ナニワイバラの育て方

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ナニワイバラ
目次
ナニワイバラの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
剪定
花がら摘み
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ナニワイバラ
科名
バラ科
属名
バラ属
学名
Rosa laevigata
別名
難波茨・ロサラビガータ
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ナニワイバラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ナニワイバラの特徴は?

ナニワイバラはバラ科の半常緑性のツル性。バラの原種の一つで、清楚で控えめな花を咲かせ、派手すぎず育てやすい。ただ、バラなんですが香りはない。シベが黄色く花びらが白いので通称「目玉焼き」と呼ばれることもあります。店舗にはあまり流通しないが、すぐに売り切れる…ような気がします。名前は知られていないのに、意外と庭に植えられているんですよね。

モッコウバラと並ぶ、育てやすいツルバラです。

春に開花し、秋に結実する。花もちは非常に悪い。数日後にはばっさりと一瞬で散る。しかし考えようによっては花がらが茶色く汚く残らないというメリットでもある。

茎・実にもトゲがあるので、植える前によく考える。フェンスやアーチに絡ませるので、それを想定した場所に植えること。病気に強い。ブータンナニワイバラという色合いは同じでナニワイバラより少し大きい花を咲かせる種もあります。
樹高育つと10m。生育速度が速い。環境・肥料など条件が良いと一年で50cm伸びることもある。
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水やり

鉢植えは土が乾いていたら水をやる。普通の水やり。鉢植えの場合は、土が乾いていたら鉢底から水が出るくらいにしっかりとやる。ただし開花時期(5月6月)は水を一段と欲しがり、水が切れやすく、水を切らせるとダメージが大きい。土が乾き切る前に水をやるようにする。

庭植えであっても土が乾いたら水をやるようにする。
鉢植えでも庭植えでも真夏は花が咲いていなくても、気温で水切れが起きやすい。水切れしないようにしっかりと水をやってください。

肥料

庭植えの肥料

庭植えの場合は、4月〜5月に肥料をやります。化成肥料やバラの専用肥料を株元にやるか根に当たらないように土に埋めてやります。

ナニワイバラに限らず、バラの仲間はとにかく肥料喰いです。肥料が切れると花が咲かなくなるので、肥料は毎年しっかりと追加してください。肥料はツボミが見えたらやるのをやめ、開花が終わったらまた肥料を再開します。

秋(9月)にも同様に有機肥料をやります。秋の肥料が翌年の花芽になるので、忘れないでやるといいです。
●開花前はリン成分の多い肥料がいいです。液体肥料か、骨粉・油粕鶏糞など。開花後は有機質の肥料(牛糞堆肥・骨粉・油粕とか)をやるといいです。面倒なのでどちらも化成肥料や専用肥料でもいいです。
●秋にも同じように肥料をやる。
●肥料食いではあるんですが、肥料が多すぎても開花しない。

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鉢植えの肥料

鉢植えの場合は、2月から10月まで緩効性固形肥料を月に一回やります。バラ専用の肥料があるのでそれをやるといいです。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

秋(9月10月)が植え付け、植え替えに適した時期です。鉢植えの植え替えは根詰まり・土の劣化を防ぐために2年か3年に一回してください。

用土

水はけの良い肥えた土を好む。

バラ専用土というのがホームセンターなどでも売っているので買うといいです。自作する場合は赤玉土腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを用意します。専用土を買ったほうが安上がりです。庭植えにする場合は、元の土に3割か4割ほど腐葉土か堆肥と、化成肥料を混ぜたものを使います。

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。できるならば、古い土を落とさないで、ひとまわり大きな鉢に植え替えるのが理想。その方が根に負担がかからず、回復も早い。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
種子挿し木で増やすこともできます。日本で自生しているくらいですから、種子はまいていると増えます。挿木も通常の方法で発根増殖できます。

管理場所・日当たり

風通しの良い日当たりで育てる。日当たりが悪いと開花しない。
風通しが良いと病気・害虫の予防になる。

病害虫

アブラムシハダニウドンコ病・黒星病などが発生します。

ウドンコ病は窒素の多い肥料をやると発生しやすい。
黒星病は梅雨や長雨時期に発生しやすい。
ただし、バラとしてはかなり病害虫には強い方で手間がかからないです。

剪定

冬に剪定する。古い枝には開花しないので、新しい枝は残し、3年以上経っている枝は根元から切ってしまう。枯れた枝、葉っぱのない枝、元気のない枝も切る。あとは邪魔な枝を切り、風を通す。また、枝をフェンスなどに誘引して結びつける。よく生育する植物なので毎年しないといけない。
●ツルの性質上、上へと伸びるが、水平に誘引すると枝が出やすく、枝が出ると花が多くなる。
ツゲがあるので手袋をして剪定しましょう。
●冬だけでは追いつかないようになるので、花が終わった7月にも剪定すると樹形を整えやすいです。

花がら摘み

花がしぼんできたら早めに摘んでしまいます。花ガラを放置していると、種子を作ろうとして株が疲弊してしまうので、花ガラは摘んだ方がいいです。

特徴・由来・伝承

江戸時代に難波の商人が持ち込んだことが名前の由来とされる。原産地は中国南部と台湾。日本では野生化している。野生化している地域は近畿から九州。
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