セイヨウネズの育て方
目次
セイヨウネズの特徴は?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり病害虫剪定・切り戻し関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- セイヨウネズ
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- ビャクシン属
- 学名
- Juniperus communis
- 別名
- ジュニパーベリー・西洋杜松
- 耐寒
- マイナス15度〜マイナス25度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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セイヨウネズの特徴は?
セイヨウネズはヨーロッパ・アジア・北アメリカに自生する
ヒノキ科ビャクシン属の常緑
低木で
針葉樹(
コニファー)。ネズは「
ネズミサシ」のこと。
雌雄異株の風媒花。葉っぱは螺旋状につきます。北極から北緯30度まで分布する寒い地域の植物で日本の気候には適している。
英語でジュニパーベリーと呼ばれ、酒のジンの香りづけや、ソースに使われる。ネットショップではネズの実を販売しているので、料理を使うならこれを購入するといいです。
本来は低木ではあるが、種類によっては10mの高木になる。日本ではミヤマネズ( Juniperus communis var. nipponica)が自生している。
園芸品種が多種あります。
ビャクシン属の植物は、
赤星病に感染し、そこからナシなどの果実に感染して被害を及ぼすため、自治体によっては栽培を禁止しています。自治体のHPをチェックしてから、植え付けを検討しましょう。
樹高3mから10m
品種は?
セイヨウネズ・シルバーライニング
セイヨウネズ・コンプレッサ
ゴールドコーン
スエシカ
などがあります。
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水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。
ただし、植え付けして一年か二年は根が張っていないので水を吸い上げる力が弱く、水切れが起きやすいです。庭植えでも植え付けして二年以内は様子を見て
水やりをしてください。特に植え付けて1年目の夏は水切れしやすいので、意識して水やりするといいです。
肥料
二月に寒肥として緩効性化成
肥料か
油粕をやる。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋める。
秋にも同様に肥料をやる。セイヨウネズは肥料はさほど必要としないので、庭土が痩せていないならば…有機物が多いならば…肥料はやらないでいい。
植え付け
植え付けの時期は?
春(3月〜5月)か秋(9月〜10月)です。
用土は?
鉢植えの場合は店で販売している
培養土を使って植えます。もしくは
赤玉土と
腐葉土を6:4の割合で混ぜた土を使います。赤玉土は土壌の保水性を高め、腐葉土は栄養分を豊富に含んでいるため、これらを組み合わせることで植物に必要な水と栄養を十分に供給できます。
庭植えの場合、庭土に腐葉土や
堆肥を追加して
用土とします。腐葉土や堆肥は有機物が豊富で、土壌の保水性や通気性を改善し、植物の根が健康に成長するのに役立ちます。通常、庭土に対して約30%の割合で腐葉土や堆肥を混ぜることが推奨されます。
庭植えの植え付けの手順は?
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴…例えば深さ50cm直径50cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を入れてよく混ぜて用土とします。
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
管理場所・日当たり
日当たりを好み、日当たりが悪いと生育が悪くなり、樹形が乱れて、徒長することもあるので、とにかく日当たりで栽培しましょう。
越冬・冬の管理は?
耐寒温度はマイナス15度〜マイナス25度で寒さには非常に強い。雪が降る地域で横に貼る品種ならば、雪が積もると枝が折れるので、
雪囲いをして枝割れを防ぎましょう。
雪囲いについては以下のページを参考にしてください。
病害虫
赤星病・
ハダニ・
カイガラムシ・
スギドクガなどが発生します。
剪定・切り戻し
剪定時期は?
強い
剪定(=太い枝を落とす)は樹液が動かない2月に行う。軽い剪定は3月あたりと6月あたりに行う。補助的に9月にも行う。
剪定方法は?
放置していると樹高が高くなるので、
芯止をする。芯止で大きさを抑え、枯れた枝や変な方向に伸びた枝を切り、樹形を整える。枝を切る時は枝に葉っぱが残るように切りましょう。葉っぱが一枚もないと新しい葉っぱや枝が出ず、そのままその枝が枯れてしまうこともある。
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