アレカヤシの育て方…大きくなりすぎたら剪定して肥料を控える
目次
アレカヤシとは剪定肥料水やり管理場所・日当たり植え付け・植えかえ病気・害虫特徴・由来・伝承最後に関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アレカヤシ
- 科名
- ヤシ科
- 属名
- ディプシス属
- 学名
- Dypsis lutescens
- 別名
- コガネタケヤシ・ヤマドリヤシ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 初心者向け
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アレカヤシとは
アレカヤシは
ヤシ科ディプシス属のマダガスカル原産の
観葉植物。暖かい原産地では樹高が10m〜20mくらいになることもあるのですが、日本の気候と、鉢で根を制限された状態では草丈1.5mくらいが限界。それでも部屋では幅を取るので邪魔なかもしれないです。
観葉植物の中では育てやすい部類。暑さに強くて、ある程度の耐陰性もあります。反対に寒さには弱く、冬は室内に移動させる必要があります。でも、室内で管理すれば越冬は十分可能です。
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剪定
成長してくると、葉っぱが茂り邪魔にもなり、風通しが悪くなり、アレカヤシにとっても良くありません。邪魔だと思った葉や、色合いの汚い葉を季節を問わずに取り除く。
春に
剪定すると、その後の生育時期に簡単に取り戻せるので気が楽です。
肥料
春~秋にかけて生育するので液肥をあげます。この時期に
肥料が不足すると葉っぱが黄色くなることがある。液体肥料は週に一回か2週に一回程度、緩効性化成肥料なら1ヶ月に一回。
大きくなりすぎると邪魔なので、肥料の量や頻度を調節する。
水やり
土が乾いていたら鉢底から水が出るまで、水をしっかりとやります。比較的水を好む植物で、生育時期に水が切れると傷みますので、土が乾いているかチェックしてください。
受け皿に水が溜まっていたら水を捨てる。水が腐って
病気の原因になります。
気温が15度か20度を超えると生育がよくなり水を欲しがるが、逆に15度か20度を下回ると生育がピタっと止まって、水を吸い上げる勢いが止まり、今度は
根腐れしやすくなるので
水やりの頻度を控える。
冬は土が乾いてから数日経って水をやる程度に控える。土の表面が乾いていても、土中には水が残っていて、水やりの頻度が多いと根腐れします。
土壌水分計を使って調べてから水やりをすると失敗が減ります。
乾燥する場合は葉っぱに水を霧吹きでかけてやります。これを
葉水といいます。乾燥すると
ハダニなどの
害虫が発生するのでは水はした方がいい。
夏や冬の冷暖房が効いている部屋は乾燥しやすく、アレカヤシが乾燥で傷むことがあります。また、冬は寒さで活動が鈍くなっていて、土への水やりが多いと根腐れが起きますので、土への水やりを控えて葉水をして給水のバランスを取りましょう。
適度な「水・温度・日光」と風通しがあると望ましく、ほどよく葉っぱが風にほどよく揺れる場所だとよく生育しますので、春〜秋は戸外の
半日陰(木漏れ日の当たるところ)で管理するとよく生育する。
直射日光が直撃すると
葉焼けする。
観葉植物としては頑健な植物ですが、環境が変化すると…置き場所を変えるなどすると慣れるまでは葉っぱが変色したりと不調が見られます。
場所を変えたあとに葉っぱが変色したからといって、また場所を元に戻すと、また弱ってしまう……という悪循環にはまることもあります。環境が変わった直後の不調は気にせず、2週間ほどは様子を見てください。
詳細は
環境が変わると葉が落ちるのページを参考に。
植え付け・植えかえ
植え替え時期は生育が回復する気温が20度以上になる5月前後です。植え替えの目安は二年に一回程度。
根が張り、詰まってくると葉っぱが変色することがあります。そうなる前に一回り大きな鉢に植え替えると良いですが、大きな鉢に植え替えると大きく育ちますので、邪魔な場合は、根をさばいて土を足し、同じ大きさの鉢に植え替えるだけにしましょう。
土は
ホームセンターなどに「観葉植物の土」で植え付けます。もしくは
赤玉土7に
腐葉土3の
水はけの良い土で植えます。アレカヤシは室内で管理することが多いので、匂いのある腐葉土入りではなく、匂いの少ない観葉植物の土が良いです。
観葉植物の土は少し
水捌けが悪いので、できれば観葉植物の土2赤玉土1
鹿沼土1を混ぜて水捌けをよくするといいです。
現在の鉢より一回り大きな鉢か、同じ大きさの鉢に植え替えます。古い鉢から株を取り出し、古い土を三分の一だけ落としておきます。新しく植え替える鉢の底の水を抜く穴を鉢底ネットで塞ぎます。
その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を少し入れ、株を入れて、隙間に用土を入れます。最後にしっかりと水をやって完成です。
乾燥するとハダニが発生します。
カイガラムシも稀に発生します。葉っぱが茶色く変色したら、まず水切れを疑ってください。次は寒さ。他に
根詰まりや葉焼けなども原因になります。環境の変化で変色することがありますので、その場合はそのまま動かさないで慣れさせてください。
ハダニ
ハダニは小さな虫で葉っぱの裏に潜んで、汁を吸い、アレカヤシを弱らせます。乾燥すると発生しやすいので、葉水をして予防します。ハダニの排泄物に黒いカビが生える「
スス病」が発生することもありますし、少量のハダニから爆発的に増えるため、早めに取り除きたいです。
カイガラムシ
カイガラムシは白い蝋に包まれた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。歯ブラシやティッシュで削ぎ落とすことで駆除も可能です。ハダニと同様で排泄物にスス病が発生することがあります。
ナメクジ
ナメクジが梅雨〜秋にかけての湿度が高い時期に現れて葉っぱを食べる。葉っぱに虹色のヌラヌラした歩いた跡が見られたら、ナメクジの食害があった証拠です。優秀な誘引駆除剤があるので、アレカヤシだけでなく、家の周囲にもまいておくと一網打尽です。
ダンゴムシ
ダンゴムシは普段は枯葉を食べるが、食べるものがなくなると生葉を食べるようになりますので、たまにアレカヤシも食害を受けることがある。食べなくても気持ち悪いので、薬剤で駆除した方がいいです。
バッタ
バッタは戸外で管理していると葉っぱを食べる。近くの草むらに潜んでいてアレカヤシまで出張してくるため、その草取りをすることで予防は可能。
最後に
アレカヤシは観葉植物としては育てやすいですが、ちょっと嵩張り、大きく育ちすぎなところもありますよね。他にも小さくまとまりつつ、育てやすいものもあります。観葉植物については以下のページにまとめてありますので、参考にしてみてください。
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