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ミヤマホタルカズラの育て方

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ミヤマホタルカズラ
目次
ミヤマホタルカズラとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
作業
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ミヤマホタルカズラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ミヤマホタルカズラ
科名
ムラサキ科
属名
ミヤマホタルカズラ属
学名
Lithodora diffusa
別名
リンドラデュッフーサ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ミヤマホタルカズラとは?

ミヤマホタルカズラはヨーロッパ原産のムラサキ科ミヤマホタルカズラ属(リンドラ属)の常緑低木。単に「ホタルカズラ」として流通していることも多い。非常に樹高が低く、横に広がる。自生地はフランス・スペイン・ポルトガルで、海岸の砂浜などに自生しています。夏の高温多湿に弱く、夏を越えることは非常に難しいです。最初から梅雨までの一年草と考えれば、花つきもよく、花色も特殊で鑑賞価値がありますし、育てるのも簡単です。ロックガーデンの定番。咲き乱れるのではなく、開花は断続的。
樹高15cm
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品種
ミヤマホタルカズラ・スター(よく流通している白に青い縞が入る種)
ミヤマホタルカズラ・ヘブンリーブルー(花に縞のない青い種)
ミヤマホタルカズラ・アルバ(シロバナ種)
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水やり

ミヤマホタルカズラは自生地では海岸の砂浜などに生える植物ですから、やや乾燥した環境を好み、水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。

庭植えにした場合は、根が土に広がっていれば、よほど日照りが続かない限りは水やり不要です。

鉢植えにした場合、土が乾いたら水をやります。土が濡れているうちは水をやらないようにしましょう。水やりする前に土に触ってみて、濡れているようなら水やりはしません。冬は生育が鈍くなっているので水やりを控えめにします。

肥料

ミヤマホタルカズラは肥料は控えめにします。

庭植えにした場合、植え付けの時に緩効性化成肥料を混ぜておけば、追肥は不要。
春に鉢に植えつけた場合、市販の土には肥料が入っていますのでそれで十分です。改めて追肥する必要はありません。夏越しして秋以降は生育時期の秋(9月〜10月)と春(4月〜6月)に2倍に薄めた液体肥料を二週に一回ほどやります。
痩せた土地でも育つ植物なので肥料は控えめに。


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植え付け・植えかえ

時期

開花前(3月4月)に土を崩さないで植え付け・植え替えをするか、開花後(5月6月)に土を少々崩して植え替えをします。土を崩すと植え替えのダメージから回復しづらいですので、開花後でも土は落とさず、崩さないでひとまわり大きな鉢に植え替えた方がいいです(鉢増)。
開花後に植え付けた方がいい!とする本や情報もあるが、一年草扱いで育てるなら開花後に植えても意味ない。開花中でもいいので土を崩さないで植えればダメージなしで植え付け・植え替えができるので、そちらで。

用土

山野草の培養土を使うか、自作する場合は鹿沼土小粒4赤玉土小粒4軽石小粒2を混ぜて、緩効性化成肥料を少々足したものを用土とします。
山野草の土には最初から肥料が入っているので追加する必要はないです。

用土の配合例…赤玉土1鹿沼土1軽石小粒1+緩効性化成肥料を少量

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鉢の植え替え

新しい鉢の底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cmほど敷き、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて水をやって完成です。

株の土は同じ大きさの鉢に植え替えるのであれば3分の1ほど落として植え替えをしますが、できれば土を落とさないでひとまわり大きな鉢に植え替えます。ここでの「ひとまわり大きな」とは元の鉢より1号か2号大きめなものに植え替えます。

庭植え

深さ20cmほど掘り返して、掘り出した庭土が水捌けが悪いのであれば、軽石・鹿沼土・パーライト・川砂などを入れて水捌けをよくします。用土を半分戻して、株を入れて、用土をいれていき、最後に水をやって完成です。

どうにも水捌けが悪いのであれば、高植えにしたりレイズドベッドなどして水捌けをよくして植える。

相当水捌けよくしないとダメなので、庭土に足すのでなく、庭土をゴッソリ全部上記の用土の項目にある配合と入れ替える方が無難。

ミヤマホタルカズラは乾燥した用土を好み、高温多湿に弱いため、移動できない庭植えには適していない(高植え・レイズドベッドでもダメかも)。鉢植えで育てた方がいいです。

夏越しさせたいなら、鉢植えにして季節ごとに移動させる方がいいです。

挿木

7月から9月に枝の先から7cm前後ほど取って挿し穂にします。挿し穂の切り口側の葉っぱを取って、水を張ったコップに切り口をつけます。30分ほど経つと葉っぱの先まで水が渡ってシャキっとします(=水揚げ)。この挿し穂を赤玉土単用の苗床に挿して、乾燥しないように日陰で管理していると発根します。発根までは二週間から三週間ほど。1ヶ月後にポットや庭に植え付けをします。

切り口に発根剤(ルートンなど)を塗ってから挿しておくと確率はあがる。

管理場所・日当たり

雨の当たらない日当たりで管理します。日当たりでないと徒長する。

夏越し

ミヤマホタルカズラは高温多湿に弱く、夏に枯れやすい。夏は半日陰の風通しの良い、雨の当たらない場所で管理します。夏越しは出来なくもないが鉢植えで季節ごとに移動させて管理しないと厳しい。暖地では鉢植えで移動させても夏越しできないこともある。
寒冷地なら庭植えで夏越しは可能だが、今度は冬越しが微妙になる。そこまでして育てるほどのものではないと思うので一年草として割り切った方がいい。

越冬

耐寒温度はマイナス5度だが、霜に当たると傷むため、霜が当たらない場所で管理するか霜除をする。

病害虫

アブラムシが発生しますが、ほとんど病害虫はみられない。

作業

草刈り

ミヤマホタルカズラの草丈が低いので雑草が生えてくると、雑草の方が背が高いため、日光を取られてしまうので、草刈りはしましょう。
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花ガラ摘み

花がしぼんだものを「花ガラ」と言い、花ガラを摘むことを「花ガラ摘み」と言います。この花ガラを放置していると病気が発生しやすかったり、種子を作って株が弱るので、普通は摘んでしまいます。ミヤマホテルカズラは花が小さく、咲き乱れるというものではないので、適当に花ガラ摘みをします。

切り戻し・剪定

花が終わったら、枝先を切り戻します。花芽が8月以降にできるので剪定は6月中に終わらせておきます。
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特徴・由来・伝承

星型の花が咲くムラサキ科の植物。フランス西からスペイン・ポルトガルの海岸の砂浜などに生える「常緑低木」。ホタルカズラという日本自生の植物がありますが、それとは育て方が違います。ですが、流通しているミヤマホタルカズラが市場に出荷されるときに「ホタルカズラ」として出回っていることが多く、混同しがちです。日本で流通しているのはミヤマホタルカズラと考えて間違いないです。
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