マーガレット・マックスマムの育て方…耐寒性はあるけど当てにしない

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マーガレット・マックスマム
目次
マックスマムの特徴
耐寒温度はマイナス3度?いや、実際は…
水やり
肥料
管理場所・日当たり
剪定
花ガラ摘み
植え付け・植えかえ
病気・害虫
最後に…
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
マーガレット・マックスマム
科名
キク科
属名
アルギランセマム属
学名
Argyranthemum
耐寒
マイナス3度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
マーガレット・マックスマムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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マックスマムの特徴

マックスマムはサントリーが開発したキク科アルギランセマム属の多年草マーガレット園芸品種。普通のマーガレットの二倍の大きさに育ち、生育スピードが早く、大株になって、全体がコンモリとまとまりやすい。夏の高温多湿に弱く、暑さで枯れることが多いが半日陰〜日陰で管理すれば夏越しも可能です。

秋に植えて冬を越して春に開花させる場合と、3月4月に植えて初夏まで開花させる場合があるが、一般的なのは3月4月に植えるもの。というのも、生育が早いので3月〜4月植えでも十分に大きくなるため。

夏越しも可能で来年も開花するんですが、夏越し・冬越しを考えないで一年草と割り切るなら、超初心者向けの優良なガーデニング材。
草丈50cmから70cm
横幅40cmから80cm
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耐寒温度はマイナス3度?いや、実際は…

販売業者の情報では耐寒温度はマイナス3度としていますが、実際はもっと寒さに弱いです。苗は夏を越した秋〜冬〜春にかけて流通するんですね。その苗は当然ながら咲いていないと売れません。お客さんは花を見て、確認して買いたいですからね。

となると温室で育てて開花させてから流通させることになります。そのため、マックスマムはこの時点では寒さには弱いです。霜にあたると枯れますし、実際には0度前後でも枯れてしまいます。一発で枯れなくても、徐々に弱るか、ダメージが大きくて回復に時間がかかります。

なので、とりあえずは霜に当てず、0度になるようなら室内の日当たりに取り込むようにしましょう。

水やり

土が乾いたら水をやる。春から秋は水が切れないようにする。年間を通して、水やりは鉢底から水が出るまでしっかりとやる。

水をやる時は上からバシャーっとかけずに土に注ぐ。よく茂っていると、葉の外側を水が伝って、土に水が落ちずに全然水やりになっていない…ってこともあるし、花に水がかかるとすぐに花がしぼむので、土に水を注ぎましょう。長く楽しくためには花に水をかけないことがコツです。
水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)
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夏の水やり

夏の水やりは朝か夕方か、朝夕二回やる。昼間にはやらない。昼にやると水が沸騰して根を傷めるため、昼は避けましょう。それでも水切れするなら、半日陰〜明るい日陰に移動させるか、寒冷紗やヨシズで遮光します。

冬の水やり

冬は寒さで生育が鈍くなるので、水やりは控えます。土が乾いて2日か3日ほど経って水やりをします。冬でも鉢底から水が出るまでしっかりと水をやってください。

肥料

肥料が切れると開花・生育共に非常に鈍くなるので、肥料は多めにし、生育時期は継続しましょう。春から初夏までは緩効性肥料を毎月やるか、液体肥料を週に一回やる。夏は暑すぎて調子を崩すので、やらない。秋も春と同様にやり、冬は生育が鈍くなるのでストップします。
夏に肥料が残っていると、調子を崩します。6月〜7月に緩効性固形肥料をやると成分が気温が30度以上になる8月に残って根を傷めるので、水やりで流れ出やすい液体肥料が調節しやすい。

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管理場所・日当たり

基本的に日当たりで管理。半日陰でもいいが、マックスマムの良いところを活かすには断然、日当たりの方がいいです。梅雨・秋の長雨時には軒下に移動させるのが良い(雨に当たると花がしぼむのと過湿になるので)。

夏越し

夏は暑さに弱いので風通しの良い半日陰〜明るい日陰に移動させ、蒸れを避けるため、葉っぱに水をかけないように土に水を注ぎましょう。夏前に全体を半分から三分の一にバッサリと刈り込むことで、高温多湿対策になり夏越ししやすくなります。

越冬

冬もできるだけ日光に当ててください。

耐寒温度はマイナス3度だが、霜に当たれば枯れますので、冬は霜の当たらない場所で管理しましょう。また土が凍れば根まで枯れる。マイナス3度以下になる場合は室内の日当たりで管理しましょう。室内で管理する場合は暖房に当てないようにします。
●冬の前に株全体を三分の一ほどに刈り込むと葉っぱが減り、根の負担が減り、冬越ししやすくなります。
●関東以西では戸外で越冬が可能(ただし霜の当たらない軒下で)。

剪定

春から初夏までは花が一段落したら切り戻しをします。花が咲いているところから四節ほど切り戻します。というのは面倒なのでザックリでいいです。大体株全体を半分くらいの高さで切ることになります。切り戻しをすることで脇芽が出てコンモリとした形になります。そのままにしていると、根元がスカスカで頭デッカチになりやすい。マックスマムは比較的なりにくいですが、切り戻した方が格好がよく仕上がります。

梅雨前か夏前に夏越しのための剪定を

夏前(梅雨前)に全体をちょっと強めに…高さ三分の一ほどに刈り込む。これは夏の高温多湿対策。

冬前に全体を同じく三分の一ほどに刈り込む。これは冬に根の負担を減らすため。

花ガラ摘み

花が終わったら摘む。そのままにしていると腐って病気の元になる。摘む時は花茎ごと切る。一番近い葉っぱのすぐ上で切る。花茎をなるたけ残さないようにする(花茎が腐って病気になる)。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

活動を始める春(3月4月)に植え付けます。昨年に植えて、夏・冬を越して春を迎えた株は植え替える。生育が良いので毎年春には植え替えるようにする。春にできなかった場合や、春〜夏に生育して根詰まりを起こしたら植え替えをします。
鉢の底から根が出ていたら根詰まりです。

用土

一般的な花と野菜の培養土。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使いましょう。

鉢植え

8号鉢(直径24センチ)から10号鉢(30センチ)の鉢に1株を植えます。複数の株を植えると喧嘩してお互いの生育が悪くなります。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に鉢底から出てくるくらいに水をやって完成です。

植え替えの時は古い土を三分の一ほど落とし、古い根を整理します。

病気・害虫

あまり病気・害虫が発生しませんが、アブラムシハダニエカキムシ、カツオブシムシ、ナメクジウドンコ病サビ病などが発生することがあります。

最後に…

マックスマムは春に植えて初夏まで開花する植物です。同時期に植え付ける植物は
春から夏のオススメのガーデニング植物・花
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一覧まとめ
を参考にしてください。

マックスマムに限らずですが、夏はあまりの暑さで開花が止まる植物が多いです。暑さに負けずに、夏によく開花する植物は以下のページにまとめているので参考にしてください。
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