ルリヤナギの育て方

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ルリヤナギの基礎データ

ルリヤナギ
科名
ナス科
属名
ソラナム属
学名
Solanum melanoxylon
別名
琉球柳、鈴懸け柳、花柳
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ルリヤナギの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ルリヤナギとは?

ルリヤナギ(瑠璃柳)はナス科ナス属(ソラナム属)の宿根草。丈夫で初心者向けです。ナス科なので花の形はナスに似ていますが、花のつき方が違うので全体を見るとナス科には見えません。

ある程度成長したら(苗のような小さな状態ではなくなったら)、戸外でも越冬可能です。霜に当たると傷むので霜よけがあればいいですが、地上部が枯れても春になると芽吹きますので、諦めずに保存して置いてください。

夏の暑い時期は他の植物の元気がなくなりますがルリヤナギは花を咲かせてくれます。手間が掛からず頑健な植物なので今後普及する可能性大。
暖地でないと結実はしない。種子は黒いというか青緑。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたら鉢の底から水が出るくらいに、水をしっかりとやってください。冬は寒さで活動が止まっているので、乾燥気味に管理してください。冬に寒さで地上部がなくなっても、土が乾いてから数日経って出をやるくらいには継続してください(地上部がないと忘れがちで、枯らしがちです)。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで十分です。ただ、夏場の乾燥時期や、軒下に移動した株には水をやりましょう。

肥料

基本的に肥料は必要ありません。
培養土で植えた場合、土には肥料が入っていますでの、それだけで十分ですが、鉢植えの場合は、水やりのたびに肥料が流れ出ているので、ルリヤナギの状態を見ながら、冬以外の時期に一月に1回、緩効性の固形肥料をあげるといいです。もしくは2週に1回液体肥料をやります。
庭植えの場合もルリヤナギの様子を見つつ、生育前の春(4月)と、開花後のお礼肥として秋(9月)に緩効性化成肥料を少量やるといいです。

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植え付け・植えかえ

時期

春(3月〜5月)の霜が降りなくなってから植え付けます。植えた後に霜が降りそうならば、霜除けしたり軒下に移動させます。植え替えも同じ時期に行います。植え替えの際に株分けも可能です。

用土

土は水はけのいいものを好みます。市販の花と野菜の土で植え付けてください。

連作障害

ナス科の植物は連作障害を起こしますので、ルリヤナギを庭植えするときに過去3年の間にナス科の植物を植えている場所には植えないようにしてください。鉢やプランターに植える場合は、必ず新しい土で植えてください。

鉢植えの手順

プランターなら横に2株〜3株。鉢植えなら6号〜7号で1株を目安に植え付けます。
鉢植えの底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの場合は古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落としてから植え替えをしましょう。

庭植えの注意点

植え付けの1週間前に15cm〜20cmを掘り返して、腐葉土堆肥を混ぜておいて、株間30cm〜40cmを空けて植え付けます。

地下茎で増え、連作障害で元の位置のルリヤナギは消えていき、いつの間にか繁殖箇所が移動していきます。困るなら鉢植えにするか、邪魔なら引っこ抜きましょう。

管理場所・日当たり

ルリヤナギは日当たりを好みます。日光が少ないと花が咲かなくなります。真夏は高温で株が弱るので、出来るならば半日陰の風通しの良いところに移動させてください。

越冬

寒さで落葉し、霜も当たると地上部が消えるが根まで枯れていなければ春には芽吹く。0度以上で越冬するので、関東以西の平野部では戸外で越冬が可能。

霜に当たらないようにすれば地上部が残るので、できるならば軒下に移動させたり、霜除けをしましょう(面倒なんで普通はしないです)。

剪定・切り戻し

ルリヤナギは放置していると1m〜2mとかなり大きくなるのですが、小さく仕立てることも可能。株全体を切り戻すと、摘芯となって、脇芽が出て花が増えます。生育時期の5月〜8月に適宜、花がひと段落したら切り戻すことで、すぐに盛り返して花が咲きます。半分くらいに切り戻しましょう。かなり刈り込んでも枯れずに芽吹きます。

挿木で増やす

剪定した枝を挿木で増やすことも可能。
枝の節から発根するので、節を2つか3つあるように挿木をつくり、下葉を取ります。これを水揚げします。水揚げは葉っぱの先まで水を行き渡らせる作業で、やると発根しやすくなります。

これを挿木用土か、上記の植え付けの用土か、赤玉土単用・バーミキュライト単用などに挿して、日陰で乾燥しないように水をやって管理していると2週間から一ヶ月で発根します。発根したら庭や鉢に植え付けます。

ただ、ルリヤナギは株分けで増えますし、地下茎でも増えるし、そもそも頑健なのであんまり必要じゃないかなと思います。
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病害虫

コナジラミ
春から秋まで発生し、乾燥するとよく発生します。葉っぱに水をかけると予防できます。水をかけるときは葉っぱの裏にも水をかけてあげましょう。大量に発生したら、薬剤を散布します。前もって、オルトランやアルバリンやベストガードなどを散布しておくと予防になります。

特徴・由来・伝承

ルリヤナギ:特徴・由来・伝承
ルリヤナギは別名リュウキュウヤナギ。原産地がブラジル・ウルグアイ・ペルーといった南米なのですが、それが文永年間に沖縄を通じて日本国内へと来たことからこの別名となりました。一見するとナス科のようには見えません。学名のソラナムはナス科ソラナム(ナス)属植物の総称です。園芸店で見かける「ソラナム」はトウガラシ(ナス科トウガラシ属)に似ていますがちょっと違う植物です。
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