寒温度は0度。観葉植物としては寒さに強い部類です。冬は室内の日当たりで育てます。

霜に当たると枯れますが、霜が降りない地域であれば戸外での越冬も可能。霜が降りる地域でも軒下で霜に当てなければ越冬する地域もありますが、一般的には年間を通して室内で管理する室内観葉植物です。

秋まで戸外で育てている場合、気温が10度以下になったあたりで室内に取り込みます。霜が降りるまでには絶対に取り込みましょう。

剪定・切り戻し

古い葉っぱや枝を切り落とします。剪定時期は樹液があまり動いていない成長時期以外、もしくは成長が終わりかけの秋(9月10月)に行います。

シュロチクは株の根元から新芽が出てきます。大きくなりすぎたり、株が密生しすぎたら、地際まで切ってしまうと新芽が出てきます。全部をいきなり地際まで切ってしまうと、回復まで時間がかかるので、間引くように、何本か地際まで切って、徐々にのぞみの大きさを整えていきます。

病気・害虫

アブラムシ・ハダニ・ナメクジダンゴムシバッタカイガラムシが発生します。見つけ次第、捕殺・薬殺します。ハダニ・カイガラムシなどは葉っぱに葉水をすることで予防できます。

アブラムシ・ハダニ・カイガラムシの排泄物に黒いカビのスス病が発生し、汚くなるので早めに駆除しましょう。
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