トキワサンザシの育て方
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ピラカンサ…
最終更新画像投稿トキワサンザシの基礎データ
- 科名
- バラ科
- 属名
- トキワサンザシ属
- 学名
- Pyracantha coccinea
- 別名
- 常盤山楂子
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
トキワサンザシとは?
トキワサンザシはバラ科トキワサンザシ属(ピラカンサス属)の常緑低木。5月6月あたりに白い花が開花して夏に実をつける。一般にピラカンサと言うとこの「トキワサンザシ」を指すことが多いが、ヒマワラヤピラカンサ(カザンデマリ=赤実)、タチバナモドキ(ホソバノトキワサンザシ=黄実)もピラカンサと呼ばれる。
トキワサンザシは枝にはトゲがあるので防犯目的で生垣にする人もいるけども、子供がいる家庭では植える前によく考える。
暑さ・寒さに強く、病害虫にも強く、頑健。枯らすことはよほどのことじゃない限りない。それより剪定を毎年しないと樹形が乱れて危ない(トゲがあるので)。
樹高3m
参考:トゲがある植物水やり
庭植えの水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。夏の日照りの時に水をやる程度です。夏に水をやる時は朝か夕方のどちらかにします。
植え付けて2週間か3週間は根が土になじんでおらず、根が広がっていないために、水切れが起きやすいです。様子を見て水やりをしてください。鉢植えの水やり
鉢植えの水やりのタイミングは土が乾いたら、です。土が濡れてるなら水やりはせず、乾くまで待ってください。水を与える際には、鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりと行います。
夏季には、水やりをするのは朝早くか夕方が良いでしょう。昼間に水をやると、土が熱くなりすぎて根を傷めるおそれがあります。
一方、冬季は生育が鈍くなるため、土が乾いてから数日経ってから水を与えます。冬場は水分が蒸発しにくいため、水やりのタイミングは難しいです。水やりチェッカーを使うといいです。肥料
庭植えの場合、二月に寒肥として緩効性化成肥料か油粕をやる。二月の肥料は春以降の新芽・花の栄養のため。肥料がないからといって枯れることはないですが、花が少なくなり、実が減って鑑賞価値が減ってしまう。
鉢植えの場合、二月か三月に株元に緩効性化成肥料をやり、また開花後の六月にも同様に緩効性化成肥料をやります。もしくは生育期(3月から10月)のうち真夏を除いた時期に少量の肥料をやるようにします。
二月の肥料は春以降の葉と花のため、六月の肥料は開花で消費した栄養の補給と結実のためのものです(お礼肥)。
●鉢植えは肥料が流れ出やすいので6月にも追肥するといいです。
●窒素肥料をやると徒長する。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付けは新芽が動き始めるか、その直前の3月4月。もしくは活動が鈍くなる10月11月あたり。鉢植えは2年に一回植え替えをする。用土
水はけの良い土で植える。
一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。庭土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して混ぜて用土として使う。庭土が水はけが悪い場合は川砂や軽石を足して水はけをよくしてから植えてください。鉢植えの植え替え
鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほど切り詰めます。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて隙間に土を入れていく。鉢を揺らすとまた隙間ができるので、また用土を入れて隙間をうめていき、隙間ができなくなるまで繰り返す。最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
●限界まで大きくなったら、同じ大きさの鉢に植え替えをします。
●鉢の底から根が出てきていたら植え替え必須。
庭植えの植え付け
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、穴に緩効性化成肥料を入れる。掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株の増やし方
挿し木
6月から9月に、その年に成長した、元気の良い、葉っぱの綺麗な枝を15cmほど取り、切り口側の葉っぱを取り除き、切り口を用土に埋めておき、日陰で乾燥しないように管理していると発根する。発根材を塗ると成功率が上がる。発根したら鉢か庭に植え替える。
種まき
10月に採種して、果肉を取り除いて播きます。果肉には発芽抑制物質が入っているので果肉がついていると発芽しないです。管理場所・日当たり
日当たりか半日陰で育てる。耐陰性があり多少の半日陰ならば問題なく生育し開花し実をつける。さすがに日陰では花が極端に減る。
冬の管理
耐寒温度はマイナス10度ほど。関東以西では戸外で問題なく越冬する。剪定・切り戻し
時期
剪定は6月から9月に行う。花芽は10月11月に作られるのですが、早めに切り戻し(摘芯)して脇枝を出させておくことで翌年の花がよく咲く。なので剪定は8月までに行うとよい。実が多少減ってもいいなら、冬に刈り込んで樹形を整えてもいいです。
●9月に剪定すると脇枝を出す方にエネルギーを注いで10月〜11月に花芽が付きづらい。なので8月以前に剪定するといい。
●6月から9月はトキワサンザシに実がついている時期ですが翌年の実のために剪定するといいです。
剪定の方針
放置していると枝が四方八方に伸びて乱れます。トキワサンザシはトゲがあって放置していると危険です。特に生垣にしているなら注意。邪魔な枝を根本から落とします。後は全体を少し刈り込んでやり、脇枝を出させます。
トキワサンザシは長い枝には花が咲かず、そこから出た短い枝に花が咲きます。
今年は脇枝を出させるように先を切り戻す剪定をします。すると翌年はその脇枝から短い枝が出て花が咲きますので、この年は軽く徒長枝を落とす程度にする。その翌年はまた脇枝を出させるように切り戻して剪定する…を繰り返すといいです。
参考:枝の種類(剪定の基礎知識)
●タチバナモドキ(ホソバノトキワサンザシ=黄実)は花芽が6月に作られるので、上記の剪定では毎年、花が咲かず、実も見られない(少なくなる)。
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