センニチコウ(千日紅・ゴンフレナ)の育て方

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センニチコウの基礎データ
センニチコウ
科名ヒユ科
属名センニチコウ属
学名Gomphrena globosa
別名千日紅・千日草
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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センニチコウ(千日紅)とは?

センニチコウ(千日紅)はヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)の一年草。センニチコウと呼ばれて日本に流通しているものはセンニチコウ(Gomphrena globosa=一年草)、キバナセンニチコウ(Gomphrena haageana=多年草だが寒さに枯れる一年草扱い)などがあります。このページでは主にセンニチコウ(Gomphrena globosa)について書いていますが、育て方はほぼ同じです。

春に植えて夏から秋にかけて、花を楽しみ、冬には枯れてしまう一年草です。育てるのは簡単です。初心者向きでコレといって気にすることもなく水さえしっかりとやっていれば大丈夫です。種まきは5月ですが、苗を植えるのはそれ以降いつでも問題はありません。

赤く見える部分は、苞(ホウ)と呼ばれる部分で、一般的に言う「花」は小さな黄色の部分です。

花をたくさん元気につけるには日当たりと肥料が欠かせません。センニチコウ夏の直射日光にも耐えうるくらい強く陽を好みます。一日中、日向になるような場所で育てましょう。また開花時期が長いので開花中は肥料を切らさないようにしましょう。

水やり

庭植えの水やり

庭植えする場合、植えてすぐの時期…2週間ほどは、センニチコウの根が張るまでは水をしっかりとやってください。それ以降は真夏に乾燥してカラカラにでもならない限りは、水をやる必要はありません。降雨だけで充分です。

鉢植えの水やり

鉢植え・プランターに植えた場合は、土が乾いていたら水をたっぷりとやってください。センニチコウは乾燥に強く、反面湿気に弱くて水をやり過ぎると枯れてしまいます。水はけと水のやりすぎに注意しましょう。

肥料

花期が長く(6月から12月まで)、次々に花を咲かせるには、10日に一回程度の割合で液体肥料をあげてください。もしくは1ヶ月に一回緩効性固形肥料(化成肥料)を規定量やります。センニチコウは花が良く咲くので、肥料を切らさないようにしてください。窒素分の多い肥料をやると葉っぱばかりが茂ってしまいますので、バランス良く配合されているものを使いましょう。

植えかえ、種まき

時期

5月〜8月に苗が流通するのでこの頃に植え付けをします。

用土

一般的な培養土で植え付けるか、ここに川砂やパーライトなどを1割ほど入れて水はけをよくするといいです。普通は培養土だけで植え付けます。

種蒔きと育苗

発芽温度は20度〜25度。販売している種は通常の種ですが、昨年採取したものは綿毛がついています。綿毛は砂に入れて擦って綿毛を取り除いておくとよいです(取り除かなくても発芽はする)。

ビニールポットやセルトレイに種蒔き用土を入れ、その上に種をまいて、軽く土をかぶせます。あとは日影で管理し、乾燥しないように水やりをしていると1週間ほどで発芽します。水やりは霧吹きで、遠くからかけると良いです。

セルトレイに種蒔きした場合は、本葉が2枚になったらポットに植え替え、半日陰に移動させ、水やりを継続します。ポットで葉っぱが5枚〜6枚になったら、鉢や庭に植え付けます。

鉢植え・プランター植え

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に土を流出しないようにするための鉢底石(軽石)を2cmか3cmほど入れ、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりやったら完成です。

センニチコウは根が傷つくと生育不良を起こすので、植え付けるときはポットから苗を抜いても土をほぐさず、根を崩さないようにします。

庭植え・地植え

庭を深さ30cmほど掘り返して、土に腐葉土堆肥を2割〜3割ほど混ぜ、化成肥料を規定量の半分ほど入れて、用土とします。穴に用土を半分ほど戻し、ここに苗を20~30cmの間隔を開けて配置し、隙間に余った用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやってください。

管理場所・日当たり

センニチコウは中南米の植物なので、日向を好み、真夏の日光にも耐えます。反対に半日陰で花の数が減ります。花が咲かない場合、日光の量が足りない可能性が高いです。

キバナセンニチコウは気温3℃以上であれば冬越し可能な多年草です。 地下に球根をつくるので、暖かい地方(気温3℃以上)であれば冬越し可能な多年草です。それ以外の普通のセンニチコウと呼ばれる種類は一年草で冬には枯れて冬越しできません。

摘芯

ツル先を切るとその下の葉っぱの根本から新芽が出てきて、枝葉が増え、花数も増えます。これを摘芯と言います。草丈が20cmくらいになったら、先を切り、定期的に繰り返すことで、どんどん花が増えていきます。
詳しくは を参照してください。

切り戻し

花がらが(枯れた花)が増えてきたり、茎が伸びすぎて見た目が見苦しくなったら、切り戻して姿を整えると摘芯にもなり、新しい芽がでてきて花が咲きます。

あまり大きく切り戻すと茎が枯れますので各枝に緑の葉を少し残すくらいで切り戻しましょう。

病害虫

立ち枯れ病
立ち枯れ病は土中に雑菌が繁殖し、それが深く植えたり、過湿になったり、ぐらついて傷がつくなどするとそこから入り込んで、管を塞いで枯らしてしまいます。支柱を立ててあげて固定し、土の水はけをよくすることで予防できます。

ナメクジ
湿度の高い時期になると発生し、葉っぱを食べます。夜になると活動し、朝になると見かけませんが、影に隠れているだけです。誘引駆除剤がありますので、春のうちから駆除をしておくと活動する梅雨前後に見かけないですみます。
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害虫は予防から
植え替え時に浸透移行性殺虫剤(オルトラン)を植える穴の中に撒いておくと、ハダニアブラムシなどの害虫を予防できます。その後は肥料をやるときに少し与える程度で大丈夫です。
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特徴・由来・伝承

センニチコウは夏の暑さにも強い、夏に咲くガーデニング植物です。切花としても人気があって、フラワーアレンジや仏花の材料としてメジャーな存在です。

花のように見える鑑賞している部分は苞。ドライフラワーに向いていて、摘んでから逆さにして吊るしていると、色合いもさほど変色せずにドライフラワーになるってくれます。

新垣結衣・舘ひろし主演のドラマ「パパとムスメの七日間」でセンニチコウの近縁種・キバナセンニチコウの一種であるストロベリーフィールドが出てきます。

最後に…

植え付けについては別途詳細にまとめたページがあるので参考にしてください。

センニチコウは初心者向きで春から夏の定番のガーデニング材です。センニチコウ以外に一緒に庭に植えると、同時期に開花する植物をまとめたページがあるので、参考にしてください。

また、秋になって枯れたら今度は秋冬に植え付けて春に開花する植物を代わりに植えるといいです。春に開花する植物は以下のページにまとめています。
を参考にしてください。

センニチコウは種まきからも栽培できます。広い範囲に育てたい場合は種まきが効率がよいです。詳しくは
をご覧ください。
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