アカシア・モニカの育て方…鉢栽培が基本だけど…庭植えにするには?
目次
アカシア・モニカとは?庭植えにする前に鉢で育てる!鉢に植え替えましょうやっと庭植えへ水やり肥料管理場所・日当たり剪定病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アカシア・モニカ
- 科名
- マメ科
- 属名
- アカシア属
- 学名
- Acacia dealbata'monica'
- 耐寒
- マイナス5度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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アカシア・モニカとは?
アカシアモニカは
オーストラリア原産の
マメ科アカシア属の半耐寒性常緑
低木のアカシアの
矮性園芸品種。かわいい花と綺麗な葉っぱが人気です。
モコモコの黄色い花が冬〜春に開花し、葉っぱも
シルバーリーフで、
カラーリーフとしても雰囲気があります。一般的なアカシア(
ミモザアカシア・
銀葉アカシア)より、背が低く、葉っぱや花も小さく、樹高は1m前後にまとまります。小さくまとまるので鉢植えでも管理できます。
育て方はミモザアカシアと同じですが、アカシアモニカは背が低く、こんもりと地表を覆う感じに育つので、庭木にも使われる
ミモザと同じようにはなりません。鉢植えで楽しむと考えた方がいいです。
夏の暑さには強いのですが、蒸れに弱く、梅雨〜夏に蒸れて枯れ込むことが多いです。これは前もって枝をさばいておくといいです。
耐寒温度はマイナス5度と寒さには一定の耐性がありますが、霜や寒風にあたると落葉します。「落葉=枯死」とは限りませんが、土が凍結すると枯れますので、寒冷地では鉢植えで管理して冬は室内に取り込んだ方が無難です。
強風にさらされると折れてしまうことがありますので、風の吹きぬけるような場所は避けてください。もしくは
台風の前に枝を短く切ったり、強い支柱で支えましょう。
樹高1m
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庭植えにする前に鉢で育てる!
アカシア・モニカは幼木のうちは寒さに弱く0度〜5度くらいじゃないかと思います。冬の寒風や霜で結構枯れ込むんですよね。
まずは鉢植えで
10号鉢になるまで育てて、それから庭植えにするようにします。その方が無難です。しかし、庭植えはまぁまぁの確率で根付かずに枯れるんですよ。モニカはとにかく移植とか植え付け・植え替えが苦手。これはある程度、しょうがないのですが、庭植えを目指して、10号鉢になるまで育てて、やっと庭に植え付けて失敗しました〜というのはなかなかメンタルに来るので、覚悟をした上で、いきなり庭植えしてもいいです。
基本的には鉢植え栽培するものだと思ってください。そもそも鉢植え管理でいい場合は、庭植えの項目は無視してもらっていいです。
というわけで、まずは鉢植えの植え付けの手順を解説します。
鉢に植え替えましょう
時期・頻度
アカシア・モニカは矮性(小さい種)で、アカシア類の中ではもっとも背が低い品種です。鉢植えでも育ちます。
植え付け・植え替えの時期は真冬を除いた11月〜4月に行います。鉢植えは二年に一回植え替えをしましょう。
鉢植えに適した用土は?
用土は一般的な花と土の
培養土で大丈夫です。蒸れが苦手なので、ここにできれば
パーライトを1割か2割足して
水はけをよくするといいです。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢植えの植え付け・植え替えの手順
アカシアモニカは根をいじられると枯れることもあるので、植え替えのときは鉢・ポットから株を取り出したら、土を落とさずにそのまま、現在のポットや鉢より2号大きな鉢に植え替えます。
最初に
6号鉢なら1〜2年後に8号、2〜4年後に10号、それから庭植えってことです。うーん、大変だ。
鉢の大きさについては以下のページを参考に。
鉢植えの底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れ、隙間に用土を入れて、最後に水が鉢底から出てくるくらいに、
水やりをします。
やっと庭植えへ
庭植えに適した場所は?
ミモザアカシアと同じく、水はけの良い、日の当たる場所が好ましいです。土地が痩せていても、すくすくと育ちます。
暖地であれば露地植えも可能です。関東以西であれば戸外で越冬は可能です。最近は温暖化で範囲は広がっています。
庭植えの手順は?
庭土を深さ40cm〜50cm、直径40cm〜50cmに堀り、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を1割ほど混ぜます。水はけのいい土を好み、水はけが悪いと
病気になったり、夏の多湿で枯れ込みますので、庭土が水はけが悪いようなら川砂・軽石小粒・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしてから植え付けます。
用土を半分戻して、株を入れ、隙間に用土を入れていきます。株の土・根はいじらず、そのまま鉢から抜いて、植え付けてください。アカシアモニカは根をいじられると生育不良を起こすので、一度庭植えしたら動かせません。植える場所はよく考えてください。
上にも書きましたが、丁寧に植えても根付かずに枯れることが十分あります。落ち込まないでくださいね。
支柱を必ず建てます
茎というか幹が弱いので、強風にポキっと折れやすいですし、揺れると根が切れて根付かずそのまま枯れるのです。必ず支柱を添えて支えてあげてください。
以上が庭植えまでの遠い道のりでした。
水やり
アカシア・モニカは乾燥を好む植物なので、鉢植えなら土が乾いていたらたっぷりと水をやってください。アカシア・モニカは蒸れに弱く、梅雨~夏にかけて傷みやすくなります。蒸れを避けるために、土が乾いていないうちは水を与えないでください。
庭植えにした場合は自然に降る雨だけでいいです。
肥料
マメ科植物で空気中の窒素を取り込むことができます。
肥料は無くても十分育ちますが、活動を始める前の2月〜3月と、夏を越して涼しくなった10月ごろにリン・カリを含んだ肥料をやることで生育は早くなります。ただし肥料が多いと病気の元になりますし、そもそも肥料をさほど必要としない種類なので、やらないほうがむしろ無難。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。
マイナス5度まで耐えられますので、霜くらいでは枯れません。関東では路地植えも越冬可能ですが、あまり強い寒波に会うと傷んでしまいますし、土が凍結すると枯れます。
寒さよりも、夏の蒸れの方が
天敵。梅雨〜夏の過湿で枯れることが多い。日本の梅雨の長雨にあたると傷みますので、この時期は雨の当たらない風通しの良い軒下に移動させましょう。
剪定
花芽が夏にできるので、開花後の5月〜6月に
剪定をすると、翌年の花芽を落とさないですみます。また、夏に蒸れて傷みやすいので、この時期に風通しがよくなるように枝をさばいて、葉をむしっておくといいです。
実際にむれる8月に剪定すると花芽を落とすことになるんですよね。
病気・害虫
ハダニ
乾燥すると発生しやすいダニで、風通しよくしておくと発生は抑えられるので、剪定して枝を整理し、葉っぱに水をかける。もしくは対応の薬剤を散布して駆除します。土に
オルトランを混ぜておくと発生は抑えられます。
カイガラムシ
幹に張り付いて動かず、汁を吸う虫で薬剤が効きにくいので、差し当たって歯ブラシで削ぎ落としておく。数が多い場合は薬剤を使う。放置していると排泄物にカビが生える
スス病が発生します。
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