バコパ(ステラ)の育て方…耐寒性があるので夏越し・冬越しで来年も開花できますが…
目次
バコパ(ステラ)の特徴は?植え付け・植えかえ管理場所・日当たり水やり肥料株を増やす摘芯・切り戻し花ガラを摘む病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- バコパ
- 科名
- ゴマノハグサ科
- 属名
- ステラ属
- 学名
- Sutera
- 別名
- ステラ
- 耐寒
- マイナス5度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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バコパ(ステラ)の特徴は?
バコパ(ステラ)は
ゴマノハグサ科(もしくは
オオバコ科)の常緑
多年草。
学名がステラなのですが、近縁のバコパ属の名前で現在も流通していることが多いです。
バコパ(ステラ)は春に植え付けて、夏に暑さで花が止まりますが、風通しよくすれば夏を越せれば秋にも花が咲きます。霜に当たったり、凍結しなければ冬を越してまた春に花が咲きます。しかし、
夏の暑さに弱く、株の寿命も短いので、毎年苦労して夏越しさせるのではなく、一年草と考えて、毎年新しい苗を植え直すくらいのの方が気が楽です。スポンサーリンク
植え付け・植えかえ
植え付けの時期は?植え替えの頻度は?
春(4月〜5月)に苗が出回るので、これを植え付けます。
夏と冬を越して、翌年の春(4月前後)に鉢底から根が出ているようであれば、
根詰まりしているので植え替えをします。根詰まりすると水をやっても水切れが置きやすく、夏にすぐチリチリになります。春にできなかったら秋(10月前後)に植え替えをします。
用土
バコパ(ステラ)は
弱酸性の
水はけの良い土を好みます。
用土は
赤玉土6
腐葉土4を混ぜたものか市販されている花と野菜の土で植え付けをします。市販されている土で十分です。
地植えの場合は庭の土に3割ほど追加して混ぜて用土とします。
●土の配合例…赤玉土5腐葉土3調整済み
ピートモス1
パーライト1
●土の配合例…赤玉土5腐葉土3ピーとモス2
鉢植え
6号鉢に1苗か
プランターなら3苗を植え付けます。
鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで鉢底石(
軽石)を2cmほど入れ、用土を入れ、株を入れて、土を足して水を注いで完了です。苗の土をほぐして植えると根が広がりやすいです。
植え替えの場合は一回り大きな鉢を用意し、抜いたバコパ(ステラ)の土を三分の一ほど落として、地上部を半分ほど
切り戻してから、植え替えます。このときに株分けも可能でサックリと割いて分ける。
地植えの植え付け
地植えの場合は深さ20cmほど掘って腐葉土か
堆肥を元の土に対して3割ほど追加してよく混ぜて用土とします。ここに苗をほぐしてから株間20cmほど空けて植えていきます。
根をほぐして植え付けると広がりやすいです。
管理場所・日当たり
バコパ(ステラ)は日当たりのいい場所に植えます。日光が少ないと花が減ってしまいます。真夏に
西日がガンガン当たると乾燥して傷みますので、西日が当たらない場所に植えましょう。夏の暑さ(高温多湿)に弱いので、夏は刈り込んで、風通しの良い
半日陰に移動させます。
雨に当たると花はしぼみやすい、とされるが、それよりも梅雨や長雨の「蒸れ」の方が株には良くない。雨にあたってしぼむより次の開花の方が早い。この部分はあまり気にしないでもいい。水をやるときも花にバシャーと掛けても大差ないです。
夏越しについて
寒さには耐性があるのですが、夏の暑さ(高温多湿)に弱いです。
梅雨前か夏前に葉っぱをすいたり、切り戻しをして風通しをよくして蒸れを防ぎます。どっちみち真夏は暑さで弱って花が休みますので、バッサリと半分に切ります。夏を越せれば、秋にはまた咲きます。
鉢植えであれば、半日陰の風通しの良いところに移動させてください。
冬越しについて
バコパ(ステラ)は耐寒温度マイナス5度あたりとかなり冬の寒さに強く、
暖地なら問題なしに戸外で越冬します。ただ霜柱・土の凍結・霜に当たると傷んだり枯れてしまいますので、
中間地・寒冷地では軒下に移動させるか、室内で越冬させます。地植え栽培しているなら霜除けします。
冬は花が咲かない、とされていますが、実際はチラホラと咲くことも。大輪系は冬も咲きやすいです。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水をやってください。湿気を好み、水が切れると葉っぱが一気に茶色くなってしまいますので、水切れにも注意します。しかし、そうはいっても、水のやりすぎは
根腐れの元。土が濡れている間は水は控えましょう。しかし、
夏場は乾燥し過ぎないように気をつけましょう。真夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。昼に水をやると、日光で水が沸騰して、根が傷んでしまうので、早朝と夕方に水をやるようにします。一旦水が切れると、葉っぱや花がカサカサになって復活不能です。極端な乾燥にならないように気をつけましょう。
庭植えの場合はほとんど水はやらないでいいです。あまりに乾燥するようなら水をやる程度です。
肥料
地植えなら
肥料はなくてもいいです。
鉢植えなら開花時期(4月〜10月のうち真夏以外)に一週間に一回ほど液体肥料を与えてください。もしくは緩効性固形肥料を1ヶ月に一回やります。肥料が切れると花が止まるんですが、逆に肥料が多くても花付が悪くなりますので、「あれ」と思ったら肥料は中断しましょう。
真夏は暑さで弱っているので肥料をやらないようにしてください。夏は花がまばらになるので分かりますよ。
株を増やす
挿木で増やす
バコパ(ステラ)は宿根ではあるんですが、寿命があって長期間同じ株を栽培できません。そこで
挿し芽(
挿木)で更新をします。
生育時期の春(3月〜5月)、秋(9月〜10月)に挿し芽をします。夏だと腐りますので春か秋に。硬い茎の部分を4cmほど切って、土に挿していると数日で発根します。簡単に発根して増えます。
種子から増やす
種子で増やすこともできますが、販売ではあんまり見たことないです。バコパ(ステラ)は自家不和合性で一品種だけでは種子ができませんので、二品種かできれば数品種を植えていれば種子もできます。これを採取しておいて、袋に入れて保存しておきます(冷蔵庫でも常温でも)。
品種を品種を掛け合わせた種子の場合、親の性質を受け継ぐとは限らず、種まきでは株は増えますが、親株と同じ花色や斑入りにはなりません。同じ性質を維持したいならやっぱり「挿芽・株分け」にします。
3月〜5月に種まきをします。種子は非常に小さいです。これをピートモスか
バーミキュライトにパラパラと蒔いて、水をやります。土をかぶせません(かぶせると発芽しにくくなる)。霧吹きでふんわりと水をやり、受け皿に水をはって底面給水します。1週間ほどで発芽して、本葉が3枚以上になったら鉢や庭に植え付けします。
摘芯・切り戻し
バコパの花が咲いているツルの先を切り落とすと脇芽が出てきて、しばらくすると一回り大きく育ちます。この作業を
摘芯と言います。生育時期に全体を刈り込んでやると、枝が増えて盛り返して、花が増えるので定期的に刈り込みましょう。
ちなみに葉っぱが茶色くなっても、そこから新芽が出てくるくらいだから、環境が合っていれば、かなり強い植物です。バッサリいっても問題ないですね。
またバコパは多湿が苦手で、梅雨・夏・秋の長雨で蒸れて枯れ込みますので、これを避けるために梅雨・夏・秋の長雨前に一旦、株全体を刈り込んで風通しをよくしておき、傷んだ葉をとって整理しましょう。
花ガラを摘む
花が終わってしぼんだら摘みます。摘むことで次の花が咲きやすくなります。花を摘むので種子はできません。種子を採取するのであれば
花ガラはそのままにしておきましょう。種子は3月〜5月に種まきすると株が増えます。
小輪系は花ガラ摘みするより、花がひと段落したら切り戻しをするほうが楽。脇枝も増えて、次の花も増える。もしくは大輪系であれば、花ガラ摘み自体が非常に楽になります。
●枝がポキポキ折れやすい。花ガラ摘もうとしてよく折れる。
病害虫
アブラムシ・オンシツ
コナジラミが発生します。
アブラムシは新芽にたかって生育が悪くなります。発見したら取り除き、数が多いなら薬剤を散布します。
オルトランなど前もって薬剤を散布しているといいです。
オンシツコナジラミも大量に発生します。こちらも早めに薬剤で駆除するといいです。どちらの
害虫も排泄物に
スス病が発生します。スス病はこれらの害虫の排泄物の糖分についた黒いカビでバコパが枯れるわけじゃないんですが、見た目が非常に悪いです。
特徴・由来・伝承
バコパ(ステラ)は小さなかわいらしい花が咲き乱れます。草丈が低く、地を這うタイプなので
グランドカバーに向いています。
花の色合いや形にクセが無いので他の植物とあわせてもキレイにまとまるのでハンギングや
寄せ植えにも人気です。
サプリメントによく「バコパ」とありますが、あれはバコパ・モンニエというゴマノハグサ科の水草で、ここで語られるバコパ(ステラ)のことではありません。食べないでください(臭いから食べないでしょうけど)。
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