ハゴロモジャスミンの育て方

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ハゴロモジャスミン
目次
ハゴロモジャスミンとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
支柱
剪定
病害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ハゴロモジャスミン
科名
モクセイ科
属名
ソケイ属
学名
Jasminum polyanthum
別名
ジャスミナムポリアンタナム・羽衣ジャスミン
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ハゴロモジャスミンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ハゴロモジャスミンとは?

ハゴロモジャスミン:ハゴロモジャスミンとは?
ハゴロモジャスミンはモクセイ科ソケイ属のツル性植物でジャスミンの仲間。原産地は中国雲南省ですが、オーストラリア・ニュージーランドなどでは帰化して自生しています。

淡いピンクのツボミが、咲くと真っ白です。ツルの先に大量の花を咲かせるので非常にインパクトがあります。

花を鑑賞する植物で、非常に花が多い。甘い香りはするが強い香りのため、「臭い」という人も多い…。ニオイバンマツリと香りが似てる?とか。なのでお茶には適していない。

花が終わってから秋に掛けては、新芽を切って摘芯して脇芽を出します。翌年の花芽は秋(最低温度3度を一ヶ月経験した後の10月)以降に伸びたツルの先に出ますので、摘芯して脇芽を出させるのが翌年の花を増やすコツ。脇芽で出てきた芽を摘芯して更に脇芽を出させて、株を大きくしてあげます。すると来年の花が非常に多くなります。

開花は春だけであとは地味なので斑入り品種がいいです。
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まとめ

●日当たりで管理。
●花が終わったら7月までに半分から三分の一に切り戻す。
●10月に寒さに当てないと花芽ができない。寒さに当てないと春に開花しない。
●10月以降に剪定すると花芽を落とすことに成り、全く開花しない。
●鉢植えは土が乾いたら水をやる。
●庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。
●冬2月、花後の5月、花芽を作る前の9月に肥料をやる。

ジャスミンと名前が付いている植物はいくつもあります。詳細はジャスミンの名前がつく花・植物の一覧まとめを参考に。
良い香りがする花一覧
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水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をタップリとやってください。春以降は水分の蒸発もハゴロモジャスミンの水を吸い上げる力も増しますので、土が乾きやすくなります。真夏は朝と夕方の二回、毎日水をやってください。
●花に水がかからないようにする。花に水がかかるとすぐにしぼむ。ツボミににもかけないようにする。ジョウロの口を鉢のふちに添えて、土に水を注ぐようにしてやる。

庭植えの水やり

庭植えの場合は、植え込み後根付けば、日照りが続かない限りは降雨だけで充分です。また、10月から春の間に強く水切れすると花が咲かないことがありますので、様子を見て水やりをしてください。

肥料

寒肥として2月あたりに油かすか、緩効性化成肥料をやります。花が終わった5月6月に同様に油かすか、緩効性化成肥料をやります。2月の肥料は春以降の生育のため、5月6月は花が咲いたとの栄養補給です。あとは9月に同様の肥料をやります。これは10月あたりに花芽を付けるための肥料です。
●ハゴロモジャスミンは春にドガっと開花します。長期間開花するわけじゃないんですが、その春の開花の量がなかなか。この大量の開花のためには肥料が必須です。
●開花時期は強烈に臭う。

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植え付け・植えかえ

時期

鉢底から根が出ていたら一回り大きな鉢に植え替えましょう。根が詰まっていると、保水力が悪くなり乾燥しやすくなります。植え替えは開花前の春(3月〜4月)か秋(9月〜10月)にします。

用土

用土は市販の花と野菜の土(培養土)を利用します。自作する場合は赤玉土鹿沼土腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

鉢から株を取り出して古い土を半分か三分の一ほど落とします。枝も三分の一ほど落とします。植え替えはハゴロモジャスミンにとってストレスなので、枝を切り詰めることで株への負担を減らします。あとは新しい土で植え替えて水をやります。植え替え適期は花が終わった直後です。

プランターなら横に二株か三株。最初に鉢植えするなら六号鉢に一つ。

鉢底の空いている穴に網を敷いて、その上に軽石を二センチから三センチほど敷いて水はけを良くします。その上に用土を入れて、株を入れて隙間に土を入れて最後に水をやります。ハゴロモジャスミンはツル性なので絡ませる支柱を立ててください。
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庭植えの手順

直径30cm、深さ30cmの穴をほって、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割ほど混ぜてください。半分の土を戻して、株を入れて土を入れて最後に水をやります。これで完成です。支柱を立ててください。

ハゴロモジャスミンは地域によっては越冬し、年々大きく育ちます。非常に繁茂して、春に匂いがするんですが、それが大株になると強烈な匂いがします。近所の人に嫌がれるかもしれないので、どこかで取り除く覚悟をもっておきましょう。
●苗の土・根を少しほぐして植えると、根が広がりやすいです。ただ、根が切れると生育不良を起こすので、「軽く」ほぐすだけです。

挿し木で増やす

8月から9月に新しく伸びた枝を15cm(二節か三節)ほど切って、葉っぱを二対ほど残した状態にします。これをコップに水をためて、切り口を水につけます。30分から1時間ほど水につけると、葉っぱの先まで水が行き渡ります。これを水揚げといいます。

水揚げしたら、切り口をナイフで斜めに切って新しくします。これを土に挿します。土は赤玉土小粒単用が一番いいです(無菌状態で枝にダメージがないため)が、まぁ、植え付けのときに使う用土でもいいです。日陰で乾燥しないように水をやりします。発根まで結構時間がかかります。一ヶ月くらいかかります。発根すると新しい葉っぱが出てきます。

活動し始めたら、一回り大きな鉢に植え替えたり、庭植えにしてください。小さい株のときはいきなり日当たりではなく、半日陰で育てるようにするとしおれないで済みます。
●発根剤を塗ると成功率があがります。
挿し木は上記では夏にやるように書いてありますが、室内でやれば、冬でも問題なく出来ます。

管理場所・日当たり

ハゴロモジャスミン:管理場所・日当たり
日当りのいい場所で管理してください。気温が0度を下回らなければ戸外でも越冬可能です。具体的な地域で言うと九州・四国です。中国地方や関西は場所にもよりますが庭植えは厳しいと考えてください。

寒さに当てないと開花しない

ハゴロモジャスミンは寒さに当たることで花芽が作られます。寒さとは具体的には3度前後の気温に30日です。ところが氷点下になるとハゴロモジャスミンが傷んでしまいます。寒冷地で鉢植えにしている方で花芽をつけるためにベランダに出している場合、ウッカリしていると、ハゴロモジャスミンがしなーっとなりますので気をつけてください。霜が降りるかどうかをチェックしておきましょう。
●花芽ができて以降に剪定すると花を落とすことになる。秋冬は剪定をしないようにする。
●霜が降りるような温度ではあるけども、霜にはあてないようにする。戸外の軒下、ベランダなど。土が凍れば完全に枯れる。かなりのチキンレースになる。

冬は室内へ

また気温が氷点下になる場合は鉢植えの場合もベランダから室内へ移動させてください。寒さに当たって枯れ込んでも春になると新芽が出てくる。

支柱

ツル植物なので支えが必須
つる性の植物なので支柱が必要です。鉢植えならば、ホームセンターなどで売られている行灯仕立ての支柱がお勧めです。これにハゴロモジャスミンを絡めていきます。ほったらかしていても絡まってくれないので、紐で縛って固定します。
庭植えならば、フェンスに絡めます。

剪定

摘芯とはツルの先の成長する部分を切ることで、脇芽を出させること。ハゴロモジャスミンはツルの先に開花するので、脇芽を出させることで花が増えます。花芽ができるのが10月以降にできるツルの先です。花が終わって7月いっぱいまでに剪定(摘芯)をするようにします。株全体を半分から三分の一に切り戻します。
●10月以降に剪定すると花芽を落とすことに成り、翌年の花が激減します。また、10月以降に強い寒さに当たった場合や、水切れした場合も春に開花しなくなります。

病害虫

アブラムシ
葉っぱや茎の汁を吸います。発生したら、薬剤をまいて殺すか、水で吹き飛ばします。オルトランを撒いておくと発生しづらいです。
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